2019.09.10

一般的な機械翻訳と十印のAI翻訳の決定的な違い

人間を介さずに、機械が自動で言葉を翻訳する機能は、昔から技術開発が進められており、精度の高い翻訳を夢みて多くの企業が開発に尽力しています。その中でも、翻訳会社である十印は、多言語に対応し精度の高いAI翻訳を開発しています。

今回は、一般的な機械翻訳と十印の機械翻訳・AI翻訳の違いについて解説していくので、参考にしてみてください。

機械翻訳の歴史

間が翻訳せずに、言葉を入力することで、自動で翻訳を行うことができる機械翻訳は、昔から開発が進められています。

その中でも、今まで活用されてきた機械翻訳には歴史があり、「ルールベース機械翻訳」や「統計的機械翻訳」などが利用されてきました。

まずルールベース機械翻訳の特徴は、登録したルールに基づいて構文を自動で解釈し、翻訳を行うという方法になります。今では古い機械翻訳の手法ですが、コーパス(過去の翻訳資産)がなくても、ある程度翻訳することができるため、翻訳抜けがないという点が魅力です。

統計的機械翻訳は、大量のコーパスを登録し、統計的手法により訳文を生成する方法になります。ルールや辞書の開発の必要がなく、原文と訳文の両方の性質に縛られにくいことから多言語化に向いている機械翻訳の手法といえるでしょう。

今までは、このような機械翻訳の手法が行われていましたが、現在ではニューラルネットワークを利用したニューラル機械翻訳で、翻訳の精度を各段に高めることに成功しています。

翻訳会社十印による機械翻訳・AI翻訳への取り組み

機械翻訳の歴史が長いように、翻訳会社である十印の機械翻訳への取り組みも歴史が長いのが特徴です。十印は、科学技術庁(現・文部科学省) 主導の下、Muプロジェクトと名付けられた機械翻訳の研究プロジェクトを1982年から1985年まで続けました。

市販で販売された翻訳ソフトも、この時の開発の成果から成り立っており、多くの機械翻訳ソフトの開発に影響を及ぼしています。

さらにMu プロジェクトの進行と並行して、機械翻訳を開発しようという大手企業から力を借りたいという求めに応じて、言語処理プロジェクト部というチームを発足し、最盛期には70名ほど人員が在籍していました。言語の自動処理という難問に向き合い、独自の辞書仕様書に基づいて単語と文法ルールを入力し、問題解決に努めました。

その後十印は、機械翻訳の実用化を本格的に開始し、プリエディットの工程を省き、ポストエディットの代わりとなるリライトの作業で、機械翻訳からの出力文を自然な言語に直すことに成功しました。

外資系企業の日本進出が盛んになっている昨今では、十印の機械翻訳の質の高さが評価されており、多くの企業が十印のAI翻訳サービスを利用するに至っています。

一般的な機械翻訳と十印の機械翻訳・AI翻訳の違い

近年では、様々な機械翻訳の製品が販売されており、Google翻訳などでも品質改良が加えられ、翻訳の精度を高めることに成功しています。

ただ一般的な機械翻訳では、誤訳が多く、ただ単にエンジンを利用するだけでは、正確に翻訳を行うことが難しいといった問題があるのが現状です。

しかし、十印のAI翻訳は単純にエンジンを提供するだけでなく、お客様の環境に合わせて、ベストなエンジンの選択行い、使用されるコンテンツによって最適な翻訳支援ツールを組み合わせる支援を実施しています。

プリエディット・ポストエディットなど導入から運用まで、機械翻訳を正しく運営するための方法を提案させて頂いております。そのため、安心して機械翻訳を業務利用することが可能です。

企業によって、機械翻訳の必要となる機能は異なります。従って様々なサービスを用意しているのも、十印の魅力の一つです。

十印のAI翻訳

十印のAI翻訳のサービスは、いくつか用意されています。どのような種類があるのか紹介していくので、参考にしてみてください。

・T-tact AN-ZIN
日本語・英語・中国語・韓国語の4 言語をはじめとした十数言語ペアの翻訳が可能な、高性能で安全なクラウド型自動翻訳システムです。国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が開発したニューラル自動翻訳エンジン「みんなの自動翻訳@TexTra®」を民間企業や個人ユーザーのために商用利用可能にしました。

・Gen-pak
GoogleのNMTエンジンを商用利用することができるソリューションで、WordやPowerPointファイルをそのまま翻訳することができます。また、Translation API経由で翻訳を行うことにより、データの安全性を確保しながらセキュアにAI翻訳を利用することが可能です。

・T-tact Memsource×NICT
クラウド型翻訳支援ツールであるMemsourceを使用し、NICTが開発した自動翻訳エンジン「みんなの自動翻訳@TexTra®」を商用利用することができるサービスです。
日本語・英語・中国語・韓国語の4つの言語を中心した、高性能な機械翻訳出力を可能にしました。豊富な機能が備わっている翻訳支援ツールを利用することができるので、使い勝手が良いのが魅力となります。

・T-tact Ohaco
ニューラル機械翻訳を使用し、AI翻訳の出力を簡単に編集・修正することができるクラウドサービスになっています。また機械翻訳+人間による修正を加えたデータをデータベースに蓄積することで、アウトプットされる翻訳の品質を向上させることに成功しました。そのため、誤訳が少ないのが特徴です。

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機械翻訳のレベルは、年々高くなっています。しかし、一般機械翻訳のレベルは、まだまだ誤訳も多く、企業が活用するためには、正しく機械翻訳を利用し、優れた機能特性を持たせ、セキュアに利用できることが重要です。
十印の機械翻訳であれば、導入から運用までサポートが充実しているので、すぐに機械翻訳を商用利用することができます。
様々なサービスも用意されているので、優秀な機械翻訳を求めている方は十印に相談してみてください。

十印のAI翻訳サービスについてはこちら

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