翻訳サービスで重要なのは翻訳者の質
翻訳サービスを選ぶ際には、翻訳者の質を判断材料にするのがお勧めです。翻訳者の質によって、文章にどのような違いが出るのかについてご紹介します。
翻訳者の質で文章は大きく変わる
例えば「お正月と言えば、コタツにみかん」というイメージは、日本人であれば誰もが共有できるでしょう。しかし、外国語版にこれが直訳されたとすると……。本来のイメージが伝わらない可能性があります。
このように、翻訳の質というのは、翻訳者がどこまで不自然な語順や訳語を除外し、読み手を意識した訳案ができるかがポイントです。ちなみに、翻訳の範囲は大きく以下の2つに分類されます。依頼の際には、どちらまで任せたいのかを明確にしておくと良いでしょう。
■情報用翻訳
誤訳がなく、正しい意味で翻訳されたものを情報用翻訳(内部向け翻訳)と言います。これは、元原稿の情報に詳しい人(内部の人間)であれば理解ができるということ。つまり、外部向けに表現を吟味したり、注釈を付けたりといったことは行われていません。
■一般公開用翻訳
広く一般の人に向けた文章への翻訳であれば、一般公開用翻訳(外部向け翻訳)の利用がおすすめです。読み手を意識した表現に配慮しつつ、足りない情報があれば翻案も行います。ブランディングや商品アピールをしっかりと行いたいのであれば、多少コストをかけたとしても、こちらを選んでおくのが大切です。
翻訳にかかる時間・手間を考えれば相応の費用を用意
翻訳サービスを選ぶ際に、質と一緒に検討材料としてあげられがちなのが費用です。そもそも、翻訳というのは、翻訳者が上から順にただ言葉を訳していくのではありません。お客様製品の狙いやターゲットとなるユーザー、全体のテーマを踏まえた上で、どのような訳が適切なのかを検討。その後、推敲に推敲を重ねて原稿を完成させていきます。正しく伝わる文章ができあがるまでには、十分な時間と人件費が必要になるのです。
にもかかわらず、翻訳料金は業者によって見積金額にかなりの差が生まれます。すべてが“安かろう悪かろう”とは言えませんが、その傾向があるのは事実。そのため、高品質な翻訳を望むのであれば、ある程度の金額は見ておくようにしましょう。
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コストをかけないで行う翻訳サービスでは、当初の狙いである海外での商品・サービス展開の足を引っ張る可能性が大いにあります。せっかく費用をかけたのに商品が売れない……。サービス利用者からの問い合わせが多すぎる……。こうした状況を避けるためには、翻訳者を“料金”ではなく“質”で選ぶことが大切と言えるでしょう。