2020.07.06

テレワーク時代に必須!クラウド型機械翻訳システム

最近では、大企業に限らず中小企業においてもテレワークの導入が進んでいます。このような現状の中でより重要度が増しているのが、機械翻訳とオンライン翻訳システムです。機械翻訳とオンライン翻訳システムを活用することによって、テレワークにおける翻訳業務を効率化することができます。テレワークで翻訳業務を行っているという方は、ぜひ参考にしてください。

テレワークを導入する企業が急増中

テレワークは、ICT(情報通信技術)を活用することによってオフィス以外の場所で仕事を行える柔軟な働き方です。働き方改革を通じた就労環境の整備のために、厚生労働省ではテレワークの普及を積極的に推進しています。

さらに、新型コロナウイルスの感染拡大防止のためにテレワークを導入した企業も多くあります。テレワークには、ワーク・ライフバランスの向上や生産性の向上、コスト削減、ストレス削減など多くのメリットがあり、感染拡大が落ち着いた後もテレワークを続ける企業は多いと考えらます。

翻訳業務は従来テレワークで行われることが多く、とくにフリーの翻訳者の場合は在宅で仕事を行うのが一般的だといえます。しかし、今後はテレワークで翻訳業務を行う機会がさらに増えるといえるでしょう。

テレワークでの翻訳作業に便利な機械翻訳

テレワークで翻訳作業を行う際に便利なのが、機械翻訳です。ひと昔前の機械翻訳はあまり精度が高いとはいえず、誤訳が目立つケースもありました。しかし、ニューラル機械翻訳が登場してから機械翻訳の精度は劇的に向上しています。分野によっては人間の翻訳に近いレベルの翻訳ができる場合もあり、翻訳業務を効率的に進める際にも非常に役に立つといえるでしょう。

さらに、近年ではグローバル化によって翻訳の必要性が増えているといえます。英語や中国語などのメジャーな言語はもちろんのこと、マイナー言語への翻訳が必要な場面も多くなりました。翻訳業務が多くなればなるほど、機械翻訳を利用した作業の効率化が重要になるといえるのではないでしょうか。

オンライン翻訳システムの利用も増加

クラウド型の機械翻訳の他に注目されているのが、オンライン翻訳システムです。オンライン翻訳システムとは機械翻訳と翻訳支援ツールを組み合わせたシステムのことで、これを利用することによってさらに翻訳の精度を上げることができます。

機械翻訳と翻訳支援ツールは、似て非なるものです。機械翻訳ではプログラムが翻訳を行うため、その作業に人間は介在しません。それに対し、翻訳支援ツールは人間が翻訳作業を効率的に行うことを支援するためのツールです。それぞれにメリットとデメリットがあり、機械翻訳はスピードが速くコストがかからないものの、訳文は完璧とはいえません。翻訳支援ツールを使って翻訳を行うと効率的に翻訳を行えますが、人の手をかけるため機械翻訳に比べると時間とコストがかかります。そして、この両者をいいとこ取りしたシステムがオンライン翻訳システムです。

オンライン翻訳システムでは、用語集や過去の翻訳資産(翻訳メモリ)を参照することができます。過去の訳文と同じ個所については、翻訳作業は不要になります。また、過去に参照するべき訳語がない部分については、機械翻訳が訳文を提示します。

翻訳メモリとは、過去に翻訳された訳文を原文とともにデータベースに登録するテクノロジーのことです。翻訳を行う際に、登録されている原文や訳文の中から翻訳したい文章と類似したものが自動的に抽出されるため、翻訳メモリにデータを蓄積していくことによって効率的に翻訳を行うことができます。機械翻訳で訳出された訳文を編集し、登録することで次回は自動的にその訳文が使用されます。

機械翻訳と翻訳支援ツールは、別々に用いられることも多くあります。しかし、両方を組み合わせたツールを用いることによってテレワークでの翻訳作業がよりスムーズになるといえるでしょう。

十印で提供しているAI翻訳サービス「T-tact AN-ZIN®」

T-tact AN-ZIN®は、十印が国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)から技術提供を受けて開発したAI翻訳サービスです。T-tact AN-ZIN®で用いている翻訳エンジンは最新式のTransformerモデルエンジンであり、高い精度での翻訳が可能です。機械翻訳の品質の検証に用いられるBLEUスコアでも高い数値が出ており、その品質の高さは折り紙付きです。

機械翻訳を初めて導入する場合には使い方に不安があるかもしれませんが、T-tact AN-ZIN®であればテキストをコピー&ペーストするだけで即座に翻訳することができます。またMicrosoft Officeに対応しているため、Microsoft Word、Excel、PowerPointなどの、ファイルのレイアウトを保持したまま翻訳することも可能です。
過去の訳文を対訳集として登録したり、用語集を使って機械翻訳エンジンをカスタマイズすることも簡単にできます。

セキュリティも高く、重要文書の翻訳にも安心して使用することができます。14日間無料で利用可能なので、導入を検討したいという方はぜひ気軽にお試しください。

機械翻訳を導入する際には十印にご相談ください

十印は、1980年代前半から本格的に機械翻訳に取り組んできました。それぞれのお客様に最適な機械翻訳エンジンを提供しているのはもちろんのこと、プレエディットやポストエディットを含めたトータルでのサポートも行っています。機械翻訳の導入を検討している場合は、ぜひ十印にご相談ください。

十印の機械翻訳サービスについてはこちらをご覧ください。

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