機械翻訳の活用でインバウンド再開に適切な情報提供を可能に
新型コロナウイルスのための水際対策が大幅に緩和され、いよいよ訪日外国人観光客の受け入れが本格的に再開されました。円安のメリットと相まって、急激なインバウンドの伸びが期待されます。本格的なインバウンド回復と同時に、どのように備えればよいのか、翻訳をしたいが予算が気になるなど、対策への不安もあるかもしれません。
本稿では、インバウンド再開の現状、アフターコロナのインバウンド対策、情報提供に欠かせない翻訳の迅速な対応のために、機械翻訳を使う方法について解説していきます。
インバウンド再開の現状と今後
2022年10月11日から入国者数の制限がなくなり、個人旅行者の入国の解禁、ビザ免除の再開など、いよいよインバウンド訪日再開の障壁がなくなりました。コロナ禍にすっかり落ち込んでいたインバウンド数ですが、オンライン旅行会社*の検索動向から、水際対策の緩和が発表された9月22日以降、49%、ホテル検索数は29%と、日本へのフライト検索数が増加しているとわかります。
また、日本政府観光局(JNTO)の推計によれば、2022年8月のインバウンド数は169,800人で、前年同月比+555.2%、6月には訪日外客向けの添乗員パックツアーが再開されたものの、2019年同月比では-93.3%にとどまっています。一方、2024年以降にインバウンド数は2019年の水準に戻り、2030年に6,000万人にするとの目標も立てています。
参考:https://www.travelvoice.jp/20220929-152115
アフターコロナのインバウンド向け対策
本格的な訪日観光の再開を受け、航空会社・旅行会社との共同広告などのプロモーション、SNSでの発信など、JNTOを中心として、日本の受け入れ準備は急ピッチで進んでいます。2年半ぶりの再開であるための情報更新だけでなく、コロナ禍で大きく変わったテクノロジー、新たなルールなど、インバウンドが知るべき情報はコロナ以前と比べて増えており、これまでと同じインバウンド向け情報では、十分とは言えません。
また、訪日後のオンライン情報検索だけでなく、訪日以前に調べる機会も増えたことも考慮し、よりウェブ上でのコンテンツ作成などの情報提供に力を入れていくことが望ましいと言えます。
今後のシナリオと機械翻訳の可能性
コロナ以前との違いを理解し、準備を進めるうえで大切なのは、いかに情報を的確に伝えるかです。英語ができる人材の確保を考えるのは、時間もコストもかかるうえにすべてのインバウンドには生かせないというデメリットがあります。
昨今のIT技術の進化により、翻訳・通訳業務を機械化することも可能になりました。さまざまな分野で機械化・自動化が進む中、翻訳や通訳といった業務も機械に任せてみるのも方法のひとつだと言えるでしょう。
限られた予算で、できるだけ早くインバウンド市場での立ち位置を見つけ、本格的なインバウンド再開に備えるために、機械翻訳という選択肢は理想的です。なぜなら、SNSやブログなどのウェブコンテンツの充実で、インバウンド向け情報発信が容易になり、同時に日本に興味を持っている世界中の潜在顧客にも訴求できるからです。
これからのインバウンド対策として、機械翻訳を上手に活用して情報発信をいち早くできるかどうかが、今後の成功のカギとなるでしょう。
機械翻訳を上手に活用するコツ
機械翻訳を利用することで翻訳の大幅な時間短縮が可能になります。近年ではAI翻訳などと呼ばれる機械翻訳の精度は上がっていますが、人の手による翻訳と差が出てしまう場合もあります。
機械翻訳の精度を上げたい場合は、2つの方法が考えられます。1つ目はポストエディットです。機械翻訳の後に訳抜けがないか、正しい日本語であるか、自然な表現であるかなどをチェックする方法です。もう1つは逆翻訳です。逆翻訳機能のある機械翻訳ツールであれば、翻訳した文章を再度元の言語に翻訳し直してみると、正しく翻訳されているかどうかがすぐに確認できます。
また、多言語サイト構築を検討するのであれば、日本語からの翻訳を基本とするよりも、最初から多言語対応を意識したサイト作りをすると、機械翻訳を使った多言語への翻訳がスムーズにできるようになります。
十印のAI機械翻訳「T-tact AN-ZIN®」
十印のAI翻訳「T-tact AN-ZIN®」は、大量の文書でも短時間に翻訳できる機械翻訳ツールです。国家プロジェクトで作成した、TOEIC960点相当の精度の高いAI翻訳エンジンで、今までの機械翻訳と比べて高品質な翻訳が可能となりました。
「T-tact AN-ZIN®」は、セキュリティ面でも安心してご利用いただける機械翻訳ツールです。暗号化通信でIPアドレス制限機能があり、情報漏洩リスクもありません。
また、PDFファイルをはじめ、マイクロソフト社のオフィス製品上でも直接翻訳できるプラグイン機能により、業務の効率化に最適です。逆翻訳機能を使えば、正しく翻訳できているかの確認も素早くできます。
安全で高精度のAI機械翻訳導入をお考えなら、お気軽に十印までお問い合わせください。
まとめ
十印では、1980年代より機械翻訳の研究に寄与してきました。AI翻訳「T-tact AN-ZIN®」の導入をお考えなら、計画から効率的な運用方法まで丁寧なサポートをいたします。
また、機械翻訳サービス以外でも、ご希望の翻訳のレベルに合わせてローカリゼーションとトランスクリエーションも行っております。デジタルコンテンツの翻訳なら、豊富なライティング経験のある十印に、ぜひご相談ください。