2022.06.16

グローバルe-Learningコンテンツを機械翻訳で簡単に

時代の変遷と共に、e-Learning(eラーニング)を利用する機会が増えています。新型コロナウイルス感染症の蔓延により、益々需要が伸びている分野です。インターネット環境があればどこにいても学べるという特性から、今までターゲットとなり得なかった幅広い層に顧客が広がり、多言語化を検討する企業も増えています。
今回は、e-Learningの多言語化によるメリットと注意点を考察し、最適な翻訳方法をご紹介します。

e-Learningとは

e-Learning は、インターネットを利用した学習方法です。e-Learning の厳密な定義は文献にもよりますが、ICT(Information and Communication Technologies)と呼ばれる情報通信技術を利用した教育・学習サービスの総称です。主に2つのタイプに分けられ、リアルタイムでテレビ会議システムなどを使って行う「同期タイプ」と、オンデマンドと呼ばれる、予め準備された教材を受講者の都合のよい時間に受講する「非同期タイプ」のものがあります。こちらの非同期タイプは、遠隔地での受講が可能で、海外での使用でも時差を気にしなくてよいため、e-Learningのメリットを最大限に活かせる方法といえるでしょう。

多言語のe-Learningのメリット

多言語を使ったe-Learningは、一般的に非同期の方式をとるケースが多くなります。なぜなら、リアルタイムの同期方式では同時通訳・翻訳システムの利用が必要なため、コストの問題が出てくるからです。

非同期方式であれば、多言語化が容易であるため、幅広い言語の話者を対象とすることが可能となります。非オンラインで、各言語での講師または通訳者を手配するよりも簡単に、多言語での教材の利用が可能となり、かつ、複数回に渡って利用できるため、コストパフォーマンスがよいといえます。

また、個々の進捗レベルに合わせた利用が可能であるのがe-Learningの特徴です。書籍と比べてリアリティのあるe-Learningの導入は、学習効果に関しても大きな効果が見込まれるなど、学習者側にとっても多くのメリットがあります。

e-Learningの多言語化への対応

社会のグローバル化に伴い、日本語話者以外の人々と関わる機会が増加しました。社内教育・顧客の多様化に応えるために、e-Learningコンテンツの多言語化への対応が必要となっています。

e-Learningの教材の作成時には、頻繁な更新が必要ないように、各言語の入念な翻訳内容チェックが必要です。しかし、一度コンテンツを作成すれば、内容に変更が必要な時のみサービス内容の更新をすればよく、多言語化することによるデメリットはありません。

各言語への翻訳は、コンテンツの文章の翻訳に限定しないほうが、質の高いコンテンツになります。現地の文化的背景、嗜好などを考慮に入れた、ローカライズをした内容であれば、受講者に受け入れてもらいやすくなり、理解度も上がるためです。そのため、高品質なe-Learningコンテンツの作成は、翻訳やローカライズ経験の豊富な業者に依頼すると安心です。

タイプ別e-Learningの多言語化

e-Learningを多言語化する際には、大きく分けて2つの方法が考えられます。1つ目は日本語で既にできあがっているコンテンツを外国語に翻訳する方法、2つ目はプロジェクトの段階で多言語に対応する内容にローカライズしたうえで、各言語に翻訳する方法です。

1.日本語を多言語に翻訳
日本語で既にコンテンツができあがっている場合、e-Learningシステムを日本語から多言語へと翻訳する方法で多言語化します。状況に応じて、字幕、音声・文字の翻訳などの方法が考えられます。

2.多言語プロジェクト
プロジェクトの段階から多言語で企画し、ローカライズをした対象言語視点でのコンテンツ作りをする、多言語e-Learningのプロジェクトです。環境・文化・現地法令などに合わせローカライズした内容調整により、言語ごとに最適化し、現地で受け入れられやすい構成・内容に対応する翻訳です。

多言語e-Learning

グローバルコンテンツにするのならば、英語のみよりも多言語化サイトのほうが、より多くの利用者が快適に利用できるというメリットがあります。しかし、多言語化する場合、一般的には英語版を作成してからそれを多言語化することになります。そのためには、英語化する上にさらに同じだけ時間がかかることになります。各地で時差なく展開するには、機械翻訳の併用も検討しましょう。機械翻訳を導入することでグローバル展開のスピード化を図れます。

機械翻訳の翻訳内容に対する不安は、ローカライズを含めたプレエディット、またはポストエディットで解決できます。翻訳会社の高品質な翻訳でコンテンツを多言語化すれば、レベルの高い多言語e-Learning教材の準備が可能となります。

まとめ

十印では、1980年代より企業の海外展開をお手伝いしてきました。社内にエンジニアがマルチメディアに対応しており、ワンストップの依頼が可能です。字幕や吹き替えを含めたe-Learningマテリアルの各言語展開のトータルサポートを提供し、業務の効率化のお手伝いを致します。また、機械翻訳にも取り組んでいますので、お客様のご要望に合わせたご提案を致します。

高い技術と、豊富な経験のある十印に、是非ご相談ください。

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