2023.01.11

動画マーケティングの成功はローカリゼーションと翻訳で決まる

効果的なマーケティングツールとして、動画は近年多く利用されるようになっています。ビジネスのグローバル化に伴い、グローバルマーケティングでも動画を使う機会が増えてきました。しかし、日本向けの動画の翻訳、またはその逆で海外の動画を日本語に翻訳しても、どこかしっくりせず、訴求効果はあまり期待できないという悩みも。

今回は、そんな動画翻訳の悩みを解決するローカリゼーションについてご紹介します。

動画をマーケティングに使う効果

キッザニアの創業者ハビエル・ロペス氏は、「ワールドマーケティングサミット2016」のスピーチの中で「読んだことは10%しか覚えていないが、体験したことの90%は忘れない」と述べています。目からの情報である紙媒体、耳からの情報であるラジオなどは、単一の情報に限られます。比べて動画は、映像・テロップによるテキスト情報と、音情報などから見る・読む・聞くことができ、より多くの感覚に訴えるため「体験」に近く、高い訴求効果が見込まれるのです。

また、イギリスのデータ調査会社によれば、96%の消費者はビデオから商品・サービスの情報を得ており、73%は製品やサービスに関する情報をテキスト情報よりも動画から得たいと回答しています。

このように、訴求効果と消費者の期待の両面で、動画のマーケティング利用は効果的な方法だと考えられます。

参照:https://www.wyzowl.com/video-marketing-statistics/

海外向け動画マーケティングに大切なローカリゼーション

海外向けの動画、もしくは外国語の動画を日本語にする場合、重要な役割を果たすのは翻訳です。単なる言葉の置き換えではなく、現地の文化・習慣・嗜好などに合わせることを「ローカリゼーション」と呼びます。ローカライズされていない翻訳は、文法的には正確でも、不自然であるケースも多く、説得力に欠けるものです。また、よそよそしさがあり、分かりにくい映像は共感しにくく、訴求効果はあまり期待できません。

このような状況を避けるために必要なのが、動画のローカリゼーションです。動画をローカライズする際は、音声・テキスト・映像の情報の全てを置き換えることが可能です。

動画ローカライズ成功のための3つの要素と3つの工程

動画のローカライズの成功には、次の3つの要素が欠かせません。ローカライズにかけられる予算、ローカライズに必要な時間、ローカライズによる訴求効果の向上です。

これら3つの要素を踏まえた上で、下記の3つの工程をローカライズすると、効果的な訴求が期待できます。

1. 吹き替えとボイスオーバー
動画の翻訳というと、吹き替えとボイスオーバーがまず挙げられます。最も費用がかかる工程ですが、最も効果が期待できる工程でもあります。

吹き替えは元の音声を消し、翻訳言語の音声のみが聞こえます。ボイスオーバーは、元の音声を残した状態で上から翻訳した言語の音声を重ねるため、元の音声も聞こえます。

2. 字幕とテロップ
字幕は映像中で話されている内容の翻訳です。テロップは補足説明、まとめ的な内容を表示して、映像をより理解しやすくする役目があります。字幕もテロップも、ローカライズにおいて重要な工程です。動画の音声を消して視聴する場合でも、内容が理解できるため、近年なくてはならない情報として、必要性が増しています。一方、発展途上国など識字率の低いマーケットでは、ターゲット層による使い分けが必要な場合もあるため注意が必要です。

3. コンテンツの置き換え
動画中に出てくるコンテンツの内容は、場合によっては差し替えが必要です。例えば、翻訳言語の地域ではなじみがなかったり、宗教的に問題があったりするなどの理由で、映像がそのまま使えない場合が挙げられます。その際は、ローカリゼーションの一環として、一部のコンテンツを現地の状況に合わせて置き換えます。

近年ではYouTubeにも字幕を付ける機能があり、Google翻訳などの無料翻訳ツールで自動翻訳することも可能ですが、ローカライズはできず、翻訳の内容も正確とは限らないため、利用する場合は注意が必要です。そのため、精度の高いローカライズを含む翻訳が必要であれば、翻訳言語の映像翻訳技術はもちろん、ローカリゼーションのスキル・情報、映像編集の技術があるサービスを利用するほうが安心でしょう。

十印の動画翻訳

十印では、動画の翻訳だけでなく、動画の企画・撮影・編集まで、外国語での動画作成全般に対応しています。
動画の翻訳・作成では、映像のスクリプト翻訳だけでなく、字幕・テロップ入れ、吹き替え・ボイスオーバー、最終ファイルの作成など、動画編集まで、映像翻訳全般にわたるトータルサービスを提供しています。

吹き替えサービスでは、ご予算・ご要望に合わせて、ナレーター、または低コストな機械音声の選択が可能です。

また十印では、研修・学習のeラーニングに使われる映像・音声のコンテンツや問題集の内容のローカライズ、テロップや資料・現地に合わせた映像への差し替えなどの一部修正、コンテンツのBGMや専門性の高いCGの作成なども扱っています。

動画翻訳、多言語動画への翻訳サービスなど、お客様のご要望に合わせたオーダーメイドの動画作成・編集サービスの詳細に関しては、どうぞお気軽にお問い合わせください。

まとめ

十印では、半世紀にわたる翻訳に関するノウハウをもとに、お客様の製品特徴や企業やブランドのイメージを的確に伝え、グローバルマーケットでの外国語による訴求を実現します。近年増えているテロップを含む字幕翻訳、吹き替え、動画編集、映像作成まで、動画に関する全ての作業に対応します。

グローバル視点での映像企画、対象言語へのローカライズ、分かりやすい映像翻訳で、お客様のグローバルビジネス成功へのお手伝いをします。

映像翻訳をお考えなら、是非、十印にご相談ください。

backtotop