2024.12.05

動画の言葉の壁を意識させない動画翻訳とは?

グローバル化が進むとともに、世界の異なる言語の動画を日本語で見られるようになりました。また、日本語で作成された動画も翻訳を通じて、世界に向けて発信できるようになっています。しかし、外国語から翻訳された動画を見ていると、ときに意味が理解できなかったり、違和感を覚えたりした経験がある方も多いのではないでしょうか。

本記事では、動画における違和感の原因や言葉の壁、言葉以外の障壁について、どのように対処できるのか見ていきます。

動画翻訳と機械翻訳のテクノロジーの限界

以前は、映画の字幕に代表されるように、動画翻訳といえば人手によるものが一般的でした。しかし近年では、動画の数は桁違いに増え、テクノロジーの発達に伴ってAI翻訳ツールをはじめとした機械翻訳が増えています。しかしながら、動画と共に機械翻訳が増加したことにより、意味が取れない動画翻訳や、違和感のある動画翻訳を目にする機会も多くなりました。

AI翻訳ツールをはじめとした機械翻訳ツールは、人手による翻訳と異なり、文化背景や独自の状況に合わせた翻訳ができません。多くのパターンの中からアルゴリズムに基づき最適とされる翻訳を生成するため、どうしても実際の状況に当てはまらない翻訳となる可能性もあります。このことから、誤訳はもとより日本語が不自然、または違和感を覚える表現であったり、単語レベルでは理解できるものの、全体としては何を言っているのかよく分からなかったりするケースがでてくるのです。

動画翻訳の言葉の壁を取り払うローカリゼーション

動画翻訳において言葉の壁が乗り越えきれない場合には、ローカリゼーションを行うことが望ましいでしょう。ローカリゼーションでは、現地の文化・習慣、言語の特性などを考慮し、現地の状況に即した動画翻訳を行います。必要によっては、動画の作り直しや動画内容の一部変更、テロップ追加、BGMの変更をするなど、セリフのみの翻訳とは異なり、動画全体を現地向けに最適化する工程です。

動画を自動翻訳しても、ローカリゼーションのように最適化ができないため、翻訳結果が必ずしも状況に合うとは限りません。そのため、精度の高い動画翻訳を行うには、ローカリゼーションも行ってくれるプロへ依頼すると安心です。

動画翻訳をターゲット顧客に合わせてローカリゼーション

動画ローカリゼーションでは、現地の状況に合わせて最適化した翻訳をします。現地のタブーに触れるリスクもなくなり、ターゲット顧客の嗜好に合わせることも可能です。そのため、自然な表現は言葉の壁を感じなくさせるのみならず、ターゲット顧客層が共感を覚えやすいことから、マーケティング効果を高めるためにも最適です。

また、動画翻訳で言葉の壁がなくなれば、安心感やメッセージのより深い理解を促すことができ、結果としてターゲット顧客との信頼関係が構築しやすいというメリットもあります。

このように、動画翻訳の精度はマーケティング効果を左右します。ターゲット顧客に合わせた動画翻訳とローカリゼーションで訴求効果を高められるかどうかは、動画翻訳次第ともいえるでしょう。

十印の動画翻訳

十印では、映像のスクリプト翻訳や字幕・テロップ入れ、ナレーターによる吹き替え、最終ファイルの作成から動画編集まで、映像翻訳全般にわたって柔軟なサービスを提供しています。また、ターゲット顧客向けに最適化した翻訳で言葉の壁を越える動画へと変えるお手伝いをします。

さらに、ご予算に合わせて低コストの機械音声による吹き替えをお選びいただけるなど、お客さまに寄り添ったサービス提供が十印のモットーです。吹き替え後の動画編集などの映像翻訳、動画の企画・撮影・編集など、翻訳の枠を越え、多言語での動画作成に関するご相談も承ります。

他にも、目的やターゲット顧客に合わせたテロップや資料の一部修正、現地に合った映像の差し替え、研修や学習のeラーニングに使われる映像と音声のローカライズ、コンテンツのBGMや専門性の高いCGの作成など、お客さまのご要望に沿った動画作成や編集に対応可能です。

十印の動画翻訳サービスの詳細に関しては、どうぞお気軽にお問い合わせください。多言語に展開した動画の翻訳サービスなど、幅広く対応いたします。

まとめ

十印では、半世紀にわたる翻訳に関するノウハウをもとに、商品・製品の特徴やサービスをはじめ、地域や商品ブランドのイメージを世界の顧客へと届ける翻訳を行っています。また、地域やブランドのストーリーを伝えられるよう、字幕翻訳や吹き替え、動画編集・映像作成など、動画に関するすべての作業を承っています。

さらに、ターゲット顧客が理解しやすく、共感してもらえるような映像翻訳、対象言語や地域へのローカライズにより、動画再生回数の上昇へと導きます。

十印は、言語の壁を越え、世界に向けたビジネスで訴求を成功させるべくお手伝いいたします。

動画翻訳、多言語化でグローバルな動画マーケティングをお考えならば、ぜひ十印にご相談ください。

十印の動画(映像)翻訳/制作、
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▶著者紹介

株式会社十印 マーケティング部
石川弘美

1990年に株式会社十印に入社し、マニュアル制作に従事。日本語原稿の書き起こしから、多言語マニュアル制作のディレクションまで、幅広い業務を担当。
2002年より、ローカリゼーション・プロジェクトのマネジメントを中心業務とし、同社の数々の大型プロジェクトの進行管理を担当。2009年よりはマーケティング部にて宣伝広報活動とともにマーケティング活動を行う。2018年より一般社団法人日本翻訳連盟理事、アジア太平洋機械翻訳協会理事。

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