2026.01.29

エンタメの動画翻訳は完全自動化されるのか?

エンタメのグローバル化と共に、動画翻訳を自動化する技術も発達してきました。動画の自動翻訳は、確かに便利なツールです。しかし、動画の種類に合わせた翻訳ができない、誤訳や不自然さがあるなど、自動翻訳の課題もまだまだあります。そもそも、高性能な翻訳ツールを使っても、翻訳された文章が正しいかどうかわからないという問題もあります。

本稿では、自然な翻訳が欠かせないエンタメにおいて、動画翻訳を完全自動化できるのかどうかについて解説していきます。

自動動画翻訳ツールを使った動画翻訳のメリット

動画視聴の機会が増え、グローバル化が進んだ昨今、日本語以外の動画を視聴する機会が増えています。日本語版がない動画の場合、自動翻訳ツールにより翻訳できれば時間もかからず便利です。アプリなどで簡単に動画が翻訳できるため、翻訳するために特別な技術も必要ありません。

オリジナル音声を残したままで使える字幕翻訳では、俳優の声がそのまま残るため、臨場感が損なわれにくくなります。

吹き替えの技術も進歩しており、近年では、動画の機械音声による吹き替えで、元の音質を再現しながら自然な音声にできるツールもあります。オリジナルの動画の雰囲気に合わせた吹き替えができるようになったことで、イメージと異なる吹き替えによるがっかり感が少なくなるのもメリットでしょう。

また、動画自動翻訳ツールの最大のメリットは、やはりスピードです。リアルタイムで翻訳してくれるツールは動画の言葉の壁を取り払うのに役立つでしょう。

自動動画翻訳ツールを使った動画翻訳のデメリット

急速に進化している自動動画翻訳ですが、まだまだ発展途上とも言えます。デメリットとして、翻訳に違和感がある、映像と字幕表示のタイミングにずれがあるなどが挙げられます。専門用語が正しく翻訳されていない、翻訳された文が文脈に合っていないなども自動翻訳ツールでは起こりがちです。また、背景音が大きかったり、話者が複数いたりするシーンなどでは音声を認識しにくくなり、翻訳精度も低下するため、まだまだ人手翻訳には及びません。

他にも、翻訳精度が高くない、吹き替えの自動音声が不自然など、すべての動画において完全に自動翻訳ツールを使うのは現時点では難しいと言えます。

新たな翻訳へ:自動動画翻訳とポストエディットの組み合わせ

自動翻訳ツールには、得手不得手があり、得意分野ならそれなりの翻訳結果が得られても、そうでなければ誤訳が多くなります。それなら自動翻訳ツールの得意分野ごとに翻訳すればよいのでは、と思うかもしれません。しかし、実際に動画の自動翻訳ツールを翻訳動画ごとに変えるのは現実的ではありませんし、1つの動画内でも翻訳精度は一定とは限りません。結局、翻訳された内容が正しいかどうかは人間にしかわからないのです。

動画の自動翻訳ツールによる翻訳結果を、人がチェックして最適化する方法は効果的です。この工程をポストエディットといいます。動画の最初の翻訳を自動翻訳ツールに任せ、人間が翻訳結果を確認し、必要であれば修正することにより、翻訳にかかる大幅な時間削減が可能となります。

今後は、自動翻訳ツールとポストエディットの組み合わせで、スピーディーかつ、高い翻訳精度での動画翻訳が可能になるでしょう。

十印の動画翻訳とポストエディット

十印の映像翻訳のトータルサービス「動画まるごとOne-Stopサービス」は、動画のスクリプト翻訳、字幕・テロップ入れ、ナレーターや自動音声による吹き替えから最終ファイルの作成など動画編集全般が可能なサービスです。

十印では、研修・学習向けのeラーニング動画・音声コンテンツや問題集の内容の変更・修正にも対応しています。コンテンツの目的やターゲット地域・顧客に合わせ、テロップや資料のローカライズ、映像差し替え、BGM調整、高度なCG制作が可能です。

また、ライトポストエディットとフルポストエディットに対応しており、翻訳・ポストエディットの知識を持った経験豊富なポストエディターが、生成AIやAI翻訳結果の最適化をスピーディーに行います。

ポストエディットの国際標準規格ISO18587に基づく高品質なフルポストエディットサービス、短納期をご希望ならライトポストエディットもご依頼可能です。高品質な十印のAI翻訳ツールと合わせれば、セキュリティ対策も万全です。

生成AI・機械翻訳後の翻訳結果のチェックと修正なら、ポストエディットサービスの十印に、ぜひお問い合わせください。

まとめ

十印では、半世紀にわたる豊富な翻訳ノウハウをもとに、高品質な翻訳をお届けしています。商品・サービスに最適な字幕翻訳や吹き替え、動画編集・作成など、動画に関するすべての工程で、ユーザーに響くメッセージを届けます。

グローバルビジネスにおいて訴求を効果的に行うための翻訳では、市場に関する知識と、高度な翻訳技術が欠かせません。

十印は高品質な動画翻訳サービスで、ローカリゼーション、トランスクリエーションを使い、最適な動画の翻訳・作成を行います。

世界に向けたビジネスのために、現地向けに最適化されたコンテンツ、理解されやすく共感を得やすい動画翻訳をお考えなら、お気軽に十印までご相談ください。

十印の動画(映像)翻訳/制作
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▶著者紹介

株式会社十印 マーケティング部
石川弘美

1990年に株式会社十印に入社し、マニュアル制作に従事。日本語原稿の書き起こしから、多言語マニュアル制作のディレクションまで、幅広い業務を担当。
2002年より、ローカリゼーション・プロジェクトのマネジメントを中心業務とし、同社の数々の大型プロジェクトの進行管理を担当。2009年よりはマーケティング部にて宣伝広報活動とともにマーケティング活動を行う。2018年より一般社団法人日本翻訳連盟理事、アジア太平洋機械翻訳協会理事。

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