コンテンツだけではない?広義のエンタメ翻訳とは?

近年、エンタメのボーダレス化が進むと共に、エンタメ翻訳も広範囲にわたるようになってきました。エンタメはコンテンツ以外にも翻訳機会が多いのですが、意外と見落とされがちです。メディアの多様化に伴い、各メディア向け翻訳や、プロモーションの場など、エンタメの翻訳の需要は今後も拡大すると考えられます。
本稿では、さまざまなエンタメ分野における翻訳の重要性と最適な手法について解説します。
エンタメの分野・業種と翻訳
エンタメには、実に幅広い分野や業種があります。例えば、マンガ、アニメ、ドラマ、映画、ドキュメンタリー、DVD(インタビュー・特典映像など)、キャラクタービジネス、ゲーム、音楽などです。
いずれの分野でも、コンテンツのテーマや世界観に即した翻訳が求められます。海外作品を日本語に翻訳するのであれば日本語への翻訳、あるいはグローバル展開する場合は英語やその他の言語への翻訳が必要です。しかし、同じ言語でも地域によって表現が違うケースもあるため、ターゲット地域に合わせた適切な翻訳をする必要があります。専門や内容によっては語彙や表現の調整が必要な場合があるため、翻訳対象地域を明確にすることが、最適な翻訳の第一歩です。
このように、エンタメ翻訳の良し悪しはコンテンツごとの固有名詞や専門用語に対応しつつ、シーンに合わせた翻訳ができるかどうかにかかっています。希望する翻訳に対応してもらうには、エンタメ翻訳の経験が豊富なサービスを選ぶと間違いありません。
エンタメ翻訳とエンタメビジネス翻訳
エンタメビジネスでは、分野に関わらず、コンテンツの翻訳とコンテンツ以外の翻訳が必要になります。
エンタメも他のビジネスと同じように、翻訳タイトルの選定から、作品の広告、プロモーション、イベント、プレスリリースなどの機会も増えています。プロモーション翻訳を成功させるには、訴求効果を上げるための翻訳スキルが必要です。作品についてプレゼンをする必要があれば、プレゼン用スライド・動画の翻訳も欠かせません。
また、エンタメのグローバリゼーションと共に、ウェブ上でのPRのための翻訳も増えています。このようにエンタメは、ウェブサイト、SNSやPR動画など、コンテンツ以外の翻訳機会が多い分野でもあるのです。
エンタメの訴求効果が上がる翻訳とは?
エンタメの訴求効果を上げるには、コンテンツ内のセリフの翻訳にとどまらず、動画であればサムネイルや、広告媒体に合わせたマーケティング効果の高い表現を使う必要があります。サムネイルには目を引くキャッチコピー的な表現が求められるため、トランスクリエーションと呼ばれる翻訳手法を使うと効果的です。
また、ゲーム翻訳をはじめとして、ローカライズまたはローカリゼーションと呼ばれる手法も多く使われるようになっています。ローカリゼーションは、ゲームやその他のコンテンツを現地向けに最適化するために使われています。ローカリゼーションをすれば、コンテンツの理解が容易になるだけでなく、現地の自然な表現を使うことでエンタメをより楽しんでもらえるようになります。さらに、自然な表現のコンテンツは、信頼できる企業というイメージを持ってもらいやすく、売り上げ向上へとつながる可能性も高まるでしょう。
このように、エンタメの訴求力を高めるには、コンテンツやシーンに合わせた翻訳、ターゲット地域に合わせた表現が重要です。
十印のエンタメ向けトランスクリエーション
十印では、常にお客様にとってベストな翻訳を目指しています。エンタメに特化した翻訳サービス、エンタメトランスクリエーションサービスでは、ヒアリングを通じてお客様の意図を丁寧に把握し、十印のノウハウと技術力で質の高いエンタメ翻訳をご提案します。
十印のトランスクリエーションを使ったエンタメ翻訳は、エンタメの世界観を伝え、ターゲット顧客向けに特化した翻訳、媒体に合った翻訳で、エンタメのマーケティング効果を高めます。
グローバルなエンタメビジネスの成功へは、コンテンツの翻訳からSNSでの情報発信まで幅広く翻訳する、十印のエンタメトランスクリエーションサービスをご検討ください。
まとめ
十印では、半世紀にわたる翻訳に関する経験とノウハウで、コンテンツ、作品・サービスの特徴やイメージに合わせ、言葉や文化の壁を乗り越えた翻訳を行っています。原文に忠実な翻訳から、地域向け最適化であるローカリゼーション、作品の世界観を伝えるトランスクリエーションなど、幅広い翻訳技術で、世界展開を目指すエンタメビジネスをサポートします。
ターゲット顧客やエリア・商材に合わせた翻訳はもちろん、現地向けに最適化されたわかりやすいローカリゼーション、世界観が伝わるトランスクリエーションなど、顧客満足度を高める翻訳は、経験豊富で技術力のある十印だからこそです。
トランスクリエーションをはじめとする高品質な翻訳なら、ぜひ十印にお問い合わせください。
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▶著者紹介
株式会社十印 マーケティング部
石川弘美
1990年に株式会社十印に入社し、マニュアル制作に従事。日本語原稿の書き起こしから、多言語マニュアル制作のディレクションまで、幅広い業務を担当。
2002年より、ローカリゼーション・プロジェクトのマネジメントを中心業務とし、同社の数々の大型プロジェクトの進行管理を担当。2009年よりはマーケティング部にて宣伝広報活動とともにマーケティング活動を行う。2018年より一般社団法人日本翻訳連盟理事、アジア太平洋機械翻訳協会理事。
