AI翻訳ツール導入のメリットとは?
グローバル化とインターネットの普及と共に、英語及びその他の外国語の情報が簡単に手に入れられるようになった昨今、翻訳が必要とされる機会が増えています。
ビジネス、プライベートに関わらず、様々な語学レベルの人が翻訳ツールを使うようになりました。無料の翻訳ツールも数多くあり、AI翻訳ツールなど翻訳精度の高いツールも増えています。
本稿では、AI翻訳ツールの仕組みと特徴、導入するメリットについて、語学レベルによってどのような活用方法があるのかについて解説していきます。
AI翻訳ツールの仕組みと特徴
AI翻訳とは、ニューラル機械翻訳とも呼ばれます。ディープラーニング(深層学習)という仕組みで、人間の脳の神経回路を模してAIが単語の並びを予測して文章翻訳をする手法です。ニューラル翻訳モデルでは、従来の機械翻訳システムとは異なり、複数層で考える仕組みがとられています。そのため、蓄積されたデータの量が多ければ多いほど、正確な翻訳が可能になります。
また、データベースにより学習を重ねるごとに翻訳精度が上がるため、翻訳が進化していくところもAI翻訳の特徴です。
その他AI翻訳ツールの特徴としては、日常生活で使われる表現が自然な訳文に翻訳される、専門分野の特化エンジンなどでは専門用語にも対応しているなどが挙げられます。
なぜAI翻訳ツールが必要なのか?
AI翻訳ツールは、世の中のグローバル化に伴い、翻訳作業の量の増加と共にこれまでさほど負担にならなかった翻訳業務が負担になっているケースや、これまで国内の取引先のみであったのが海外企業との関わりが出てきたために、英語をはじめとした外国語によるメールや文書のやり取りに対処できない際など、新規の翻訳業務にも役立ちます。
AI翻訳ツールの特徴は、スピーディーな翻訳です。そのため、翻訳をするための新たな人材の確保や、翻訳会社に依頼するのでは時間的に難しい場合にAI翻訳ツールの利用がおすすめです。
このように、AI翻訳ツールはグローバル化に伴う翻訳作業の解決策として、日々の外国語翻訳業務の負担を軽減し、スピーディーな翻訳作業を可能にしてくれます。
AI翻訳ツールは外国語が苦手な人のため?
AI翻訳ツールといえば機械が自動的に外国語に翻訳してくれるため、英語をはじめとした外国語が苦手な人が使うものと考えられがちです。しかし、語学レベルに関わらず使えるところがAI翻訳ツールのメリットでもあります。
AI翻訳ツールによる翻訳は非常にスピーディーであるため、語学レベルに関わらず大量の文書の翻訳にかける時間の大幅な短縮が挙げられます。翻訳者自身が翻訳作業を問題なくこなせる語学レベルでも翻訳には時間がかかるため、AI翻訳を生成した後に正誤のチェックをする方法も一案です。また、内容をざっと理解したい際に、語学レベルに関わらず時間削減のためにAI翻訳ツールによって訳出された文章に目を通せば、原文を読むのに比べて短時間で内容理解ができます。他にも、本当に自分の翻訳が正しいかどうか、AI翻訳ツールを使って文書の一部や全体の翻訳内容確認に利用することも可能です。
このように、語学レベルに自信がなければAI翻訳ツールに翻訳をしてもらい、語学レベル上級者は、翻訳の正誤確認に使うなどのフレキシブルな使い方ができるところも、AI翻訳ツールの魅力です。
AI翻訳ツールのメリット
AI翻訳ツールを使った翻訳では、顧客ごと、もしくはコンテクストごとに、一貫性のある翻訳が可能です。
また、AI翻訳ツールにもよりますが、有料AI翻訳ツールでは、WordやPowerPointなどのファイルがレイアウト変更なくそのまま翻訳できるツールもあります。レイアウトのやり直しやコピー&ペーストを何度もする必要がないため、翻訳作業に費やす時間と手間の大幅な軽減になります。
また、AI翻訳ツールの利用で翻訳作業の大幅な時間短縮が可能になれば、空いた時間でより付加価値の高い他の業務ができるようになるのも、大きなメリットといえるでしょう。
十印のAI機械翻訳「T-tact AN-ZIN®」
十印のAI翻訳「T-tact AN-ZIN®」は、大量の文書でも素早く翻訳のできる機械翻訳ツールです。国家プロジェクトで作成した、TOEIC960点相当の精度の高いAI翻訳エンジンで、高品質な翻訳を可能にしました。
暗号化通信とIPアドレス制限機能で情報漏洩リスクがないため、安心してご利用いただけます。
PDFファイルをはじめ、マイクロソフト社のオフィス製品上でも直接翻訳できるプラグイン機能でスピーディーに翻訳して、業務の効率化を図ることができます。
AI翻訳の導入なら、計画から効率的な運用方法まで丁寧なサポートの十印にご相談ください。
まとめ
十印では、半世紀に渡る翻訳に関するノウハウをもとに、ビジネスの様々なシーンの翻訳を行っています。十印のAI翻訳「T-tact AN-ZIN®」で、グローバルな舞台でいち早く情報提供をするお手伝いをします。
また十印では、AI翻訳サービス以外にも、ビジネスシーン別にご希望の翻訳のレベルに合わせてローカリゼーションとトランスクリエーションサービスにも対応しております。
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▶著者紹介
株式会社十印 マーケティング部
石川弘美
1990年に株式会社十印に入社し、マニュアル制作に従事。日本語原稿の書き起こしから、多言語マニュアル制作のディレクションまで、幅広い業務を担当。
2002年より、ローカリゼーション・プロジェクトのマネジメントを中心業務とし、同社の数々の大型プロジェクトの進行管理を担当。2009年よりはマーケティング部にて宣伝広報活動とともにマーケティング活動を行う。2018年より一般社団法人日本翻訳連盟理事、アジア太平洋機械翻訳協会理事。