動画翻訳で共感できるブランディングを
動画の需要が高まると共に、マーケティングにおいてブランディングとしてブランド戦略に動画を用いる機会が増えています。しかし、グローバルなビジネス展開では国内向けに作成した動画を翻訳しても、なかなか思うような結果が出ないとお悩みの方も多いかもしれません。
本稿では、ブランディングとは何かを知り、グローバルなビジネスにおいて動画翻訳を利用する際の注意点について解説していきます。
ブランディングとは?重要なマーケティング戦略
ブランディングとは、自社の商品やサービスの魅力や価値を差別化することで、認知や肯定的な印象を得るための戦略です。ブランド構築をして、商品やサービスに類似商品とは異なる価値を与えるためには、さまざまなマーケティング戦略が行われます。
マーケティングが商品やサービスの販売促進を目的とするのに対し、ブランディングは商品やサービスの価値を高めることを目的とします。類似商品と差別化して「○○ならこのブランド」と、唯一無二にするための戦略であるといえます。
ブランディングは、主に次の3種類に分類されます。
・サービスブランディング
顧客体験や感情に焦点を当てることで、より良い関係を構築して満足度を高める
・商品ブランディング
技術力やデザインなど、商品の特性や独自の存在感で差別化を図る
・企業ブランディング
自社の認知度向上や社会的貢献で評価の向上を目指す
このように、ブランディングによって提供する商品やサービスの価値が定められ、ブランドが知りたい顧客情報の発信や体験の提供することで、より良い関係性の構築が可能になるのです。
動画翻訳がブランディングで重要な理由は?
動画をブランディングに用いる手法は、近年多く使われるようになりました。インターナショナルなブランドでは、動画翻訳が重要な役割を担います。動画翻訳がブランディングの成功を左右するからです。日本語からの直訳では商品やサービスの良さが伝わらず、文化・習慣・嗜好によっては全く共感が得られないこともあります。また、文化的・宗教的タブーに触れてしまう可能性もあり、翻訳はデリケートな問題をはらんでいます。
動画翻訳が上質であれば共感から購買へとつなげられますが、動画翻訳の質が悪ければブランドのイメージも悪くなります。さらに、動画翻訳によっては商品やサービスに関心を持ってもらえないばかりか、企業イメージが傷つけられる可能性もあります。そのため動画翻訳は、ノウハウと現地状況への知見のある翻訳会社への依頼が必要でしょう。
動画翻訳のメリットと注意点
動画翻訳では、ターゲット顧客ごとにマーケットの特性を知ることが大切です。同じ言語であっても、地域ごとにブランディングをしなければならないケースもあります。手間はかかりますが、異なる言語や別の地域でのブランディングにおいては、セリフの翻訳以上の効果が見込めます。
動画翻訳は音声吹き替えや字幕以外にも、BGMやテロップなどでさまざまな情報提供が可能ですが、ローカリゼーションと呼ばれる地域に合わせた修正が必要になります。文化的・宗教的な配慮のために動画の内容やBGMを変更することにより、ターゲット顧客がよりブランドを身近に感じ、ポジティブなイメージを持ってもらえるようになります。ブランドに対して信頼感を持ってもらえれば、満足度や商品へのさらなる興味が湧き、ブランドを支持してもらえるようになるでしょう。
十印の動画翻訳
十印では高品質な動画翻訳サービスで、お客さまのご希望にマッチした動画の翻訳・作成を行います。十印の「動画まるごとOne-Stopサービス」は、映像のスクリプト翻訳や、字幕・テロップ入れ、ナレーターによる吹き替え、最終ファイルの作成などの動画編集まで、映像翻訳全般にわたる柔軟なサービスです。
ご予算に合わせてナレーターよりも低コストである機械音声による吹き替えを提案するなど、お客さまに寄り添ったサービス提供がモットーです。また、吹き替え後の映像翻訳から、動画の企画・撮影・編集など、翻訳の枠を越えて幅広くご相談を承ります。
目的やターゲット顧客に合わせ、テロップ・資料や映像の差し替えなどの一部修正、内容のローカライズ・コンテンツのBGMや専門性の高いCGの作成など、お客さまのご要望に沿って対応し、ブランディング効果を上げていきます。
「動画まるごとOne-Stopサービス」の詳細は、どうぞ十印へお気軽に問い合わせください。
まとめ
十印では、半世紀にわたる翻訳に関するノウハウをもとに、製品特徴や企業・ブランドのイメージを伝える高品質な翻訳を行っています。グローバルなビジネスにおいて商品やブランドのストーリーを伝えるため、動画に関するすべての作業によって共感を呼ぶ動画へと変えるお手伝いをします。
また、現地向けに最適化された内容、ターゲット顧客に理解されやすい映像翻訳など、対象言語へのローカライズで動画再生回数が上がるグローバルな訴求へと導きます。
最適な動画翻訳でブランディングをお考えなら、ぜひ十印にご相談ください。
▶著者紹介
株式会社十印 マーケティング部
石川弘美
1990年に株式会社十印に入社し、マニュアル制作に従事。日本語原稿の書き起こしから、多言語マニュアル制作のディレクションまで、幅広い業務を担当。
2002年より、ローカリゼーション・プロジェクトのマネジメントを中心業務とし、同社の数々の大型プロジェクトの進行管理を担当。2009年よりはマーケティング部にて宣伝広報活動とともにマーケティング活動を行う。2018年より一般社団法人日本翻訳連盟理事、アジア太平洋機械翻訳協会理事。