2021.11.08

ウェブ動画プロモーションでインバウンドを取り戻す

右肩上がりで伸び続けていた訪日外国人数は、新型コロナウイルス感染症により、2020年から大幅に減少しています。観光業をはじめとして、インバウンドを頼りにしていた全ての産業は大打撃を受け、現在も回復の見通しがつかない状態です。しかし、収束の兆しが見えないまま、新たな取り組みができずにいる状態をもどかしく思い、変化を求めている対象者の方も多いのではないでしょうか。

今回は、インバウンドを取り戻すべく、動画の多言語化を図り、ウェブ動画プロモーションで訴求する方法についてご紹介します。

インバウンドはいなくなったのか

日本政府観光局(JNTO)の「訪日外国人動向」によると、2021年7月の訪日外国人数は51,100人でした。2020年の同月の3,782人と比較すると1251.1%増ですが、2019年の299万人と比べマイナス98.3%となっています。これは、あくまでもオリンピックとパラリンピックによる一時的な入国者の増加があったためと思われ、コロナ感染症が流行する以前のような状態には程遠い状況です。

JNTOによる訪日外国人とは、法務省の集計による外国人正規入国者の中でも、外国人旅行者として入国した人数を表しています。永住者以外の全訪日外国人が対象で、いわゆる「インバウンド」と呼ばれている観光目的の訪日外国人以外にも、留学性、駐在員やその家族などが含まれています。つまり、2021年に観光目的でのみ来日しているインバウンドは、ほぼいないと判断してもよいでしょう。

■新たなターゲットはこの2つ
コロナ収束の展望が見えてこない現在、観光目的で来日するインバウンドだけを当てにする従来の方法は使えません。何とかしたいと思いつつも、何をしたらよいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

コロナ禍の現時点では次の2つの打開策が考えられるます。

1)すでに日本に在住している外国人をターゲットにして、日本国内で観光や買い物をしてもらう。

2)日本に来られない外国人をターゲットにして、動画プロモーションによるバーチャル旅行気分を味わってもらい、ECサイトでの商品購入やコロナ収束後の来日での消費を促す。

動画字幕プロモーションの魅力

ターゲットが日本在住外国人でも、日本に来られない外国人でも、共通して使えるのが動画です。動画を多言語化する際には、音声の吹き替えと字幕翻訳の2つの方法があります。動画字幕の翻訳は、吹き替えと比べて録音の手間がかからないため、作業時間を短縮し、予算を低く抑えられるというメリットがあります。

また、オリジナル音声を日本語にしたまま字幕をつければ、日本語音声も同時に聞くことができるため、より「日本らしさ」を感じられる、というメリットもあります。日本に興味がある外国人ならば、日本語が聞こえるという魅力は大きいため、音声をそのまま残せる動画字幕翻訳が効果的でしょう。

■ウェブ動画プロモーションマーケティング
動画を作っても、従来はDVDの配布にとどまるケースが多く見受けられました。しかし、DVDはコスト面でも効果面でも、ウェブに劣ってしまいます。動画の多言語翻訳をして、ウェブで無料閲覧できるYouTubeなどの動画プラットフォームを利用すると、国内国外に関わらず多くの人の閲覧が可能となります。

また、ウェブ動画で閲覧が可能になれば、取扱商品のみならず、企業の知名度アップにも繋がりますので、コンテンツからウェブサイトの訪問へと繋げることも可能になります。さらにSNSなどとの連携により、継続的に配信を行えば、長期的なファンや顧客の獲得へと繋がります。

このように、ウェブ動画による多言語プロモーションは、マーケティング手法として非常に効率的です。近年、動画広告の市場は成長を見せており、今後益々拡大していくと予想されます。

■何語への翻訳が必要なのか
動画を使ったインバウンド向けの訴求では、各言語への翻訳が必要となります。
JNTOの国別「2021年訪日外客数」*によると、8月までの国別累計において、上位10ヵ国の順位は、次の通りとなっています。

1位 中国
2位 ベトナム
3位 アメリカ
4位 韓国
5位 イギリス
6位 フランス
7位 インド
8位 台湾・フィリピン
9位 インドネシア
10位 イタリア・ロシア

この結果を踏まえると、中国語、ベトナム語、英語、韓国語、フランス語などが候補に挙がってきます。動画の多言語化のためには、こちらを参考にして翻訳言語を決めるとよいでしょう。

*出典:https://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/since2003_visitor_arrivals.pdf

十印の動画字幕翻訳のメリット

動画利用が一般化され、自身で翻訳ができる字幕の翻訳サービスを利用するユーザーも増えてきています。しかし、字幕翻訳は通常の翻訳と違い、表示される文字数、話し手の発言内容にタイミングを合わせるなどの配慮が必要となるため機械翻訳だけで対応するのは難しいと考えられます。そのため、大切な自社のPR動画は、適切な翻訳ができる翻訳会社の利用が望ましいと言えるでしょう。

まとめ

十印では、動画字幕の翻訳/制作サービスを提供しています。動画専属のエンジニアがお客様のご要望に合わせて最適な動画コンテンツをご提案いたします。字幕翻訳では通常の翻訳と異なる技術が必要ですが、十印では経験の豊富なスタッフが担当し、プロジェクトマネージャーが工程管理と品質管理をするなど、プロジェクトとしての動画制作トータルサービスを行っています。

お客様のご要望に合わせて「動画の文字起こし」「字幕翻訳」「吹き替え」「字幕入れ」「動画編集」「新規動画作成」「BGM作成」など、動画関連の一連の作業をお引き受けいたします。

日程、ご予算に合わせて最適なプランをご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。

●十印の動画(映像)翻訳/制作についてはこちら
●お問い合わせはこちら

backtotop