2026.01.29

AI翻訳とポストエディットでワークフローをカスタマイズ

企業のグローバル展開と共に、近年翻訳の機会は増えています。AI翻訳ツールをはじめとした機械翻訳ツールは翻訳スピードが速く、生成AI翻訳ツールの発達により、現在ではほとんど必須のツールとなっています。しかし、品質に不安があるなど、完全に使いこなせないフラストレーションを感じているご担当者も多いのではないでしょうか。

本稿では、解決策としての「ポストエディット」について、ポストエディットとは何か、どのようにAI翻訳のメリットを活かして効率的に翻訳するのかについて解説していきます。

AI翻訳ツールのメリットとデメリット

AI翻訳ツールや生成AI翻訳ツールなど機械翻訳の最大のメリットは、人手翻訳と比べると圧倒的にスピードが速いところです。人間が数日かかる翻訳でも瞬時に訳出できるのは、自動翻訳ならではです。しかし、AI翻訳は人手による翻訳内容のチェックが必要で、チェック時に誤訳等が見つかれば修正しなければなりません。翻訳結果によっては、結局人手翻訳と同じくらい時間がかかる場合もあります。翻訳スピードが速くても、人間による確認がなければ内容の担保はできないのがAI翻訳ツールのデメリットです。

それでも、AI翻訳ツールのメリットを活かす方法はあります。

AI翻訳ツールの落とし穴

AI翻訳ツールの精度は向上しており、生成AI翻訳ツールではさらにターゲット向けに絞った翻訳が可能になるなど、AI翻訳技術の向上は目を見張るものがあります。近年では、文脈にある程度合わせられるAI翻訳ツールもありますが、必ずしも文脈通りとは限りません。滑らかで精度が高い翻訳ができるため、一見すると完璧に見えるので注意が必要です。

また誤訳ではなくても、丁寧な日本語表現がAI翻訳では曖昧になったり、英語から日本語への翻訳で尊大に聞こえたりする場合があります。これは、文化的背景が異なる言語を翻訳する際に起こりがちで、このズレが誤解へとつながる可能性があるのです。

AI翻訳の結果が言葉として正確であっても、本来伝えたいメッセージが伝わらないのでは、翻訳としては正解とは言えません。そのため、その溝を埋める工程が必要になります。

ポストエディットとは?

AI翻訳ツールの精度は近年飛躍的に向上しましたが、まだ完璧ではないと前項でも述べました。一見完璧に見える翻訳結果が、微妙な認識のズレから誤解を生む可能性もあります。そこで、人がチェックし乖離を修正する工程が必要となってきます。この工程をポストエディットと呼びます。
人手翻訳では、人が元の言語の文書をターゲット言語へと翻訳していきます。一方、ポストエディットではAI翻訳ツールなどの機械翻訳が出力した翻訳結果を、人手によりチェック、修正していきます。

このポストエディット工程は専門家がチェックし、誤訳を修正、文脈に合わせて手直しすることで最終的な翻訳が完成します。

ポストエディットには、意味が通じるレベルに修正する「ライトポストエディット」と、人手翻訳と同等の表現に仕上げる「フルポストエディット」があります。

プロジェクトごとに翻訳のワークフローの自動化を

AI翻訳ツールの精度は、近年飛躍的に向上しました。しかし、まだまだ不完全です。AI翻訳ツールを使って時間短縮をしようとしても、品質が期待通りではなければ、結果的に工程数が増えて時間短縮にならないこともあります。翻訳を効率的にするには、企業やプロジェクトごとに翻訳条件を定義し、翻訳ワークフローを構築する必要があります。例えば、プロジェクトごとに企業名、製品・サービス名、専門用語の対訳表などをカスタマイズしていくのです。

AI翻訳のメリットを活かし、ポストエディットと組み合わせてワークフローをカスタマイズ・最適化すれば、翻訳精度が向上し、その後のポストエディットで大幅な時間短縮が可能になります。

十印のポストエディット

十印では、AI翻訳のスピードを活かし、ポストエディットで翻訳結果を修正する、新しい翻訳のお手伝いをします。翻訳・ポストエディットの知識を持った経験豊富なポストエディターが、AI翻訳ツールの翻訳結果の最適化をスピーディーに実現します。

ポストエディットの国際標準規格ISO18587に基づく高品質なフルポストエディットサービスや、短納期をご希望ならライトポストエディットなど、ご予算や納期に合わせた自由な選択が可能です。セキュリティ対策万全で高品質の十印のAI翻訳ツールと組み合わせれば、より安心・安全な翻訳ができます。

生成AI・機械翻訳後の翻訳結果のチェックと修正なら、高品質なポストエディットサービスの十印に、ぜひお問い合わせください。

まとめ

十印では、文書・動画などの各種翻訳やポストエディットなど、歴史ある翻訳会社ならではのノウハウで、さまざまな翻訳サービスを承ります。

AI翻訳、技術翻訳からポストエディット、地域に合わせたローカライズやトランスクリエーション、動画翻訳など、グローバルなビジネス展開をお考えなら、どうぞお気軽に十印までお問い合わせください。

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▶著者紹介

株式会社十印 マーケティング部
石川弘美

1990年に株式会社十印に入社し、マニュアル制作に従事。日本語原稿の書き起こしから、多言語マニュアル制作のディレクションまで、幅広い業務を担当。
2002年より、ローカリゼーション・プロジェクトのマネジメントを中心業務とし、同社の数々の大型プロジェクトの進行管理を担当。2009年よりはマーケティング部にて宣伝広報活動とともにマーケティング活動を行う。2018年より一般社団法人日本翻訳連盟理事、アジア太平洋機械翻訳協会理事。

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