2021.02.08

国際競争力強化のために機械翻訳が重要な理由とは

昨今ではグローバル化の進展が著しく、多くの業界において国内のみならず全世界が競争相手となっています。そして、国際競争力を高めるために重要な役割を担うのが機械翻訳です。ここでは、国際競争力強化のために機械翻訳が重要な理由についてまとめました。

機械翻訳が重要な理由(1) グローバル化による翻訳業務の増加

グローバル化が進むにつれて、各企業における翻訳業務の量も増加しています。翻訳業務が多くなる具体的な理由としては、まず海外取引先の増加が挙げられます。海外企業と取引を行う際には、外国語でのコミュニケーションが必要になるのはもちろんのこと、契約書なども翻訳する必要が出てくるといえるでしょう。

また、多くの業界において輸入や輸出が増加しているということも翻訳業務が増える理由の1つです。輸入の際には、外国語の説明書などを日本語に翻訳しなければいけません。そして、輸出の際には外国語での申請書類作成などが必要になります。

そして、外国人労働者の増加です。多くの企業では外国人労働者を積極的に受け入れており、職場に外国人がいるという方も少なくないのでないでしょうか。そして、外国人を雇っている場合には社内マニュアルなどを外国語で作成する必要があります。また円滑なコミュニケーションのためにも、機械翻訳は一役買うといえるでしょう。

機械翻訳が重要な理由(2) 観光分野でのインバウンドの増加

観光分野でのインバウンド増加も、機械翻訳が重要になる大きな理由の1つだといえます。観光業界においてインバウンドとは「訪日外国人旅行」のことを指し、訪日外国人旅行客の数は2019年まで右肩上がりに増加しています。

 1989年:   283万5,064人
 1999年:   443万7,863人
 2009年:   678万9,658人
 2017年:2,869万1,073人
 2018年:3,119万1,856人
 2019年:3,188万2,100人

訪日外国人旅行客はアジア人の割合が多く、とくに中国、韓国、台湾、香港などの国々からは多くの観光客が訪れています。

そして、訪日外国人旅行客が日本で求めているものとしては「日本食」、「自然・景観地観光」、「ショッピング」、「テーマパーク」、「温泉入浴」などが挙げられます。そのため、訪日外国人旅行客がよく足を運ぶこれらの場所においては外国語表記が必要になります。機械翻訳を利用して手間なく外国語表示をすることが可能になれば、非常に有益だといえるでしょう。

現在は新型コロナウイルスの影響でインバウンドは99.9%減となっており、観光業界は非常に厳しい状況に立たされています。回復の見通しも立っておらず、元通りになるまでにはかなりの時間がかかる可能性が高いといえるでしょう。

その一方で、550の観光事業者を対象にしたアンケートによると、約50%がインバウンドの取り組み意欲は今までと変わらないと回答しています。さらに18%は今まで以上に積極的にインバウンドを行うと回答しており、高いモチベーションを保っている観光事業者は少なくないことが分かります。

新型コロナウイルスによって多くの事業が打撃を受けたとはいえ、日本で少子高齢化が進んでいるという事実は変わりません。インバウンドの回復が期待できる状況になったときに備えて対策を行っておくことは、非常に大切だといえるのではないでしょうか。

現在の日本の国際競争力

国際競争力強化に尽力しているのは、日本だけではなく諸外国においても同様です。そして、スイスのビジネススクールIMDの世界競争センター(IMD World Competitiveness Centre)は2020年版の「世界競争力ランキング(World Competitiveness Ranking)」を発表しました。その結果、上位20カ国は以下のようになっています。

 1.シンガポール
 2.デンマーク
 3.スイス
 4.オランダ
 5.香港
 6.スウェーデン
 7.ノルウェー
 8.カナダ
 9.アラブ首長国連邦(UAE)
 10.米国
 11.台湾
 12.アイルランド
 13.フィンランド
 14.カタール
 15.ルクセンブルク
 16.オーストリア
 17.ドイツ
 18.オーストラリア
 19.英国
 20.中国

1位となったのは2019年と同様にシンガポールであり、日本は34位でした。これは1997年以降で最低順位であり、とくに「政府効率」、「ビジネス効率」、「姿勢&価値観」などの項目においては非常に低い評価となっています。このような状況だからこそ、機械翻訳を活用して積極的に国際力強化に努めていく必要があるといえるでしょう。

質の高い機械翻訳なら十印にお任せください

日本は技術力やサービスの質の高さに定評があるものの、国際競争力において他国に後れを取っていることは否めません。しかし、今後は国際競争力を高めることが必須課題だといえます。とくに海外展開している、あるいは海外進出を検討している場合には、ぜひ機械翻訳を導入して国際競争力を高めてください。

十印は、創業より半世紀以上、産業翻訳の分野でお客様のグローバルなご発展をお手伝いして参りました。質の高さには定評があり、今までたくさんのお客様に喜んでいただいています。また、1980年代前半から30年にわたり本格的に機械翻訳に取り組んでおり、翻訳に精通している十印だからこそできる機械翻訳のサービスをご提供しています。

十印の機械翻訳への取り組みは、一般社団法人日本翻訳連盟での記事でも詳しく紹介されています。
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