2022.06.02

機械翻訳で安全に手軽な翻訳が可能に

インターネット上での情報のやり取りが一般的になった現代において、安全管理は重要な課題です。サイバー攻撃や不正アクセスなどによる企業や個人の機密情報の漏洩は、企業にとって大きな打撃となります。

また、情報の不正改ざんによって企業イメージが損なわれたり、ビジネスチャンスが奪われたりするなど、インターネット利用の可能性が広がるにつれ、セキュリティ面で一層の注意が必要になってきます。翻訳サービスでも、インターネットを利用したやり取りがある以上、常にリスクは付きまとうものです。

今回は、インターネットのセキュリティリスクと、安全かつ効率的に文書の翻訳を行う方法をご紹介します。

インターネットのリスク

日頃インターネットを使っていても、自分が犯罪に巻き込まれるとはまず思わないでしょう。しかし、犯罪件数は年々増えており、アメリカのインターネット上の犯罪報告書によると、2019年の統計で年間467,361件の犯罪が報告されており、犯罪による年間損失合計は35億米ドルに上ります。

新型コロナウイルス感染症で、リモートワークやオンライン講座などによりインターネット使用率が伸びているため、それに比例して今後のインターネット上での犯罪数は増えていくと予想されます。

個人としての被害ではなくても、利用するサービスを提供する企業がサイバー攻撃を受け、自分の個人情報などが他人の手に渡るリスクもあります。そのため、インターネットを利用する限り、セキュリティリスクと無縁になることはありません。

グローバル化に伴う翻訳量の増加とセキュリティ問題

グローバル化に伴い、英語を始めとした外国語への翻訳を行う企業が多くなりました。翻訳量や頻度が増えると、今まで通りのやり方では手に負えなくなり、何らかの方法を見つける必要がでてきます。

近年、無料の機械翻訳など手軽に使える機械翻訳が増え、個人的に利用している方もいらっしゃるのではないでしょうか。無料の機械翻訳サービスは誰でも簡単に翻訳ができ、大変便利ですが、それらを利用して、意図せずに個人情報や機密情報がネット上に公開されてしまうリスクもあります。とても便利な無料翻訳サービスですが、慎重に利用しなければならないツールでもあり、セキュリティ面では注意が必要です。

翻訳文書の正確さがわからないリスク

セキュリティ問題以外にも、無料のウェブ翻訳サービスを利用する際に注意したい点は、どれだけ訳文が正確であるかです。無料AI翻訳サービスは、ユーザーが加筆修正し、訳語の精度が上がっていく仕組みです。しかし、この仕組みを悪用していたずらをするユーザーもいて、訳語と全く関係のない単語が使われているケースもあります。

翻訳サービスを使わないと翻訳できない利用者が、翻訳された文書の翻訳レベルを知るのは難しく、訳文が不確かなまま気づかない可能性もあります。また、口語表現や砕けた表現が用いられると、ビジネスシーンでは失礼に当たる表現が使われていることも。気づかぬまま不適切な表現を使い、ビジネスチャンスを逃すリスクは避けたいものです。そのため、現時点では完璧といえない無料翻訳サービスを使って翻訳したままの文書は、ビジネスの場面では使わないほうがよいでしょう。

自動翻訳サービスとセキュリティ

自動翻訳は政府機関でも使われており、今後も使う頻度は多くなると予想されます。しかし、無料の自動ウェブ翻訳システムのイメージから、セキュリティ対策や訳語のレベルが低いのでは、と心配されるかもしれません。

ビジネスでの翻訳は、機密情報が安全に翻訳できることが保証されている必要があります。無料で提供されているサービスは、一般的にサービスの提供の対価として企業側が情報を収集する目的でサーバーに情報を保存します。そのため、テキストが暗号化されるシステムの安全な翻訳ツールとは同等ではありません。社内のセキュリティルールで、一般的なウェブ翻訳ツールが利用できなくても、セキュリティのしっかりしたサービスの自動翻訳システムなら、安全に利用できます。

十印のT-tact AN-ZIN®

十印では、クラウド型の自動翻訳システムT-tact AN-ZIN®を提供しています。国家プロジェクトで作成したTOEIC960点相当のAI翻訳エンジンと、「翻訳バンク」に蓄積された大量で質のよい翻訳データで、高性能な翻訳が可能となりました。

ウェブブラウザから簡単に利用できる翻訳システムでありながら、セキュリティ対策には力を入れており、一般的な無料ウェブ翻訳ツールの様に、利用者の許可なく翻訳文の再利用をすることはありません。

また、翻訳された内容が適切かどうかを確認するために、逆翻訳機能もあり、訳文をクリックするだけで簡単に確認できます。WordやPDFなどのファイルから直接翻訳できるため、翻訳時間の大幅な短縮が可能となりました。

まとめ

十印では、1980年代より機械翻訳の進展に寄与してきました。国家プロジェクトで作成した機械翻訳エンジンを企業内で、簡単に低コストで安全に利用できるサービスをご提供しています。また、情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格ISO27001(ISMS)認証を取得しており、安全な情報管理をしています。

十印の自動翻訳のご利用を検討される際は、こちらからご相談ください。14日間無料トライアルも実施しております。

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