2025.01.09

動画翻訳で異文化理解を高めよう

グローバリゼーションや国際化により、海外の情報が日本にいながらにして手に入るようになりました。また、日本の情報も世界中に届けられるようになりました。しかし、本当に伝えたい情報は伝わっているのか、相手の伝えたいメッセージを正しく理解しているのかといった疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

本稿では、異文化理解とは何か、動画翻訳を通じてどのように異文化理解を深められるのか、動画を翻訳する際の注意点について解説していきます。

異文化理解とは?

異文化理解とは、必ずしも国と国の違いを理解することでも言語間の違いでもありません。日本人同士でも文化圏が異なれば異文化理解は必要です。また同じ英語圏でも、イギリスとアメリカの文化は異なりますし、オーストラリアとカナダの文化も異なります。

つまり、同じ言語の動画であっても適切な解釈の仕方は異なるのです。

異文化理解とは、言葉の違いに限らず自分とは異なる文化・価値観を持つ人々との共生社会に求められるものです。

企業の海外進出、日本での外国人社員など、国内外において様々なバックグラウンドの人々とコミュニケーションを取る機会が増えた昨今、異文化理解は欠かせないものなのです。

異文化理解の誤解

異文化理解という概念は、日本では「世界中の他の国々のこと、特に欧米諸国に関する知識習得のことのみを意味する」と捉えられる傾向があります。2007年のアンケート調査では、「大多数の回答者が「異文化」とは外国人・外国文化を意味すると答え、「異文化理解」とは外国との交流をすることにより深まるものだと捉えている」ことが明らかになっています。

しかし、実際には日本文化にも異なる文化圏があり、自文化への理解がないまま異文化を理解するのは難しいでしょう。よって、外国だけではなく自分の属する文化を含めて理解・尊重するのが、本来の異文化理解だと言えます。

参照:参照:https://core.ac.uk/download/pdf/141876609.pdf

異文化理解と動画翻訳

翻訳は、単純な言葉の置き換えではなく、その言葉が使われている地域の文化・習慣を踏まえて、別言語に置き換える作業です。そのため、翻訳を行うには、対象となる言語に精通していることはもちろん、文化・習慣を理解している必要があります。

動画は、テキストと比べて情報量が多いため、一般的な翻訳よりも現地向けに合わせる必要性が低いと考えられがちです。しかし実際には、内容を現地向けに変更したり、BGMや色、テロップの出し方やナレーションを変更したりと、様々な視点から文化・習慣などに配慮する必要があります。動画のすべての見える部分、聞こえる部分において、異なる文化を理解してこそできる配慮、工夫が必要なのが動画翻訳だとも言えるでしょう。

動画翻訳で異文化理解を示すには?

動画翻訳では、文化・習慣に配慮する必要があります。そのためには、現地向け最適化であるローカリゼーションが欠かせません。日本における外国人従業員向け研修であれば、日本の文化・習慣に配慮した内容かつ翻訳言語の国の文化・習慣に配慮する必要があり、その逆もしかりです。
また、動画のターゲット顧客に合わせたローカリゼーションは、訴求力を高め、SEO対策も可能になります。

このように、他者の視点から異なる文化を理解し、宗教や習慣に配慮する動画を翻訳または作成できれば、マーケティング効果の高い動画となるでしょう。

十印の動画翻訳

十印では、お客様の目的やご希望に合わせて最適な動画の翻訳・作成を行います。映像のスクリプト翻訳だけでなく、字幕・テロップ入れ、ナレーターによる吹き替え、最終ファイルの作成、動画編集まで、映像翻訳全般にわたる柔軟なサービスが特徴です。ご予算に合わせて、低コストの機械音声による吹き替えの選択も可能です。

また、一言語への翻訳から多言語翻訳まで、ターゲット顧客向けに最適化します。吹き替え後の動画編集などの映像翻訳から、動画の企画・撮影・編集など、翻訳の枠を越えた動画作成全般のご相談も承ります。

目的や地域、ターゲット顧客に合わせて、テロップや資料・現地に合わせた映像の差し替えなどの一部修正はもちろん、研修のコンテンツや問題集の内容のローカライズも可能です。また、コンテンツのBGMや専門性の高いCGの作成など、お客様のご要望に沿った動画作成・編集全般に対応致します。

十印の動画サービスの詳細に関しては、どうぞお気軽にお問い合わせください。

まとめ

十印では、半世紀にわたる翻訳に関するノウハウと異文化理解で、製品の特徴やサービスの情報、地域・ブランドのイメージを顧客へと届ける翻訳を行っています。地域やブランドのストーリーを伝え、異文化理解を促すのが動画翻訳の目的であり、字幕翻訳、吹き替え、動画編集・映像作成など、動画に関するすべての作業で、これからの時代に必要なグローバルなビジネスでの訴求を成功させるお手伝いをします。

理解されやすく共感してもらえる動画翻訳をすれば、対象言語・地域へのローカライズで、動画再生回数アップへとつなげられます。

効果的な動画翻訳でグローバルな動画マーケティングをお考えなら、ぜひ十印にご相談ください。

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動画(映像)翻訳/制作

▶著者紹介

株式会社十印 マーケティング部
石川弘美

1990年に株式会社十印に入社し、マニュアル制作に従事。日本語原稿の書き起こしから、多言語マニュアル制作のディレクションまで、幅広い業務を担当。
2002年より、ローカリゼーション・プロジェクトのマネジメントを中心業務とし、同社の数々の大型プロジェクトの進行管理を担当。2009年よりはマーケティング部にて宣伝広報活動とともにマーケティング活動を行う。2018年より一般社団法人日本翻訳連盟理事、アジア太平洋機械翻訳協会理事。

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