2021.09.15

動画字幕の多言語翻訳でマーケットを拡大しよう

字幕といえば、映画の字幕を思い浮かべる人が多いでしょう。しかし近年では、インターネットの普及やグローバルビジネスの発達とともに、さまざまな動画で字幕を目にする機会が増えてきました。

以前より簡単な機材で安価に動画が作成できるようになった昨今、動画作成のハードルは低くなりました。個人での利用のみならず、ビジネス展開にも動画を活用しやすくなっています。しかし、グローバルビジネスを展開する段階においては、動画の翻訳という作業があります。

今回はビジネスにおける動画字幕について、役割やメリットについて詳しくご紹介します。

動画字幕のメリット

動画字幕は吹き替えと比べ、予算を低く抑えられます。また、翻訳後に録音のある吹き替えと違い、一段階工程が少なくなるため納期も短縮できます。

観光・インバウンド向け、ビジネス、研修・教育など、幅広い分野で多言語化に対応できるため、国内インバウンド向け、グローバルビジネスの展開など目的に合わせた動画での可能性が広がります。企業・サービス・ブランドの世界観を簡単に多言語で伝えられるのが、動画字幕の大きなメリットです。

動画の導入は、企業情報、商品紹介、インタビュー、製品説明・操作方法など、さまざまな事例で訴求力を高めるために効果的です。

また、企業内での情報共有や研修などで使う動画に字幕があれば、翻訳・通訳のための人材の派遣をする必要がない、理解しやすい言語で伝えられるため間違いがない、などのメリットがあります。

凝縮したメッセージを伝える動画字幕

吹き替えであれば動画全てにセリフがあるため、メッセージが伝えやすくなります。しかし、字幕には字数制限があるため、セリフの全てを訳すことはできません。映画の場合、実際のセリフの3割程度しか字幕に入れられないといわれています。

限られた文字数の中で伝えたいメッセージを伝えるのには限度があります。そのため、全体の3割程度の言葉で置き換える、伝える内容の優先度をつけ最も伝えたい内容を伝える、といった工夫が必要です。文字にできない7割を伝えなくてもよいのではなく、どうすれば文字にできない部分も伝えられるのか、内容を取捨選択し少ない文字数の中に伝えたいメッセージを凝縮する作業が、動画字幕の翻訳であるともいえるでしょう。

日本独自の文化や感覚をどう伝える?

字幕に限らず翻訳全般にいえることですが、日本独自の文化や日本人的感覚を翻訳で伝えるのは容易ではありません。特に字幕では長い説明ができないため、日本独特の概念を伝えきることは難しいかもしれません。しかし、映像を見れば分かる場合もあるので、映像と字幕の両方からトータル的にメッセージを伝える工夫が必要です。

セリフの裏にある意味をいかにして伝えるか、が重要です。ターゲット言語で似たようなシチュエーションを想起させるような言葉や表現を使う、敢えてローマ字表記にするなど、動画の目的やターゲットに合わせて、伝わりやすい表現を選択するとよいでしょう。

字幕の翻訳での注意点

映像の字幕翻訳では、一般的に1秒間に3~4文字程度の翻訳しかできず、全てのセリフを翻訳できません。しかし、伝える内容の優先順位は、翻訳者が勝手に取捨選択できる訳ではありません。依頼者の希望に沿った選択をしないと、誤訳や訳抜けと思われるからです。どうしても伝えたいメッセージが確実に翻訳されるよう、両者の間でしっかりとコミュニケーションを取る必要があります。

原文に忠実に訳すのか、イメージが伝わればよいのか、それとも言い回しなどの美しい言語表現であることを優先させたいのか、など目的によっても翻訳は違ってきます。動画字幕の翻訳は、優先させたいポイントを明確にして依頼すれば、期待を裏切らない翻訳結果に繋がりやすいでしょう。

十印の動画字幕翻訳

近年では、動画の自動翻訳機能を使うユーザーも増えてきていますが、まだまだ人のチェックが必要なレベルの翻訳止まりです。まずは一度、適切な翻訳を行っている翻訳会社の利用を検討してみることをおすすめします。

十印では、動画字幕の翻訳サービスを提供しています。さまざまな分野での翻訳経験が豊富なスタッフが携わり、プロジェクトマネージャーが工程管理と品質管理を行うなど、プロジェクトとして動画字幕翻訳のトータルサービスを行います。お客様のご要望に合わせ、プロジェクトを最適化し、目的に合った高品質な字幕翻訳を提供致します。

まとめ

十印は 1970 年代から分かりやすいマニュアルの企画・ライティングに取り組み、テクニカルコミュニケーター協会の会員としても長く活動しています。
これまでのライティングの経験を活かし、文書の読み手、使われる環境、目的に応じて、分かりやすい訴求力のある翻訳をおこなっています。

また、ITローカライズの経験を活かし、お客様が動画でアピールしたい製品についての知識を生かしての字幕翻訳を行います。「動画の文字起こし」、「字幕翻訳」、「吹き替え」、「字幕入れ」、「BGM作成」、「動画編集」、「新規動画作成」といった動画編集に関わる作業を一貫しておこなっています。お客様の使用される日程や目的、ご予算に合わせて最適なご提案をいたしますので、是非ご相談ください。

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