2019.09.10

AIを用いた機械翻訳の優れているポイントとは

AIは日々進化を続けており、最近ではAIによる機械翻訳もメジャーな方法となってきました。違和感のある仕上がりになることが多かった機械翻訳ですが、最新のAI技術を駆使すれば、より自然な仕上がりを求めることができます。

AIの機械翻訳を上手に利用すれば、翻訳にかかる時間を大幅に短縮でき、作業効率アップにもつながります。

AIの機械翻訳が従来の機械翻訳と比較してどのように優れているのか、その内容をチェックしてみましょう。

AIを用いた機械翻訳なら従来よりも自然な文章を作成できる

機械翻訳と聞くと、違和感のある仕上がり、独特の読みにくい仕上がりをイメージする方も多いでしょう。

機械翻訳エンジンを使用しただけでは不自然な文章になり、どうしても意味が伝わりにくくなってしまいます。これは機械翻訳が単語ひとつひとつの翻訳をするため、文章全体のまとまりがなくなってしまうことに原因があります。

一方で、AIを用いた機械翻訳の場合、人間が言葉を理解するのと同じような構造で文章を理解し、翻訳を行います。このような翻訳が行われることで、より自然な翻訳に仕上がるようになりました。

企業などで使われる長文や、難しい専門的な知識が必要な書類などに対応しているAIを用いた機械翻訳もあります。

学習能力があり使うほどに正確な仕上がりに

従来の機械翻訳(SMT)は、もとから登録されている単語や文法以外のものを読み取ることができません。新しく単語を登録するなど、人が対応するしかありませんでした。日々新しく登場する情報、単語は、このような手作業では対応できず、より機械翻訳の精度を下げる理由のひとつとして挙げられていました。

しかし、AIの機械翻訳には学習機能が搭載されています。これまでの翻訳結果が対訳データとして蓄積され、その中からAIが類似しているデータを抽出し、翻訳結果に反映します。

AIの機械翻訳を使えば使うほどにその機能が向上し、現在ではプロの翻訳者が手がけたような仕上がりの文章を作成することも可能です。

このようなAIの学習能力は、従来の「機械翻訳の精度は低い、手間がかかる」というイメージを覆しています。

・ディープラーニングでさらに機械翻訳の精度が向上する

機械翻訳の機能を飛躍的に向上させる手段として、ディープラーニング(深層学習)が注目されています。

ディープラーニングは従来の機械学習のように、人が特徴を定義して特定のタスクをこなし、学んでいくのではなく、人間の手で与えたデータをAI自身が特徴を独自に定義し、学んでいくというシステムです。ディープラーニングは、人間の脳神経細胞の仕組みを模して構築されたニューラルネットワークを下地としています。このニューラルネットワークが多層化していることで、対象の特徴を、人間が学習するように段階的により深く学習します。

専門分野の単語に対応している

医療業界、法律業界、食品業界、IT業界など、翻訳が必要な業界はたくさんあります。ビジネスで翻訳を行う際は少しのミスも許されず、機械翻訳のような大まかな翻訳では事足りません。機械翻訳では完成度に限界がありました。とくに専門用語は、機械では読み取ることができず、そのまま表示されたり、間違った意味として捉えられたりして翻訳されることもあります。

しかし、AIの機械翻訳を利用すれば専門分野の翻訳であっても、高い完成度を求めることができます。分野ごとにチューニングを行うことも可能であり、さらなる精度向上を目指せます。

専門分野の翻訳がAIの機械翻訳によって手軽になると、機械翻訳をしたあとにわざわざ専門用語を翻訳しなおす必要がなくなります。また、社員への英語の教育やマニュアル化、統一化の手間も省けます。

海外進出を目指す企業や海外との取引が豊富にある企業など、翻訳の重要性が高い業界にとって、AIの機械翻訳はよりビジネスをサポートしてくれるパートナーになるでしょう。

AIの機械翻訳によって作業効率がアップする

AIの機械翻訳は、従来の機械翻訳のイメージを一新する完成度の高いものに成長しています。

機械翻訳を行っても意味がわからない文章に仕上がってしまうと、わざわざ単語を調べ直し、文法を正しく整理し…と、結局英語の専門知識の高い社員に頼らなければなりません。しかし、AIの完成度の高い機械翻訳を取り入れることで、このような手間を短縮でき、社員の作業効率もアップします。

最近のAIの機械翻訳では、ビジネスで利用するファイル形式でそのまま翻訳でき、より効率的に作業を進めていくことができるようになりました。

また、これまで翻訳会社に翻訳を依頼していたという場合も、AIの機械翻訳で精度の高い翻訳ができれば、外注する必要がなくなり、コスト削減につながります。

従来とは圧倒的に違うAIの機械翻訳を利用してみよう

近年のAIを取り入れた機械翻訳では、完成度の高い翻訳ができます。AIの機械翻訳には学習能力があり、また難しい知識や必要な専門分野にも対応しています。

ビジネスで翻訳を利用するシーンが多いという企業は、一度AIの機械翻訳を取り入れてみましょう。
圧倒的な完成度とスピードで、作業の効率アップが期待できます。

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十印では、AIの機械翻訳サービスを展開しています。Googleの機械翻訳エンジンを使用したものや、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が開発した純国産エンジンを使用できるものもございます。
ご利用人数や用途により、様々なご提案ができますので、ぜひ一度ご相談ください。


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