グローバルビジネスとマルチメディア
日本企業の海外進出は、近年では決して珍しいことではありません。グローバル社会において、ビジネスを成功させるためには、BtoBであるかBtoCであるかに関わらず、インターネットを中心としたマルチメディアの利用は不可欠な要素となりました。世界に進出し知名度を高めるには、国内市場以上に、マルチメディアの効果的な利用は、大きなメリットとなります。
今回は、グローバルビジネスで、効果的に市場拡大を目指すために、どのようにマルチメディアを活用するのが正解なのか、翻訳とマルチメディアの関係性を通して見ていきましょう。
マルチメディアを使ったコミュニケーション
マルチメディアによるコミュニケーションは、多くの手法によりそれぞれの特性を活かして、ターゲットへの訴求を可能とします。新聞や雑誌などの紙メディアだけでなく、YouTubeなどでのプロモーションビデオ、ウェブサイトやブログ、SNSなど多岐にわたる発信方法があるため、商材やサービスに合わせることはもちろん、マーケットやターゲットに合わせたメディアを選択するとよいでしょう。
また、どの言語を選択するかによっても、結果は変わってきます。英語のみの翻訳でも、英語ユーザー数は他の言語ユーザー数よりも多いため、問題がないように見えます。しかし、英語ユーザーのみにターゲットを絞ると、マーケットの可能性を狭めてしまうということを忘れないようにしましょう。適切な言語選択をしたうえで、複数のメディアを使えば、潜在的な顧客へのアプローチが可能となります。
コミュニケーションの目的
情報理論的コミュニケーション論では、「コミュニケーションとは情報伝達である」と捉えられています。ビジネスで成功するためには、情報伝達であるコミュケーションを通じて、商品やサービスがいかに現地で受け入れられるかであり、元の言語に忠実な訳語かどうかは重要ではありません。
コミュケーションで成功するためには、現地語としての自然さは大切な要素です。現地語として不自然もしくは不適切なキャッチコピーや訳文は、ブランドまたは商品やサービスのイメージダウンの原因となります。そのため、グローバルビジネスにおいて、翻訳言語の正確さや自然さは、シェア獲得を左右する重要な要素となってきます。そのため、無料の機械翻訳など、ネイティブスピーカーにとってどのようなイメージを与えているのかが把握しきれない翻訳は、リスクがあると言えるでしょう。
コミュニケーション手段の選択
同じ国、もしくは同一言語を使う国でも、使われているメディアは、国や地域により必ずしも同じとは限りません。また、インターネットの急速な発達により、好んで使われるメディアの選択も、同じ地域でもターゲットとする年齢層によっても大きな差異があります。そのため、ターゲットを絞ったら、その層が利用するメディアを外さないように訴求する必要があります。例えば、インターネット普及率の低い国及び地域で、ウェブ中心のマーケティング展開をしても、効果が薄いということです。
このように、適切なコミュケーション手段の選択でマーケティングを成功させるためには、地域の特性を十分に知ったうえで調整を行う必要があります。
ローカライズとその役割
現地の言語に合わせるだけでなく、現地の習慣や傾向に合わせたマーケティングの手法は、ローカライズと呼ばれます。現地の政治的・宗教的理由など社会的側面、またはターゲットの嗜好や消費傾向に合わせ、商品やサービスのイメージを上手に訴求するためには、翻訳作業以外にもローカライズの工程が欠かせません。ローカリゼーションは、言語の翻訳以外の背景を翻訳する作業とも言えるでしょう。この作業を経て、自社商品やサービスを訴求すれば、企業または商品やサービスのイメージを損なうことなく、現地でアピールすることが可能となります。
ローカライズの対象・方法
ローカライズを含む翻訳は、自動翻訳機能を使った翻訳で自動的にできるものではありません。現地の情報に精通し、経験豊富なスタッフの技術により、初めて実現可能となります。紙媒体、テレビやラジオのメディア、ウェブサイト、SNS、アプリなど、様々なメディアを使い、効果的に訴求する際には、十分に現地の状況を理解し、言語に精通した人材による翻訳作業が欠かせません。
また、現地に合わせてマルチメディア自体を作りこんでいく必要もあります。
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まとめ
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