2022.11.30

高品質な機械翻訳とポストエディットで一段上の翻訳へ

インターネットの普及と共に、ウェブサイトを初めとした様々なシーンでの翻訳は、グローバルビジネスの展開に欠かせないものとなりました。近年では、2言語または多言語でのコンテンツは益々増加し、それに伴い翻訳の機会も増えてきています。翻訳スピードの速さとボリュームの多さに対応するため、便利な機械翻訳が多く使われることも珍しくなくなっています。しかし、いくら機械翻訳の精度が上がったとは言えまだまだ完璧ではないことも多く、高品質な翻訳にはポストエディットの作業が欠かせません。

今回は、高品質な翻訳結果のために、ポストエディットの特徴をよく知り、どのように機械翻訳とポストエディットを組み合わせて使っていけば良いのかについてご説明します。

機械翻訳の質を高めるためのポストエディットとは?

ポストエディットとは「機械翻訳した訳文をもう一度人の目でチェックし、訳し間違いや微妙なニュアンスの違いを見つけて修正する作業」のことです。機械翻訳で訳出された文章の間違いや訳漏れをチェックするだけではなく、文脈に合うように訂正したり、微妙なニュアンスの修正をしたりするため、最終的な訳文の出来を左右するのがポストエディットでもあります。そのため、ポストエディットの質が低いと、最終翻訳のレベルが低くなってしまいます。このように、機械翻訳の利用において重要な役割を果たすポストエディットは、精度の高い翻訳に欠かせないものとなっています。

2種類のポストエディットを使い分ける

機械翻訳をした後のチェックであるポストエディットの種類は、大きく分けて2種類あります。

1つ目は「ライトポストエディット」と呼ばれる簡単な翻訳で、理解可能であれば問題のないとされるレベルです。主に、大意を理解したい場合、公開を目的とせず社内などでのみ利用される文書などに利用する目的で使われることが多くなります。

2つ目は「フルポストエディット」と呼ばれるもので、人が翻訳するのと同等の翻訳レベルが求められます。機械翻訳の翻訳内容をチェックするだけでなく、翻訳の抜け漏れ、または原文にはない情報が追加されていないかなどを確認し、翻訳のし直し、AIの理解ミスなどを変更・修正するなど、翻訳だけではなく、翻訳作業とは若干異なる作業も含むのが特徴です。一般的には、ポストエディットとは、こちらのフルポストエディットのことを指すことが多くなります。

目的や納期に合わせて最適な方法を選択し、2つのポストエディットを上手に使い分けると良いでしょう。

ポストエディットで翻訳の質を向上させるには?

機械翻訳の発達と共に、精度の高い翻訳にするためにポストエディットはなくてはならない工程になっています。機械翻訳だけでなく、わざわざポストエディットをするには、それなりにメリットが期待されます。では、どうすれば翻訳の精度を上げられるのでしょうか。そのコツは2つあります。

まず、精度の高い機械翻訳を使うことです。機械翻訳の精度が低く、ポストエディットに時間と手間が掛かり過ぎるようでは、機械翻訳の最大のメリットである時間の節約にならないからです。

2つ目は、質の高いポストエディットを出来る翻訳者への依頼です。ポストエディットで機械翻訳の訳出したものからブラッシュアップできなければ、ポストエディットをする意味がないからです。

このように、機械翻訳の質を向上させるには、信頼できる翻訳会社の高品質の機械翻訳と質の高いポストエディットの組み合わせが望ましいと言えるでしょう。

十印のAI機械翻訳「T-tact AN-ZIN®」

十印のAI翻訳「T-tact AN-ZIN®」は、大量の文書でも短時間に翻訳の出来る機械翻訳ツールです。国家プロジェクトで作成したTOEIC960点相当の精度の高いAI翻訳エンジンを使い、「翻訳バンク」に蓄積された大量で質の良い翻訳データを収集することにより、今までの機械翻訳と比べて高品質な翻訳が可能となりました。

また、「T-tact AN-ZIN®」は、セキュリティー面でも安心してご利用いただける機械翻訳ツールです。暗号化通信でIPアドレス制限機能もあるため、情報漏洩リスクもありません。

PDFも翻訳できるファイル翻訳や、マイクロソフト社のオフィス製品上で直接翻訳できるプラグイン機能により、ビジネスシーンで手軽に活用できる翻訳ツールです。

このように、高品質な機械翻訳をポストエディットすれば、更に翻訳の精度が高まり、短時間で高品質な翻訳が可能となります。

まとめ

株式会社十印では「情報技術・通信・工業」「医学・医薬」「金融・経済・法務」の分野で、翻訳の国際規格ISO 17100 認証を取得しています。国際規格に裏付けられた高品質な翻訳で、お客様の翻訳作業をサポートし、業務の効率化をお手伝いします。
また、ポストエディットの国際規格であるISO 18757:2017は、現在日本国内では認証機関が存在しませんが、十印では独自に内部監査を行い供給者適合宣言をしていますので、ISO 18757に従ったサービスをご提供することも可能です。

必要に応じて、機械翻訳とポストエディットを組み合わせることも可能です。また、機械翻訳による翻訳以外にも、プロの翻訳者へのご依頼も承ります。

ビジネスニーズに合わせた一段上の翻訳なら、高い技術と、経験豊富な十印に是非ご相談ください。

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