2020.12.10

機械翻訳使用時にも役立つ!スラッシュリーディングとは

英語速読のために用いられる方法として、「スラッシュリーディング」があります。学生でも社会人でも、英語のリーディング力を上げるためにスラッシュリーディングを取り入れている人は少なくありません。そして、スラッシュリーディングのスキルは機械翻訳を使用する際にも役に立ちます。

ここでは、スラッシュリーディングのやり方やメリット、機械翻訳におけるスラッシュリーディングなどについてまとめました。ぜひ参考にして、機械翻訳の活用に役立ててください。

スラッシュリーディングとは

スラッシュリーディングとは、英文を英語の語順のまま読むためにスラッシュ(/)で区切る方法のことをいいます。英語と日本語は語順が異なるため、日本語の語順で英文を読もうとすると後半から読み始めなければいけませんが、速読したい場合にはこの方法は非効率だといえます。しかし、スラッシュリーディングを用いれば英文を頭からスピーディーに読んでいくことができます。

例えば、”I can’t believe that he’s only 17.”という英文を日本語の語順で読むと、「彼がたった17歳であることが私には信じられない。」となります。この場合、英文の後半である”that he’s only 17”から訳すことになります。

しかし、英文を”I can’t believe / that he’s only 17.”のようにスラッシュで区切ってから日本語に訳すと、「私には信じられない、彼がたった17歳であるということが。」となります。日本語訳としては不自然ですが、意味の理解に関しては問題ないといえるでしょう。

ここで挙げた例のように短い英文の場合には、スラッシュリーディングを用いなくてもそれほど問題はないかもしれません。しかし、もとの英文が長ければ長いほどスラッシュリーディングは大きな効果を発揮します。英語の語順のまま読むことができれば、小説などをはじめとした長文もかなり読みやすくなるといえるでしょう。

スラッシュリーディングのポイント

スラッシュリーディングのポイントは、正しい箇所で英文を区切るということです。区切るポイントとしては、以下の10個が挙げられます。

・主語と動詞の間
・動詞と補語の間
・動詞と目的語の間
・副詞の前後
・that節の前
・前置詞の前
・接続詞の前後
・to不定詞の前
・関係代名詞の前
・分詞節の前後

なお、スラッシュを入れるときには意味の塊ごとに区切ることが重要です。英文の内容を意識しながら、上記の10個のポイントを参考にスラッシュを入れてみてください。

スラッシュリーディングを行うときの注意点

ここまでご紹介したように、スラッシュリーディングで英文を区切るときのポイントはいくつかあります。しかし、「ここで区切らなければいけない」というようなルールはなく、人によってスラッシュの入れ方は異なります。自分にとって読みやすい形でスラッシュを入れることが大切だといえるでしょう。

また、英語リーディングに慣れてくるとスラッシュの数が少なくても英語の語順のまま読めるようになります。はじめのうちは細かく区切る必要があるかもしれませんが、慣れてきたら少しずつスラッシュの数を減らすように心掛けてください。

スラッシュリーディングを行うメリット

スラッシュリーディングのメリットとして、英文の読解スピードが上がることが挙げられます。しかし、スラッシュリーディングには他にもたくさんのメリットがあります。

例えば英語リスニングでは、英語リーディングとは違い頭から理解していかなければいけません。そのため、スラッシュリーディングをマスターすることでリスニング力は大幅に向上するといえます。また、文構造に対する理解が深まるためスピーキング力やライティング力も伸びやすくなります。

このように、スラッシュリーディングを行うことでリーディング以外のスキルも伸ばすことができます。英語学習者にとって、スラッシュリーディングは非常に有用だといえるでしょう。

MTスラッシュリーディングとは

英語学習においてよく用いられるスラッシュリーディングですが、機械翻訳を利用する際にも重宝します。ひと昔前と比べてかなり精度が高くなった機械翻訳ですが、それでも完璧なわけではありません。とくに長文においては、機械翻訳による訳文を読んだだけでは意味を把握しにくいケースがあります。しかし、英文を分割して機械翻訳にかけると、訳文だけで内容を理解することが可能になります。

この作業を加えると、機械翻訳後の後編集がかなり楽になるといえるでしょう。「機械翻訳を使いこなせていない」「後編集に時間がかかり過ぎる」などと感じている場合には、ぜひスラッシュリーディングを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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