2025.01.09

動画翻訳ツールは目的に合わせて賢く選ぶ

動画はテキストと比べて情報量が多く、近年多くの分野で取り入れられています。ビジネスのグローバル化と共に、ビジネスにおける動画翻訳の需要も高まっています。翻訳のメリットは、ビジネスに多大な恩恵をもたらしてくれることです。しかし、動画の翻訳ツールによっては、効果が薄いということはあまり知られていないかもしれません。

本稿では、動画翻訳とは何かを知り、目的に合わせて最適な翻訳方法を選択するヒントについて解説していきます。

動画を翻訳するとは?文章の翻訳以外の「翻訳」

動画を翻訳すると聞くと、映画の字幕のイメージがあるかもしれません。しかし、近年の動画翻訳は、吹き替えもしくは字幕、テロップの追加、現地の習慣に即した内容編集、BGMなどの変更、ウェブ向け動画であれば、サムネイルの選択、時にテキスト情報によるVSEO対策など、様々な工程があります。

動画翻訳に限らず、翻訳は、国境を越えたビジネスや世界中の拠点での研修などで、問題となりがちな言葉の壁、文化・習慣の壁を乗り越えて、伝えたいメッセージを伝える手段です。そのためには、テキストの翻訳以外にも、現地向けに最適化するローカリゼーションにより、よりわかりやすい動画翻訳にする必要があります。

会話のテンポに合わせ、伝わりやすくするための意訳や、文化・習慣・宗教などに配慮して画像の差し替えが必要な場合もあります。動画翻訳は、セリフの翻訳以外にも、動画編集を含めて動画を別の言語で改めて創り上げていく作業とも言えるでしょう。

動画翻訳をするには?ツールの違いは?

近年、動画翻訳には無料の翻訳ツールもあり、誰でも簡単に動画翻訳ができるようになりました。例えばYouTubeの動画作成ツールは、無料で手軽に利用できるところがメリットです。

他にも、動画翻訳アプリやソフトがあります。一部無料や有料でも低価格で利用できるところがメリットです。

その他の方法としては、翻訳会社への依頼が挙げられます。翻訳会社でも、専門的に動画翻訳を手掛けていないケースもありますが、動画翻訳を専門にしているサービスがあれば、マーケティング効果を高める動画への再編集の依頼もできる場合があります。

自動動画翻訳方法の違いと注意点

動画翻訳を翻訳会社以外で行うには、無料または低価格の自動翻訳ツール、動画翻訳アプリ・ソフトの利用が可能です。

低価格でお得な自動翻訳は、個人で動画を楽しむには十分である場合も多いですが、かならずしもビジネスに向いているとは言えません。理由としては、主に次の4点が挙げられます。

1つ目は、翻訳精度です。自動翻訳ツール、アプリ・ソフトなどは、精度の幅が非常に広く、導入時には価格帯や精度などをじっくり比較・検討をする必要があります。また、校正なしでは、内容が確実に翻訳されているかどうかはわかりません。

2つ目は、音声や文章の翻訳をしても、文化的・宗教的配慮などはできないところです。知らずに誤訳を掲載するリスクが考えられます。

3つ目は、VSEO対策などマーケティング効果を上げるための翻訳ができないところです。

4つ目は、セキュリティ面です。無料または低価格のツール、アプリ・ソフトなどは情報の安全性は確保されていない場合があります。そのため、ウェブ上で公開予定の内容であれば問題ないかもしれませんが、社内向けプレゼンや研修用などの外部には非公開の動画である場合は情報漏洩リスクについて検討する必要があるでしょう。

このように、便利な自動翻訳ツール、動画翻訳アプリですが、利用時には注意が必要です。

翻訳会社へ動画翻訳を依頼するメリット

動画翻訳を翻訳会社へ依頼すると、次のようなメリットがあります。

まず、状況に応じた訳し分け、文化的背景などを考慮したローカリゼーションを行った翻訳ができるため、翻訳精度は高くなります。

また、現地の状況、ターゲット顧客向けに最適化ができるため、マーケティング効果が上がります。必要に応じて、VSEO対策を取ることもできます。

セキュリティ面でも、きちんとした翻訳会社であれば、社外秘情報や企業が特定できるような情報の漏洩リスクがないため、安心して依頼できます。

このように、予算や目的などに合わせて、納得のいく方法で動画翻訳を行うことが大切です。

十印の動画翻訳

十印では、高品質な動画翻訳サービスで、ローカリゼーションも含め、お客様の目的に合わせて動画の翻訳・作成を行います。十印の「動画まるごとOne-Stopサービス」は、映像のスクリプト翻訳、字幕・テロップ入れ、ナレーターによる吹き替え、最終ファイルの作成など動画編集まで、動画翻訳全般にわたるトータルサービスです。

吹き替え後の動画編集などの動画翻訳、動画の企画・撮影・編集など、翻訳の枠を越えた動画作成全般に関するご相談も承ります。

ローカリゼーションでは、研修・学習のeラーニングに使われる映像・音声のコンテンツや問題集の内容などの一部修正が可能です。また、動画の離脱率を下げるために、目的やターゲット地域・顧客に合わせて、テロップや資料・現地に合わせた映像の差し替え、BGMや専門性の高いCGの作成なども承ります。このように十印は、ご要望に沿った動画翻訳・作成・編集全般に対応し、グローバルな舞台でのよりよいビジネス展開へのお手伝いをします。

まとめ

十印では、半世紀にわたる翻訳に関するノウハウをもとに、グローバルなビジネスにおいて製品・サービスの特徴や企業・ブランドのイメージを余すところなく伝える翻訳を得意としています。商品やブランドのストーリーが伝わる字幕翻訳、吹き替え、動画編集・映像作成など、動画翻訳に関するすべての作業で、世界に向けたビジネスでの訴求成功のお手伝いをします。

知見を活かし、現地向けに最適化された内容、ターゲット顧客に理解されやすい映像翻訳など、対象言語へのローカライズで、動画再生回数を上げるグローバルな訴求を可能にします。
最適な動画翻訳で動画マーケティングをお考えなら、ぜひ十印にご相談ください。

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動画(映像)翻訳/制作

▶著者紹介

株式会社十印 マーケティング部
石川弘美

1990年に株式会社十印に入社し、マニュアル制作に従事。日本語原稿の書き起こしから、多言語マニュアル制作のディレクションまで、幅広い業務を担当。
2002年より、ローカリゼーション・プロジェクトのマネジメントを中心業務とし、同社の数々の大型プロジェクトの進行管理を担当。2009年よりはマーケティング部にて宣伝広報活動とともにマーケティング活動を行う。2018年より一般社団法人日本翻訳連盟理事、アジア太平洋機械翻訳協会理事。

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