デジタルコンテンツに機械翻訳は使えるのか
世界のデジタル化は急速に進み、デジタルコンテンツは毎日の生活になくてはならないものとなっています。海外進出が昔に比べて容易になったものの、グローバルビジネスを展開するにあたり、デジタルコンテンツの翻訳は不可欠です。
デジタルコンテンツの増加と共に、翻訳作業も増える一方では、何らかの手立てをしなければなりません。今回は、デジタルコンテンツとは何か、デジタルコンテンツの翻訳作業の軽減をどのようにすればよいのかについてご説明します。
デジタルコンテンツとは?
デジタルコンテンツとは、デジタル化されたデータ全般を指します。主なデジタルコンテンツには、文書、画像、動画、音声、音楽、ゲーム、電子書籍、eラーニングなどがあります。もともとは、DVDやビデオ、CD、紙媒体などのアナログコンテンツであったものが、デジタルデータ化されてデジタルコンテンツとなりました。
一般的には、マルチメディア環境によって提供されるコンテンツを指すことが多くなっています。しかし、実際にはインターネット上で手に入れられるデータのみでなく、パソコン上で取り扱えるデータであれば、ワードやエクセルなどで作られたデータもデジタルコンテンツと呼べます。
デジタルコンテンツのメリット
デジタルコンテンツのメリットは、全く同じ情報の複製が容易で、ネット環境さえあれば手に入れられることです。消費者の選択の幅が広がったこともメリットと言えるでしょう。
インターネットの発達とデバイスの普及と共に、いつでもどこでもデジタルコンテンツにアクセス・交換・購入できるようになりました。そのため、デジタルコンテンツの充実が、売り上げに結びついていくと考えられ、更なるデジタルコンテンツの充実が求められています。
日本のデジタルコンテンツ市場は、右肩上がりに伸び続けています。今後も伸び続けていくであろうデジタルコンテンツを、グローバルビジネスでも利用するのは当然の流れです。ただし、日本語圏以外でコンテンツを利用するには、対象地域の言語に翻訳する、という作業があります。
デジタルコンテンツの翻訳
日本企業の海外進出、企業のグローバル化と共に、デジタルコンテンツを多言語化する必要性が高まっています。例えば、プロモーション動画、教育・研修動画、eラーニング、セミナー・プレゼン用動画など、様々なビジネスシーンでデジタルコンテンツを翻訳する機会があります。
これまでは、多くの企業は随時、翻訳会社に依頼したり、専属の翻訳業務をする社員がいたりするケースが多かったのですが、事業の効率化、デジタルコンテンツの増加による翻訳業務の増加と共に、翻訳業務は頭の痛い業務となりつつあります。そのため、何らかの解決策が求められます。
デジタルコンテンツの機械翻訳はできるのか?
デジタルコンテンツの翻訳業務を、機械翻訳で軽減できるのでしょうか?結論から言うと、デジタルコンテンツの機械翻訳は可能です。
大きく分けて、機械翻訳には2種類あります。Google翻訳を始めとした、無料のオンライン翻訳ツールと、有料の機械翻訳です。無料のオンライン翻訳ツールは、年々性能は上がっていますが、翻訳したデータを機械学習に使用することが多いため、ビジネスでの使用には細心の注意が必要となります。セキュリティ的に会社として使用を禁じているところも多いでしょう。
一方、有料の機械翻訳ツールは、ビジネス利用を想定しているため、強固なセキュリティ環境で使用することが可能です。翻訳量が多ければ自社サーバーに機械翻訳環境をインストールしてしまうオンプレミスで使用することもできます。
また、ワード、エクセル、PDFなどのファイルからの翻訳も可能なため、ビジネスシーンでの翻訳には大変便利です。
AI翻訳で翻訳作業を簡単に
デジタルコンテンツの多言語化に対応するには、翻訳が欠かせません。機械翻訳を取り入れればスピーディーに翻訳ができ、多言語化の作業時間の大幅な短縮が可能となります。
十印のAI翻訳「T-tact AN-ZIN®」新バージョン(3.0)は、高性能で安全なクラウド型の自動翻訳システムです。国家プロジェクトで研究開発されたTOEIC960点相当の高性能のAI翻訳エンジンと、「翻訳バンク」に蓄積された大量で質の良い翻訳データの収集により、精度の高い翻訳ができるようになりました。また、万全のセキュリティ環境で、情報漏洩の心配もありません。逆翻訳機能もあり、訳文をクリックするだけで、翻訳された内容が正確かどうかの確認ができるため安心です。マイクロソフトオフィスの製品上で直接翻訳できるプラグイン機能も備えているため、様々なフォーマットに対応可能です。
まとめ
十印では、1980年代より機械翻訳の研究に寄与してきました。導入から効率的な運用方法まで丁寧なサポートをいたします。
また、機械翻訳サービス以外でもご希望の翻訳のレベルに合わせてローカリゼーションとトランスクリエーションもしております。デジタルコンテンツの翻訳なら、豊富なライティング経験のある十印に、是非ご相談ください