2022.06.02

翻訳時のSEO対策の注意点

グローバルビジネスを展開するにあたり、ウェブサイトの多言語化に対応する必要性が高まっています。多言語化をする際に、ただ翻訳すればよいというわけではなく、SEO対策を行い適切な翻訳をすれば、効果的な集客を見込むことができます。

最低限のコストと手間でウェブサイトを多言語化することが最も理想的ですが、その結果がビジネスチャンスにつながらなければ意味がありません。そこで大切になってくるのがSEO対策です。日本語のSEO対策と同様に、多言語サイトのSEO対策方法もあります。
こちらでは、その効果的な方法を順番に見ていきましょう。

効果的なSEO対策とは?

SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、検索エンジンの最適化のことです。日本では半数以上のユーザーがGoogleの検索エンジンを利用しており、次に多く利用されているのがGoogleのアルゴリズムを採用しているYahoo!となっています。つまり、Googleの検索エンジンに対応した最適化を目指すと考えてよいでしょう。

SEO対策のためには、検索エンジン上で検索結果の上位に表示させ、自社のウェブサイト(ホームページ)を見つけてもらいます。自社のウェブサイトが上位に表示されるように、ユーザーが知りたいコンテンツを上位に表示するのに重要なのが「キーワード」です。SEOキーワードをコンテンツやタイトルに散りばめると、ユーザーが当該キーワードでの検索時に上位に表示されるようになります。上位の表示はユーザーの目に留まりやすくなり、サイトを訪問してもらえる確率も増えるため、潜在顧客の集客につながります。

自動翻訳ページのSEO効果は?

自動的に別の言語に翻訳してくれる自動翻訳は非常に便利です。しかし、自動翻訳で表示される言語はhtmlとしてのウェブページがあるわけではなく、日本語のページをユーザーの利用するブラウザ上に外国語で表示しているにすぎません。元の言語が日本語であるならば、たとえ自動翻訳で別の言語に翻訳されていても、検索結果は日本語で出てきます。つまり、自動翻訳を利用した外国語サイトの場合、その言語で検索をかけても、検索結果には上がってこないのです。

日本語でSEO対策をしても、翻訳言語ではウェブページ自体が検索に表示されないのですから、自動翻訳ページでの外国語にSEO対策の効果は期待できません。そのため、自動翻訳ページを利用して潜在顧客に訴求することは難しくなります。

多言語翻訳のSEO対策

多言語翻訳の場合、まずはターゲット言語・地域における、潜在顧客のニーズの把握が必要です。同じキーワードでも言語や地域によって、検索順位が変わります。そのため、ターゲット言語・地域に合わせた検索上位キーワードはその都度違ってきます。

また、それぞれのページで、言語ごとにURLを設ける方法が有効です。この方法では、言語別に検索キーワードを設定できるため、ターゲット言語ごとに特化したSEO対策が可能となります。

ローカライズによる嗜好・習慣などのニーズに応えるキーワード調査により、ターゲットに特化した情報を盛り込めるかどうかが、多言語サイトの集客効果を左右するといえるでしょう。

機械翻訳はウェブサイト翻訳に使えない?

自動翻訳を多言語ウェブサイトにおすすめしない理由は説明しました。それでは機械翻訳はどうでしょうか。

逆翻訳機能(*)を搭載している機械翻訳を使えば、多言語においても正しく翻訳されているかを自身で確認しながら翻訳することができます。翻訳会社の機械翻訳を使えば機械翻訳の利点であるスピーディーさと、翻訳会社の利点であるポストエディットを依頼するなどしてトータルでのサービスを利用することができます。

有料・無料を問わず様々な機械翻訳があります。自社の目指すWEBサイト、顧客のニーズ、ターゲットなどを考えて機械翻訳を選んではいかがでしょうか。

*訳文をクリックするだけで翻訳された文章をもう一度翻訳しなおすことで、正しく翻訳されているかを確認できる機能です。

まとめ

十印では、1980年代より機械翻訳の進展に寄与してきました。そして創業以来半世紀以上の間、企業のグローバル展開をお手伝いしています。

国家プロジェクトで作成した機械翻訳エンジンを搭載したAI翻訳ツール「T-tact AN-ZIN®」だけでなく、原文に忠実は翻訳から、現地の特性にマッチするようなローカライズとトランスクリエーションの組みあわせまで、お客様に効果的なグローバルビジネスを展開できるようお手伝いいたします。

どうぞお気軽に十印にお問い合わせください。

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