エンタメの動画翻訳は自動翻訳がよいのか?

エンタメのグローバル化によって、多言語化を伴う翻訳の需要が高まっています。近年では、手軽な動画翻訳機能も増えており、言葉の壁は以前より低くなっているように感じられるでしょう。
自動翻訳は、人手と比べて驚くほどスピーディーに翻訳ができます。しかし、自動翻訳は人手による翻訳と異なることを知らないままの安易な利用は、誤訳の原因となり、イメージダウンとなりかねません。
本稿では、エンタメの動画翻訳が増えている昨今、自動翻訳を使うメリット、デメリットについて解説していきます。
動画翻訳の特殊性とは?
動画翻訳は文字通り動画の翻訳という意味ですが、動画内のセリフだけを単純に翻訳するわけではありません。人手による翻訳では、セリフの翻訳以外にも、文化的背景を考慮したローカライズ、翻訳言語にはない概念を別の表現に置き換えるトランスクリエーションなどを使った翻訳がされています。
同時に、画面上に現れる登場人物のジェスチャーや表情、効果音、BGMなど、すべての要素が翻訳された言語表現を補います。このように、視聴者が言語情報・非言語情報、すべての情報を通じて動画の内容を理解できるように翻訳をするのが、動画翻訳の特殊性といえるでしょう。
また、動画翻訳では表示できる字幕の長さに制約があります。吹き替えの場合は、人物の口が動いている間しかセリフを入れられません。場合によっては、リップシンクと呼ばれる口の動きに合わせたセリフを入れる必要もあります。
自動動画翻訳ツールのメリット
動画のデジタルコンテンツが増えると共に、動画翻訳の需要が高まっています。スピードを求める近年の傾向と共に、自動動画翻訳ツールを使った動画翻訳が多くなっています。
自動動画翻訳ツールのメリットは、やはりその翻訳スピードです。手軽に利用できるので、様々な分野で自動動画翻訳ツールの利用は近年ますます増えています。短時間で大量の翻訳ができるのは、自動動画翻訳ツールの大きなメリットです。翻訳速度に関しては、人手による翻訳では太刀打ちできません。
また、自動動画翻訳ツールでは、様々な言語に翻訳できるところもメリットです。翻訳者に頼らない自動翻訳ツールは、社内に英語の翻訳ができる人材しかいない場合でも、多言語化が可能になります。
自動動画翻訳ツールのデメリット
便利な自動動画翻訳ツールですが、デメリットもあります。現在の技術では明らかな誤訳から、文法的には正しくても文脈に合わない翻訳など、まだまだ人手による翻訳と比べると精度で劣ってしまいます。文脈に合わせられなければ、結果的にメッセージは伝わらなくなってしまいますし、細かなニュアンスも自動翻訳ツールは苦手です。
また、文化的・宗教的な配慮や現地向けに合わせたローカライズ、翻訳言語独自の別の表現への言い換えなどの対応も、自動動画翻訳ツールにはできません。
このように、ぴったりくる翻訳ができないところが、自動動画翻訳ツールのデメリットといえるでしょう。
自動動画翻訳を効果的に使うには?
自動翻訳ツールは、メリットもデメリットもあります。そのため、動画の翻訳をより効果的にするためには、自動翻訳ツールと人力のそれぞれのメリットを組み合わせてみるのです。
自動翻訳ツールでスピーディーに翻訳をしてから、翻訳結果を人手によって確認・修正していく工程を、ポストエディットと呼びます。
人間が自動翻訳ツールの翻訳結果をチェックすることで、それぞれの、メリットを活かすことができます。スピードと精度のどちらも大切なら、自動翻訳ツールとポストエディットの組み合わせで翻訳精度を向上させるのが、効果的な動画翻訳といえるでしょう。
十印の動画翻訳とポストエディット
十印の映像翻訳のトータルサービス「動画まるごとOne-Stopサービス」は、動画のスクリプト翻訳、字幕・テロップ入れ、ナレーターや自動音声による吹き替えから最終ファイルの作成など動画編集全般に対応しています。
音声コンテンツや問題集の内容の一部変更・修正も、十印ならコンテンツ、目的、ターゲット地域・顧客ごとに最適化できます。テロップや資料、現地に合わせた映像への差し替え、BGMや専門性の高いCGの作成も可能です。
また十印では、ポストエディットも承ります。翻訳・ポストエディットの知識を持った経験豊富なポストエディターが、生成AIやAI翻訳ツールの翻訳結果をスピーディーに最適化します。
ポストエディットの国際標準規格ISO18587に基づく高品質なフルポストエディットサービス、短納期をご希望ならライトポストエディットもお選びいただけます。
生成AI・機械翻訳後の翻訳結果のチェックと修正で最適な翻訳をスピーディーにしたいなら、ぜひお問い合わせください。
まとめ
十印では、半世紀にわたる豊富な翻訳のノウハウをもとに、高品質な翻訳をお届けしています。商品・サービスに最適な字幕翻訳や吹き替え、動画編集・作成など、動画に関するすべての工程で、ユーザーに届くメッセージへと最適化します。
十印は高品質な動画翻訳サービスで、ローカリゼーション、トランスクリエーションを使い、グローバルなビジネスに最適な動画の翻訳・作成を行います。
世界に向けたビジネスのために、現地向けに最適化されたコンテンツ、理解されやすく共感を得やすい動画翻訳をご検討中なら、どうぞお気軽に十印までご相談ください。
十印の動画(映像)翻訳/制作
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▶著者紹介
株式会社十印 マーケティング部
石川弘美
1990年に株式会社十印に入社し、マニュアル制作に従事。日本語原稿の書き起こしから、多言語マニュアル制作のディレクションまで、幅広い業務を担当。
2002年より、ローカリゼーション・プロジェクトのマネジメントを中心業務とし、同社の数々の大型プロジェクトの進行管理を担当。2009年よりはマーケティング部にて宣伝広報活動とともにマーケティング活動を行う。2018年より一般社団法人日本翻訳連盟理事、アジア太平洋機械翻訳協会理事。


