2022.11.30

多言語ウェブサイトでインバウンド向けマーケティング

近年インバウンドの訪日数は伸び続けています。新型コロナウィルス感染症による渡航規制でその数は激減しましたが、収束すれば再びインバウンド数は増えるものと予想されます。インバウンド向けのマーケティング手法として簡単に取り入れられるのは、ウェブサイトの多言語化による情報発信です。

どこの国からのインバウンドが多いのか、何語を話すインバウンドが多いのかだけでなく、第一言語以外にどのような言語を理解できるのかによっても、インバウンドに向けた情報発信の際に使用する言語は変わります。こちらでは、インバウンド向けのウェブサイトの多言語展開によるマーケティングについてご紹介します。

どのタイプのマーケティング手法を目指すのか

インバウンドに直接関わることの多い業種は、サービス業が主です。サービス業におけるウェブサイトの多言語化を目指すには、まずはマーケットの絞り込みが重要です。

マーケットを決める際、大きく分けて2つの軸を決めます。「提供するサービスの数」と「提供するサービスの幅広さ」です。これらに、「ターゲット数の軸」を掛け合わせます。つまり、限定した顧客に絞るのか、あらゆる顧客をターゲットとするのかのターゲティングをするのです。このように最初のステップとして、目指すべきサービスとターゲット数を鑑み、目的に合わせたマーケティング手法を選びます。

ウェブサイトの多言語化

サービスとターゲットの選定ができたら、翻訳言語数、翻訳言語を絞り込みます。使用者の最も多い英語をはじめとして、中国語、韓国語などのアジア言語、フランス語、スペイン語など使用エリアが広い言語などが考えられます。スタート時点では、目的に合わせたターゲットに訴求できる言語の選定から始め、様子を見ながら徐々に増やしていく、またはそのまま経過を見るなど、目的に合わせて決めましょう。

多言語ウェブサイト構築は、英語だけのときよりも商圏が広がり、潜在顧客の発見につながるため、売り上げアップにつなげられるでしょう。

多言語化への順序はまず英語から

多言語化への順序としては、まず英語、それから英語以外の言語の導入をおすすめします。「うちは中国語圏のお客様しか来ない」という場合は、まずは中国語からの導入というケースも考えられます。しかし、実際は、中国簡体字、香港繁体字、台湾繁体字などの使用者かもしれません。過去のデータに縛られ過ぎて可能性を狭めてしまうのではなく、特定の言語ユーザーに集中し過ぎないことが大切です。一気に多くの言語に手を広げるのに抵抗があるのならば、少しずつ増やしていくことも検討するのもよいかもしれません。幅広いターゲットに訴求し、マーケット拡大の可能性を伸ばしましょう。

マーケティングとローカライズ

多言語によるウェブサイトの構築で大切なのは、言語および文化・習慣や嗜好などに合わせたローカライズです。これは、現地での商品やサービスのマーケティングとなんら変わりありません。ターゲットのバックグラウンドに合わせて、ローカライズをした訴求方法でなければ、日本語サイトの翻訳のみでは十分に効果が得られません。それぞれの言語・文化に合わせたローカライズで、日本のサービスをより使ってもらえるよう訴えかけるサイト作りが大切と言えるでしょう。

まずは興味をもってもらえるかどうか

インバウンド向けのウェブサイトでは、2つの側面があります。1つ目は商品やサービス自体に興味を持ってもらい、日本に来てもらうきっかけ、もう1つは日本に来るインバウンドに商品やサービスに興味を持ってもらうきっかけです。それぞれの目的に合わせて、内容を変える必要があるため、ターゲティングは欠かせません。

どちらの囲い込みを狙うかは、マーケティングの戦略次第です。将来も見据えたインバウンド向けプロモーションを考えた多言語ウェブサイトの構築を目指して、マーケティングを成功させましょう。

まとめ

インバウンドに訴求する多言語サイトの構築には、様々なプロセスが必要となります。多言語サイト構築に必要なローカライズや、効果的な訴求のためのトランスクリエーションを行うか、翻訳のみにするのか、様々な選択肢があります。

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