2020.07.20

AI翻訳エンジンの取引所、翻訳エンジン診断、
ブロックごとに複数エンジンから最適な訳文を選択する「AUTOMADE」を発表
高精度なリーガルエンジン・次世代型半導体専用エンジンも利用可能にし、ユーザー画面を刷新

企業向けに翻訳サービスを提供する株式会社十印(TAKARA & COグループ、本社:東京都港区、代表取締役会長:岡田 竜介、以下 十印)は、国立研究開発法人情報通信研究機構(以下、NICT)から技術提供を受けて開発したAI翻訳サービス「T-tact AN-ZIN(ティータクト アンジン)」において、翻訳エンジンを売買できる「翻訳エンジン取引所」(仮称)、利用者に最も適切な翻訳エンジンを推奨する「翻訳エンジン診断」、1つのドキュメントの中でもブロックごとに最も適切な翻訳エンジンを用いて翻訳する「AUTOMADE(オートメイド)」にて特許を出願したことを発表しました。

また、T-tact AN-ZINのユーザーインターフェイスも一層使いやすい画面に刷新するとともに、国際事業開発株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:石上進、以下 IBD)と業務提携し、「リーガルエンジン」を作成、「リーガルエンジン」、「次世代型半導体エンジン」の2エンジンがオプションで利用可能となりました。

■翻訳エンジンを売買できる「翻訳エンジン取引所」(仮称)

翻訳エンジンに過去に翻訳したデータを機械学習させることで、AIが個別の特有表現や用語を選択する、専用の翻訳エンジンを作成することができます。これをアダプテーションと呼び、この技術を用いれば、業界ごとや会社ごとの翻訳エンジンを作成することができます。翻訳エンジン取引所は、作成した翻訳エンジンを上場(AN-ZINユーザーに公開)することで、十印が提供するT-tact AN-ZINのユーザーがその翻訳エンジンを使用することができます(利用にはオプション契約が必要となります)。翻訳エンジンを上場した企業には、ユーザーの使用料の一部が支払われます。

また、上場せずに自社のみで使用する、もしくは社名を開示せずに上場することもできます。

図1)翻訳エンジン取引所(仮称)イメージ図

■最適な翻訳エンジンを提示する「翻訳エンジン診断」

T-tact AN-ZINでは、翻訳エンジン取引所(仮称)に公開されている複数の翻訳エンジンから、翻訳したいドキュメントにはどのエンジンが最適かを診断します。保管している翻訳データとの一致率および逆翻訳時の原文との一致率をもとに十印独自のアルゴリズムにて評価し、最も適したエンジンを提示します。

図2)翻訳エンジン診断 イメージ図

■ブロックごとに最適な翻訳エンジンを使用してドキュメントを翻訳する
AUTOMA用しDE(オートメイド)

複数分野の内容で構成されているドキュメントの場合、ひとつの翻訳エンジンを使用するより、複数の分野別翻訳エンジンを組み合わせて使用した方が翻訳精度を上げることができます。AUTOMADEでは、T-tact AN-ZINのユーザーがドキュメントをアップロードするだけで、その内容に沿って、ブロックごとに翻訳エンジン取引所内にある翻訳エンジンから最も適切なエンジンを使用して翻訳します。

これは文字数で課金され、翻訳エンジン取引所に上場している企業には使用された文字数に応じて使用料が支払われます。

図2)AUTOMADEイメージ図

翻訳エンジン取引所(仮称)については以下よりお問い合わせください。
mt-strategies@to-in.co.jp

■AI翻訳サービス T-tact AN-ZINとは

NICTでは総務省と共に翻訳データを収集し機械翻訳エンジンの精度を高めるためのプロジェクト(翻訳バンクプロジェクト)に取り組んでおり、さまざまな企業からの翻訳データを収集することにより日増しにその精度を高めています。

十印は、この翻訳バンクプロジェクトに賛同し、十印独自に作成した翻訳データを提供することで機械翻訳エンジンの品質向上に貢献しています。T-tact AN-ZINは、NICTからの技術提供を受け、簡単な手続、かつ低価格で翻訳エンジンをビジネスに利用できるようにしたAI翻訳サービスです。

アカウントを無制限で発行可能な、業界屈指のコストパフォーマンス、高いセキュリティ、豊富な便利機能を兼ね備えたAI翻訳サービスで、高精度な翻訳をお届けするとともに、ビジネス翻訳に関わる時間を劇的に短縮します。
T-tact AN-ZINの詳細については以下をご参照ください。

https://to-in.com/lp
https://to-in.com/service/mt/an-zin

また、14日間の無料トライアルを実施しています。ご希望の方は以下よりお申し込みください。
https://an-zin.com/content/register/

■「T-tact AN-ZIN」のユーザーインターフェイスを刷新

T-tact AN-ZINの使用画面をシンプルで分かりやすいインターフェイスに刷新しました。ログイン後に簡単・直観的にテキスト翻訳、ファイル翻訳へと進めます。

図4)ログイン後のユーザーインターフェイス

■高精度のリーガルエンジンをリリース

十印は、国際取引コンサルティング・サービスを展開するIBDが所持する契約書式と条項例データを用いて翻訳エンジンに深層学習をおこない、リーガルエンジンを作成いたしました。使用した翻訳データは、売買関係契約書、販売店関係契約書、代理店関係契約書、業務委受託関係契約書、知的財産関係契約書、投資関係契約・定款、請負・プラント関係契約、各種契約・合意書と多岐にわたっています。同エンジンは、品質検証の結果、高い翻訳精度が証明されましたが、今後は、法規関係書類の翻訳データも加え、さらなる精度向上を目指します。

BLEUスコアでの品質検証結果

リーガルエンジンの品質を検証するため、T-tact AN-ZINの汎用エンジンとともに、人間の翻訳した参照訳にどの程度近くなったかを計算して評価するBLEUスコアを算出しました。本スコアは、数値が高ければ高いほど、人間の翻訳に近いと言われ、Google社ではBLEU値40-50の場合「高品質な翻訳」であるとの解釈を公開しています。

リーガルエンジンは、日本語から英語、英語から日本語のいずれもが40後半となり、汎用エンジンより高い数字を検出しました。

図4)リーガルエンジンのBLEUスコア

翻訳者による品質検証結果

十印において、契約書のサンプル文を抽出し、汎用エンジンとリーガルエンジンの両エンジンの翻訳結果の品質を評価したところ、英語からの日本語、日本語からの英語のいずれにおいても、リーガルエンジンの翻訳結果は、各サンプルで翻訳品質の向上が見られ、人間の翻訳者と同等や人間の翻訳者の翻訳よりも高品質という高い評価を得られました。

同エンジンは、翻訳エンジン取引所(仮称)にて公開され、T-tact AN-ZINのユーザーは、オプション契約をしていただくことでご利用いただけます。

表1)日本語から英語への翻訳の評価サンプル(抜粋)

表2)英語から日本語への翻訳の評価サンプル(抜粋)

外国語契約書作成サービスを行うIBD社による評価

外国語契約書作成サービスを行うIBDにおいて、各種契約書で評価を行い、いずれの契約書でも、そのままあるいは少しの手直しで使用できるという高い評価を得られました。

表3)IBD社による評価

リーガルエンジンのトライアルについては以下よりお問い合わせください。
mt-strategies@to-in.co.jp

■第二世代半導体翻訳エンジンをリリース

当社では、第一世代の半導体専用エンジンをリリースしていますが、この度、第二世代の半導体専用エンジンをリリースしました。
当社において品質評価を行ったところ、半導体業界特有の専門用語や表現方法が正確に訳せるようになっており、汎用エンジンに比べて改善されています。

同エンジンの使用は別途オプション契約が必要になります。
次世代型半導体エンジンのトライアルについては以下よりお問い合わせください。
mt-strategies@to-in.co.jp

■問い合わせ先
メール  :mt-strategies@to-in.co.jp
電話番号 :03-6453-6285 担当:MT事業部まで
受付時間 : 9:00~18:00(月~金:日本時間)

■翻訳バンクプロジェクトについて

NICTが総務省と共に、企業がもつ良質な翻訳データを収集することで、日本の翻訳技術の多分野化・高精度化に取り組むというプロジェクトです。十印はこのプロジェクトにプロジェクト創設段階から賛同し、独自に作成した翻訳データを提供しています。

ただし、T-tact AN-ZINのお客様の翻訳データはお客様の許可なく提供することはございません。

■株式会社十印について

十印は、1963年より半世紀にわたり企業向けのドキュメント制作に携わってきました。技術文書の翻訳からスタートし、時代の変化と、お客様のニーズにいち早く対応しながら成長し、現在ではIT分野のローカライズで高い実績を誇り、「ローカリゼーションの十印」として認知されています。

1980年代からは、「言語研究所」を設立し、日本初の機械翻訳プロジェクトMu プロジェクトに関わってきました。
一般社団法人日本翻訳連盟の立ち上げにも関わり、長く会長を務め日本の産業翻訳の発展に貢献してきました。独自の厳正なトライアルを合格した登録翻訳者数は3000名を超え、IT分野にとどまらず、半導体、自動車、医療・医薬、ビジネス一般、金融など広い分野に対応しています。

2019年2月、ディスクロージャー及び IRサービスを提供する宝印刷株式会社(現株式会社TAKARA & COMPANY)の100%子会社となりました。

現在は、米国・中国・韓国にもネットワークを持ち、海外のお客様との取引も多く行っています。

【株式会社十印】

所在地 : 〒108-0014 東京都港区芝5丁目31番19号 ラウンドクロス田町7階
代表者 : 代表取締役会長 岡田 竜介
事業内容: 1) 翻訳、ローカリゼーション、2) MT翻訳サービス、3)通訳派遣
資本金 :9,998万円
従業員数: 約80名
電話番号: 03-6453-6285(代表)
URL  : http://www.to-in.com

■国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)について

情報通信研究機構(NICT: National Institute of Information and Communications Technology)は、情報通信分野を専門とした公的研究機関で、情報通信技術(ICT)の研究開発を推進するとともに、情報通信事業の振興業務を実施しています。

NICTの開発した機械翻訳エンジンは、世界的にも高い水準の翻訳品質を提供しています。

【国立研究開発法人情報通信研究機構(本部)】

所在地 : 〒184-8795 東京都小金井市貫井北町4-2-1
代表者 : 理事長 徳田 英幸
電話番号:042-327-7429(代表)
URL  : https://www.nict.go.jp/

■国際事業開発株式会社(IBD)について

国際事業開発株式会社は、1981年創業で、日本企業の国際ビジネスを支援するため、外国法に精通し、英文契約書作成や国際事業における経済コンサルティング業務を行っています。特に国際契約書の重要性に着目、同社のウェブサイトに、英語、日本語、中国語のデータを置き、利用できるようにしています。また、国際取引契約書式集を整備した英和中文契約書作成ソフト「DRAFTSMAN」をリリースしています。

【国際事業開発株式会社】

所在地 : 〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町3丁目10番21号
代表者 : 代表取締役社長 石上 進
電話番号:03- 3261-5051 (代表)
URL  : https://ibd-net.co.jp/

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