2022.01.05

テレワークにおけるAI翻訳のメリット・デメリットは?

新型コロナウイルスの感染が拡大して以降、企業での働き方としてテレワークという形態は普及しつつあります。もちろん、海外でもテレワークが進んでおり、海外とメールやチャットなどでやり取りを行う企業にとってAI翻訳は重要なツールとなりつつあります。かつて、アメリカのように日本と時差が大きい国の企業と直接コミュニケーションを取る場合には早朝や夜間にオフィスにいる必要がありました。しかしテレワークが普及してきたことで、早朝や夜間でも自宅からチャットツールやオンライン会議ツールなどを使って、海外の企業とやり取りできるようになりました。このような場面では、AI翻訳が重要なツールとなりつつあります。しかしAI翻訳によって意思伝達の齟齬が生じる場合もあります。

ここでは、テレワークでAI翻訳を利用するメリットだけでなくデメリットも紹介します。

海外とのビジネスに利用したいAI翻訳

以前の機械翻訳はあまり精度が高いものではなく、訳出された訳文をみても意味を理解するのが難しいことも多々ありました。ニューラル機械翻訳が登場してからAIを活用した機械翻訳の精度は劇的に向上し、非常に流暢な訳文が訳出されるようになりました。今やAI翻訳を海外とのやり取りに使うことで、直接、相手に会わずともビジネスをスムーズに進めることができるわけです。

ただし、直接会わずにビジネスを進めていくためには、ビジネスに関する詳細な話をする必要があります。そこでAI翻訳を上手に使いこなすことが、海外とのビジネスを成功させるコツといえるでしょう。

その際に、無料で使えるAI翻訳ツールでは、訳文を取得して翻訳エンジンの学習に使用される可能性があり、自社のビジネスに関する翻訳を行うのは非常に危険です。ある無料翻訳サービスでは、あくまでサービスを運営し改善することを理由にしていますが、ユーザーがアップロードしたデータを分析されることと記されています。社内向けの極秘文書や契約書といった機密資料などが漏えいする可能性が無いとは言えません。過去にはアップロードされた翻訳文がWeb上に公開されて閲覧できる状態にあったことが発覚したこともありました。

その点で「T-tact AN-ZIN®」であれば、利用者の許可なく翻訳結果を再利用することは絶対にありません。高いセキュリティ性能を持つクラウドサービス「AWS(Amazon Web Service)」を利用した安心・安全な環境のもとで通信は全てSSLで暗号化されています。IPアドレス制限機能もあるので、万全のセキュリティ環境で利用することが可能です。

業務効率の改善にも寄与するAI翻訳

海外とのやり取りが増えてくると、メールやチャットによるテキスト翻訳だけでなく、資料を丸ごと翻訳するファイル翻訳をする必要も生じるようになります。

その際、ファイル翻訳に人手をかけて翻訳していると、それだけで業務負担が増えてしまいます。「T-tact AN-ZIN®」であれば、Microsoft OfficeやPDFといったファイル翻訳に対応し、Microsoft Word/Excel/Power Pointなどでも、ファイルのレイアウトを保持したまま翻訳することが可能です。業務効率の改善にもAI翻訳は役立ってくれるのです。

日本のビジネス上の翻訳に優れた翻訳エンジン

「T-tact AN-ZIN®」は、国内大手企業から集められ、品質が管理された質の高い翻訳データがを用いて学習した国産の翻訳エンジンを使用しているため、日本語を中心としたビジネス翻訳に優れています。総務省は、国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT)と共に、AI翻訳エンジンの翻訳精度を高めるための活動をしています(翻訳バンクプロジェクト)。日本語をキーとした翻訳を行う場合には、日本語を中心としたデータで学習したNICTのエンジンを搭載している十印のAI翻訳サービス「T-tact AN-ZIN®」をお勧めします。「T-tact AN-ZIN®」なら、使えば使うほど過去に翻訳された訳文を原文とともにデータベースに蓄積されていくので、利用する人に合わせた自然な訳文が作成できるようになります。

また、特有な用語・表現がある専門分野の対訳データを使用し、リーガル(契約書)や特許、金融、半導体など分野に特化したAI翻訳エンジンを作成して提供していますので、特殊な言い回しや単語にも対応しています。

十印で提供しているAI翻訳サービス「T-tact AN-ZIN®」

T-tact AN-ZIN®は、十印がNICT(国立研究開発法人情報通信研究機構)から技術提供を受けて開発したAI翻訳サービスです。T-tact AN-ZIN®で用いている翻訳エンジンは最新式のTransformerモデルエンジンであり、高い精度での翻訳が可能です。機械翻訳の品質の検証に用いられるBLEUスコアでも高い数値が出ており、翻訳精度が高いことがわかります。

機械翻訳を初めて導入する場合には使い方に不安があるかもしれませんが、T-tact AN-ZIN®であればテキストをコピー&ペーストするだけで即座に翻訳することができます。また、過去の訳文を対訳集として登録することや、用語集を使って機械翻訳エンジンをカスタマイズすることも簡単にできます。

セキュリティも高く、重要文書の翻訳にも安心して使用することができます。14日間無料で利用可能なので、導入を検討したいという方はぜひ気軽にお試しください。

■T-tact AN-ZIN®の14日間無料トライアルはこちらをご覧ください。

機械翻訳を導入する際には十印にご相談ください

十印は、1980年代前半から本格的に機械翻訳に取り組んできました。それぞれのお客様に最適な機械翻訳エンジンを提供しているのはもちろんのこと、プレエディットやポストエディットを含めたトータルでのサポートも行っています。機械翻訳の導入を検討している場合は、ぜひ十印にご相談ください。

■十印の機械翻訳サービスについてはこちらをご覧ください。

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