2022.08.22

機械翻訳の効率的な使い方

企業のグローバル化と共に、日常業務が翻訳作業を伴う機会は増えています。翻訳作業に時間を取られて本来の業務が滞ったり、業務時間が増えたりするなどの弊害により、従業員の負担となっている企業も多いのではないでしょうか。

無料のオンライン翻訳ツールは、安全面を考慮し使用禁止となっている企業も増えています。翻訳会社への依頼は、費用や時間面での折り合いもあるでしょう。事業によっては、翻訳する言語は英語に限定されるとは限らず、専任の翻訳者がいない企業では、効率的な翻訳方法の検討が急務です。

今回は、日常業務で効率よく翻訳作業をこなすためにどのような方法があるのか、機械翻訳の上手な使い方を見ていきましょう。

翻訳の種類と対応できる方法

現在の翻訳方法に満足ができない、翻訳の作業量が増えている、特定の社員への負担を減らしたい、本来の業務に集中したいので翻訳業務を減らしたいなど、翻訳方法の見直しの理由は様々でしょう。

翻訳作業の依頼方法には、次のような可能性が考えられます。

・外国語の文書を扱う社員が個別に対応する。
・対象言語の得意な社員に依頼する。
・専任の翻訳者に依頼する。
・翻訳会社に依頼する。
・機械翻訳を利用する。

また翻訳作業の見直しを行う上で確認したいのが、言語の組み合わせです。日本の企業であれば日本語と他言語、もしくは英語と他言語の一方向または双方向、または複数の組み合わせの翻訳作業が必要とされるのが一般的です。

・日本語→他言語
・他言語→日本語
・英語→他言語
・他言語→英語

このように、日本語と翻訳対象言語以外にも、どちらも英語以外の言葉を使っている人が、英語を共通言語として使うケースもあるでしょう。

翻訳業務の把握と優先順位

翻訳業務と言っても、その内容は様々です。海外とのメール、海外駐在員の現地語への翻訳、海外市場動向調査、業務関連専門書類の翻訳など、求められる翻訳の質も内容ごとに違ってきます。そこで、まず行いたいのは、日々の翻訳業務の内容の把握です。

内容を把握したら、それぞれどの程度の翻訳レベルが求められるかをレベル分けしてみましょう。高い精度の翻訳が求められるのか、大意が理解できればよいのかまで、おおよその判断はつくでしょう。

おおよその意味が分かればよい翻訳に、手間と時間をかけて精度の求められる高い翻訳をする必要はありません。つまり、翻訳業務と言っても、優先順位がスピードなのか内容なのかなどにより、人の手による翻訳と機械翻訳という選択肢を使い分けてもよいのです。

また「人の手による翻訳であるならば、誰に依頼するのか(専門知識と語学力のどちらが優先か)」「機械翻訳であれば、出力された訳文のままでよいのか」「ポストエディットが必要なのか」「ポストエディットはどの程度必要なのか」といったポイントに注意して判断するとよいでしょう。

機械翻訳を使うメリット

機械翻訳は人の手による翻訳と比べ、非常に速いスピードでの翻訳が可能です。デメリットとしては、一部の専門用語には対応できない、訳抜けや訳漏れが起きるなどが挙げられます。しかし翻訳で求められる精度は、文書によって様々です。例えば、急ぎで大量の文書の概要理解が必要なのであれば、機械翻訳で出力されたままの訳文でも問題ないケースもあります。また、機械翻訳の訳文のポストエディットを依頼すれば、全て人力で翻訳するよりも、短時間で精度の高い翻訳が可能になります。

機械翻訳の最大のメリットは時間の大幅な短縮です。そのため、機械翻訳の利用により空いた時間を、他の業務に使えるようになります。海外とのメールのやり取りに苦手意識があった社員でも、スムーズに業務をこなせるようになるでしょう。
また海外顧客とのやり取りで、互いに不慣れな英語でコミュケーションをとることが難しかったのが、先方の言語でのやり取りに変えることにより、スムーズにコミュケーションが図れるようになるケースもあります。
このように機械翻訳は翻訳時間を大幅に短縮するだけでなく、使い分けで翻訳の精度の選択肢を増やし、業務の効率化、よりよいコミュケーションを可能にしてくれます。

十印のAI機械翻訳「T-tact AN-ZIN®」

十印の「T-tact AN-ZIN®」は、国家プロジェクトで作成したTOEIC960点相当の構成のAI翻訳エンジンです。「翻訳バンク」に蓄積された大量で質の良い翻訳データの収集により、今までの機械翻訳と比べ精度の高い翻訳ができるようになりました。用語集や対訳集を使って翻訳品質を安定・向上させることもできます。

PDFも翻訳できるファイル翻訳や、マイクロソフト社のオフィス製品上で直接翻訳できるプラグイン機能により、ビジネスシーンで必要なファイルの簡単な翻訳を可能にしました。

翻訳された内容が正確かどうか確認できる逆翻訳機能は、訳文をクリックするだけで手軽に使えるため、原文を再調整しながら機械翻訳だけで翻訳作業を完了することもできます。

日本語と対象言語だけでなく、英語と対象言語の翻訳など、対応している言語も多く、ユーザー数に制限がないため、社員全員でも利用できるというメリットもある自動翻訳システムです。

十印のAI翻訳「T-tact AN-ZIN®」は、安全性の高い機械翻訳ツールです。暗号化通信を用いた万全のセキュリティ環境で、情報漏洩の心配はありません。IPアドレス制限機能もあり、利用者の許可なく翻訳結果を再利用しないため、安心してご利用いただけます。

まとめ

十印の機械翻訳サービスなら、お客様の使用環境に合わせて、オンプレミスと専用クラウドサーバーからお選びいただけます。

T-tact AN-ZIN®では、高精度のAI翻訳エンジン、専門分野に特化したエンジンと翻訳精度をあげる自社専用エンジンで、専門分野でも高品質の翻訳の提供が可能になりました。快適なビジネスツールとして、使いやすい機械翻訳ツールとして提供しています。

また、機械翻訳による翻訳以外にも、プロの翻訳者へのご依頼も承ります。
ビジネスのニーズに合わせた翻訳なら、高い技術と、豊富なライティング経験のある十印に、是非ご相談ください。

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