2019.10.07

翻訳の必須過程「ネイティブチェック」とは?

翻訳サービスにおいて、重要な作業とされているネイティブチェック。

あまり聞きなじみのない言葉かもしれませんが、翻訳の必須工程であるネイティブチェックとはどのようなものなのか気になるところではないでしょうか。

そこでこの記事では、翻訳を依頼する際に行われるネイティブチェックについて、気を付けるべきポイントなども含めながら詳しく解説していきます。

ネイティブチェックとは?

ネイティブチェックとは、その言語を母国語としている人が文章の誤りを直し、ネイティブが文章を読んだときに違和感なく、自然に読める文章にする作業を指します。

ネイティブチェックって何?
一般的な翻訳作業のなかでネイティブチェックはどのような役割を担っているのでしょうか。

例えば、発注者が日本語の英訳を依頼したとします。日本語から英語へプロの翻訳者が英訳した後、その文章をこの場合は、英語を母国語とするネイティブチェッカーがネイティブチェックして完成となります。

ネイティブチェックは、翻訳文をミスがなく、より自然な文章にするという役割を担っています。

ネイティブチェックを行うことで、より正確で自然な文章にすることができるので、厳密な訳文が求められる場合や、専門性の高い医学関連の翻訳、官公庁や公共施設が公式に利用する翻訳文などにもネイティブチェックが行われています。

ネイティブチェックとプルーフリーディングの違い
ネイティブチェックに似た言葉としてプルーフリーディングという言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、作業内容は異なります。

プルーフリーディングとは、原文と訳文を照らし合わせて2つの文章に意味の食い違いがないか、文法、語法、内容等にミスはないかをチェックしていきます。

プルーフリーディングは、最後の仕上げ作業でのチェックを意味しています。ここで問題がなければ完成となる最終確認となります。

プルーフリーディングは、必ずしも訳文を母国語とするネイティブが行っているわけではありません。原文と訳文の両方に語学に通じていて、文章そのものの背景知識などにも豊富な経験を有する人が行う作業です。

ネイティブチェックの必要性

そもそも、プロの翻訳者が訳した文章に、なぜネイティブチェックが必要とされるのでしょうか。

みなさんも、外国人が書いた、あるいは話した日本語の文章で、意味は分かっても不自然な文章を目や耳にしたことがあるでしょう。このように一つひとつの言葉はあっていても、全体として読んでみると違和感のある文章というのは、母国語としてその言語を使用している人が感じるものです。プロの翻訳者でも気が付かず、大きな機会損失につながることもあります。

そのため、ネイティブチェッカーは単なるミスをチェックするのではなく、翻訳文を読んでなじみのない表現や、使用するのに適切と感じられない表現が含まれていないかもチェックしています。

ネイティブが読んで不自然な箇所を、自然な流れの文章になるまでブラッシュアップし、微妙な言い回しから、翻訳ミスの確認、その国の社会背景なども考慮した確認作業を行うのがネイティブチェックなのです。

ゆえに、ネイティブチェックを行うことが訳文の完成度を上げるのに有効な手段とされています。

ネイティブチェックを依頼する際の確認事項

実際に翻訳を依頼する際に、ネイティブチェックについて確認すべき事項がいくつかあります。
ここではネイティブチェックを依頼する際の確認事項についてご紹介します。

ネイティブチェッカーに適した人
ネイティブチェッカーは、勉強してその言語を身につけた人よりも対象言語を母国語としている人が望ましいでしょう。なぜなら、そのシチュエーションにあった自然な表現が求められる場合があるからです。

翻訳の依頼をする場合には、基本事項のなかにネイティブチェックが含まれているかどうかを確認しましょう。予算や納期の都合はあるかもしれませんが、より良い文章にするために、ネイティブチェックの利用をおすすめします。

学歴・職歴・経験
ネイティブチェッカーは、単に訳文の言語を母国語としているだけでなく、翻訳する文章の背景知識を有している人で、翻訳業務の経験がある人が適しています。

文章力・編集力
ネイティブチェッカーが自然な文章を作成するためには、文章力や編集力も必要です。なぜなら、違和感のある文章に適切な修正を加え、より良い文章にする必要があるからです。

翻訳の質に不安があり、ネイティブチェックの利用を検討されているような場合は、ぜひ一度株式会社十印へご相談ください。

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ネイティブチェックは高品質の訳文を作成するために重要な作業です。
ネイティブチェックが必要な方は、ぜひ株式会社十印へご相談ください。

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