2020.10.26

どちらが正解?機械翻訳+ポストエディットVS翻訳家

グローバル化が急速に進行している現代では、いろいろな分野において翻訳が行われています。国境を越えてビジネスを行う際には、翻訳は必須だといえるでしょう。今後、海外進出のために文書の翻訳が必要になるという企業も多いかもしれません。
そして、これからの翻訳は「機械翻訳+ポストエディット」と「翻訳者」の2つに二極化していくと思われます。どちらにもにメリット・デメリットがあり、どちらが優れていると一概にいうことはできません。状況に合わせて使い分けることが求められるようになるでしょう。
ここでは、翻訳方法を選ぶ際に考慮したいポイントについてまとめました。翻訳方法に迷っているときには、ぜひ参考にしてください。

機械翻訳+ポストエディット

機械翻訳というと、質が低いイメージを持っている方も多いかもしれません。確かに、ひと昔前の機械翻訳は誤訳が多く、不自然な日本語に訳出されることも多くありました。しかし、近年のニューラル翻訳の登場によって、機械翻訳の質は格段に向上しています。
(機械翻訳の歴史はこちらを参照してください。)
ただし、質が向上したといっても人間の翻訳者に比べるとやや劣るといえます。機械翻訳は、センテンスごとに翻訳をするので、行間を読んで翻訳することができません。そこで利用したいのが、ポストエディットです。ポストエディットとは機械翻訳による訳文を人間の手で修正する作業のことを指し、これを加えることで翻訳の質が保証されます。機械翻訳とポストエディットを組み合わせることによって、効率的かつ質の高い翻訳が実現できるといえるでしょう。

翻訳家

AIが発達した現在でも、翻訳者の需要はまだまだあります。その理由は、翻訳者には機械翻訳にはない強みがあるためです。例えば、機械翻訳は基本的に原文を翻訳するのみであり、文章の背景を考えることはできません。しかし、翻訳者は文章に関連した背景や専門知識を学んだうえで翻訳を行うため、より適切な訳文を作成することができます。
機械翻訳+ポストエディットの場合でも人間の手は加わっていますが、背景を考えつつ機械翻訳の訳文をまるごと直すということは一般的には行われません。的確かつ繊細な翻訳を行えるのは、人間の翻訳者だからこそだといえるでしょう。

翻訳方法を選ぶ際のポイント(1) 文書の種類

翻訳方法を選ぶ際に必ず考慮しなければいけないのが、翻訳する文書の種類です。機械翻訳は、読み手に応じて言葉を変えたり相手の心に訴えかけるような言い回しを考えたりすることはできません。そのため、マーケティング的要素が大きい不特定多数を対象としたプレリリースやニュースレター、製品カタログなどの翻訳には不向きだといえるでしょう。
しかし、社内で利用するマニュアルなどの翻訳であれば機械翻訳+ポストエディットで十分に対応可能です。また機械翻訳は直訳調になる傾向があるため、硬い文体の文書の翻訳にも向いているといえるでしょう。

翻訳方法を選ぶ際のポイント(2) 情報収集

市場がグローバル化するに伴い、海外からの情報収集が重要になります。海外のサイト、海外で公開されている論文、自治体や企業から公開されている各種ドキュメント、これらに目を通し、海外の動向を把握することは経営判断をする際に非常に有用な要素になります。
外国語に堪能な人であっても、大量のドキュメントを一度機械翻訳することで、重要な部分と無関係な部分を瞬時に判断することができるので、経営判断に必要な情報を効率的に収集できます。

翻訳方法を選ぶ際のポイント(3) 文書の量・納期

翻訳者に翻訳を依頼する場合、1日に行える翻訳の量は限られています。どれだけ経験豊富な翻訳者でも、大量の文書を一気に翻訳することはできません。無理に短納期で依頼すると、質に影響が出てしまうこともあります。文書の量が多い場合や納期が短い場合には、機械翻訳+ポストエディットが向いているといえるでしょう。

翻訳方法を選ぶ際のポイント(4) 言語

英語や中国語などのメジャーな言語であれば、高いスキルを持った翻訳者はたくさんいます。しかし、マイナー言語に関してはこの限りではありません。なかなか翻訳者が見つからないというケースもあることでしょう。その場合は、対応言語が多い機械翻訳を利用するのがおすすめです。
とはいえ、マイナー言語の機械翻訳はメジャー言語の機械翻訳に比べて質が劣ることが少なくありません。また、ポストエディターを見つけられないケースもあります。マイナー言語の翻訳に機械翻訳を用いる場合には、これらの点に十分留意するようにしましょう。

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グローバル化が加速している現代では、機械翻訳をうまく運用していくことがビジネス成功の鍵となります。機械翻訳でお困りのことがありましたら、是非十印にご相談ください。

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