2018.11.06

伝わる依頼のコツ。翻訳会社が教えるポイント

質の良い訳文を受け取るためには、翻訳を依頼する側にも、依頼の姿勢と翻訳する文章そのものにちょっとしたコツが必要です。本記事では、質の良い文章を得るために、翻訳を依頼するときのポイントをお伝えいたします。

依頼内容と、翻訳を依頼する原文について

翻訳会社に依頼して、質の良い訳文を作るためにはいくつかのコツがあります。それは、大きく分類して「依頼内容の伝え方」「翻訳する原文の構造」の2つです。依頼者は、あがってくる原稿の責任者。より良い訳文を仕上げるためのコツをそれぞれ具体的に説明していきます。

■依頼内容の伝え方
翻訳に限らず、誰かに仕事を依頼するときには、正しく依頼の内容と欲しいイメージを伝えることがマストです。「なんでもいいのでお願いします」と丸投げしてしまってはいけませんし、次々と変更を加えるのもスマートではありません。これから翻訳を依頼しようと思っている皆さんはまず、次の2つのポイントをチェックしてください。

1)知識を持つ
翻訳を依頼するときには、発注側も専門知識を身につける努力をしましょう。つまり、何もわからず、大して興味を持たず、丸投げにしないことが大切です。

そもそも翻訳を依頼するときに原文についての情報を知らないと、「こんなふうに訳してほしい」とニュアンスをイメージしたり、指示したりすることができませんよね。ただ、文章を投げて、翻訳してもらうだけだと、文章のトーンなどが翻訳者に委ねられ、あがってきた原稿を見た時に「あれ?ちょっと違うかも…」となってしまうことになります。

また翻訳者は、発注側が「原文に興味があるか、ないか」を見抜きます。発注側の仕事に対する熱量を感じなければ翻訳者たちのモチベーションを下げてしまうでしょうし、そうすると文章の仕上がりに差が出ますし、自分自身訳文を読んでも文章の質を判別できないことになります。ですから、もしも未知のジャンルの翻訳をすることになったときは、専門知識をコツコツ勉強することが大切です。

ポイントとなるのは、発注者が「もっと良い翻訳文にしたい」という気持ちできちんと依頼をすることです。それが伝われば、翻訳パートナーたちと、クオリティーの高い文章をつくりやすくなるでしょう。

2)全体像を伝える
その文章を何に使うのか、どんな地域のどんな人々が読むのか、それによってどんな効果を期待しているのか…。翻訳を依頼する人は、訳文が用いられる媒体とそれの届け先をはっきりと伝えておくこともポイントです。特に「読む相手」はきちんと伝えておきましょう。

なぜなら、翻訳担当者、翻訳会社は文章のプロでもあります。読ませる相手に合わせた訳文を仕上げる技術を持った人たちであり、その力は存分に発揮してもらうのが得策です。

■翻訳する原文の構造
翻訳を依頼する文章の構造が重要です。例えば何かのドキュメントを翻訳してほしい場合も、必要に応じて補足を加えることはとても有意義なことになります。つまり、わからないものをわからないまま、投げてしまわないようにということはもちろん、誰が読んでも意味を取り違えない原稿にしておくことが大切です。

翻訳を依頼する文章を自分で仕上げるとき、もしくは補足を加えて依頼をするとき、つぎのポイントに気をつけて原文を作成してみてください。

1)主語を付ける
日本語の文章を他の言語に翻訳を依頼する場合は、一文一文、「私は、私が、彼が、彼女が」といった主語をいれるようにしましょう。 主語をいれない場合、本来は主語が「 I (私)」のつもりだったのに、Itと訳されることもあるかもしれません。

2)シンプルな文章にする
「誰が、どういう目的で、何をする」と言ったシンプルな文章であればあるほど、誤訳が減ります。接続詞は一つの文章に一つ。

2)できるだけ漢字を使う
日本語は同じ音の響きに別の漢字を当てますが、それらの意味は異なることがほとんど。例えば「漢字」と「感じ」もその一つ。翻訳者がなるべく意味を読み取りやすいように、漢字にできるところはきちんと漢字を用いましょう。

依頼のあとは

翻訳者から納品されてきた原稿は、必ず自分で目を通し、理想は「校正」を入れましょう。校正は、校正ができる社内の人に頼む(もしくは自分で行う)でも良いといえます。第三者の目線で原稿を読み、伝わりにくいポイントがないかを吟味してみるといいでしょう。そして、校正をフィードバックすることで、次回の翻訳時には、依頼者の好みや傾向が蓄積され、満足のいく翻訳に上がるよになります。

翻訳会社(翻訳者)は、誤訳がないようにすることにはもちろん気を配りますし、読者にわかりやすく間違いなく伝えようとする工夫もします。

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十印では各プロジェクトに配置された担当者が、お客様のお客様にきちんと向き合います。読み進めたくなるような文章を一緒に仕上げていきましょう。

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