2021.02.08

【2020年】日本の英語教育の変化とは

昨今ではグローバル化が世界的に進んでおり、日常生活においても仕事においても英語に触れる機会が多くなりました。日本に外国人が増えたと感じている方も多いのではないでしょうか。

このような時代の流れの中で、日本では英語教育改革を行っています。ここでは、日本の英語教育改革の具体的な内容や機械翻訳を利用した英語教育についてご紹介します。

英語教育改革の目的

英語教育改革が実施されている背景には、グローバル化の進展があります。日本の将来にとって英語力向上は非常に重要であり、文部科学省は「アジアの中でトップクラスの英語力を目指すべき」と述べています。

とくに課題だと考えられているのは英語を使ったコミュニケーション力です。日本人は、文法や語彙などの知識があっても実際に英語でコミュニケーションを取れないことが少なくありません。しかし、現在の子供たちは社会に出てから国際的な環境の中で働くことが予想され、その際には英語を用いたコミュニケーションは必須となります。

現行の学習指導要領は多くの議論を経たうえで実施されたものの、十分な英語力を培うためには不十分だと考えられています。そのため現在は、実際のコミュニケーションを重視した英語教育改革が行われています。

英語教育改革による変化

ここでは、英語教育改革による具体的な変化を小学生、中学生、高校生に分けてみていきましょう。

■小学生
小学校5年生、6年生を対象に行われていた外国語活動(英語)が、小学校3年生、4年生から開始されます。外国語活動の目的は英語に親しむことであり、読み書きではなく「聞く」、「話す」のコミュニケーションを重視して授業を行います。

そして、小学校5年生、6年生になると外国語活動とは別に教科としての英語の授業が始まります。英語の授業では会話や発表のコミュニケーションだけではなく、読み書きも含めた4技能すべてがカリキュラムに含まれます。

■中学生
中学生の英語教育における大きな変化は、「授業を英語で行う」ということです。従来は、日本では英語の授業も日本語で行われていました。しかし、今後は先生が英語で説明するのはもちろんのこと、生徒から先生への質問や生徒同士の会話も英語で行うことが基本的な方針となります。

また、目標とする習得語彙の数も大幅に増加します。従来は中学校での目標単語数は1200語でしたが、今後は小学校で600~700語、中学校で1600語~1800語が目標となります。さらに学ぶ文法事項も多くなるため、高校受験への影響も大きいといえるでしょう。

■高校生
英語教育の変化に伴い、大学入試も大きく変化します。従来の大学入試ではリーディングに比重が置かれていましたが、今後はリスニング力やライティング力、さらにスピーキング力も試されるようになります。

そして多くの高校では、新しい大学入試に対応できるように生徒の英語力を伸ばす取り組みを行っています。具体的には、ネイティブ講師を交えたディスカッションや正しい発音を練習するためのシャドーイング、留学プログラムの実施などがあります。

機械翻訳を利用した英語教育

ここまでご紹介したように、日本の英語教育は大きく変化しています。しかしながら、日常生活で英語に触れる機会があまりない中で英語学習に挫折してしまう学生は少なくありません。このような英語が苦手な学生の英語学習をサポートするために一部で取り入れられているのが、機械翻訳を利用した英語教育です。

英語学習に挫折してしまう原因の1つとして、いくら辞書を引いても文意がつかめないことがあるということが挙げられます。とくに英文の構造理解ができていない学生の場合には、辞書を利用するだけでは複雑な英文を理解することは難しいといえるでしょう。

しかし、機械翻訳を利用すればそのような挫折を避けることができます。また、機械翻訳を利用して正確な訳文を得るためには原文を分割する、語句を補うなどの作業が不可欠です。このような作業を通して、英語の構造に対する理解が深まるといえるでしょう。また、翻訳された文章の修正も英語力の向上につながります。

従来は、機械翻訳を英語教育に取り入れることはあまりありませんでした。しかし、現在は機械翻訳の精度が高まっているため、以前よりも利用しやすくなっているといえます。国民全体としての英語力を上げていくためにも、機械翻訳を利用した英語教育を検討する価値はあるといえるのではないでしょうか。

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