機械翻訳は日本の経済縮小の救世主となるのか?
日本の少子化高齢化が進んでいます。かつて世界第2位だった日本のGDPは3位となり、今後長期的には日本経済が停滞から縮小へと進んでいく予想は、今や周知の事実です。
今回は、日本経済の見据えたうえで海外へと活路を見出す場合に、大きな壁となりがちな翻訳作業を、機械翻訳で行うメリットについて解説していきます。
伸び悩む日本経済と世界競争力
スイスの有力ビジネススクールIMDの発表*によれば、2022年の日本の世界競争力ランキングは34位となっています。同ランキングは63カ国・地域の競争力を「経済パフォーマンス」「政府の効率性」「ビジネスの効率性」「インフラ」の4つのカテゴリー333項目についてスコアをつけたものです。
日本は、経済パフォーマンスでは20位、インフラでは22位であるものの、政府の評価が低く39位、ビジネスの効率性は51位と低くなっています。
日本の国際競争力の低下は、ビジネスの効率性に原因があり、時代の変化についていけていない現状に原因があると考えられます。
*参照:World Competitiveness Rankings - IMD
日本経済縮小の要因と販路拡大
日本経済が縮小する主な要因は、長期的経済成長を支える労働力の減少、資本形成の伸び悩み、生産性の低迷などが挙げられます。
新型コロナウイルスの影響で、2020年の日本経済は戦後最悪となりました。一方で、2020年後半の日本経済は、国内消費と輸出によってけん引されました。つまり、将来的に人口が減少していけば、国内消費と輸出がけん引する日本経済では少子化により今後の経済は衰退の一途の可能性が高いということです。販路を他に見つけることにより、国内消費の落ち込みを補うという方法が考えられます。国内以外の販路、つまり、海外への進出です。
マーケットを海外に見出すメリット
人口減少のわかっている日本のみをマーケットにしているよりも、グローバルなマーケットを対象にすれば、販路拡大は可能です。しかし、マーケットを海外に見つけるには、海外向けへの日本語から外国語への翻訳が必要です。また、海外進出のために何から始めればよいのかわからない、翻訳作業の人員または増員の予算が取れない、などの不安材料にあり、なかなか踏み出せないかもしれません。
それならば、新たな人材を雇用しなくても海外進出できる可能性があればよいわけです。
グローバルビジネスと機械翻訳
グローバルビジネスを行うには、翻訳作業が欠かせません。契約・書類作成・カタログ以外にも、Webサイトの構築・維持、SNSによる情報発信など、翻訳作業は膨大になります。
新たな翻訳者に予算を割けない、社内の翻訳者だけでは手に負えないなど、理由は様々でも、できるだけ予算を抑えつつ、迅速な翻訳作業がしたいという希望は同じでしょう。そこで、翻訳作業に機械翻訳を使ってみるという選択肢も一案です。ビジネスをグローバルに広げて進化させていくために、機械翻訳でスピーディーに翻訳して海外市場への進出を図るという方法です。
機械翻訳のメリット
機械翻訳の最大のメリットはスピーディーな翻訳です。そのため、機械翻訳を使えば、翻訳者の手による翻訳よりも大幅に時間を短縮できます。また、翻訳者のキャパシティーを超えた量の翻訳がある場合でも、一部外注をする、翻訳内容に合わせて機械翻訳と人手による翻訳を使い分ける、翻訳者はポストエディットと呼ばれる確認作業のみをするなどの使い分けにより、社内の翻訳者数を増やすことなく翻訳作業をこなすという方法もあります。機械翻訳の導入により、将来的な人材不足があるとしても翻訳作業を続けられる目途もつきますし、海外に販路を見つければ、ビジネスチャンスも国内マーケットよりもずっと大きくなります。
また、機械翻訳にセキュリティ面での不安がある場合は、セキュリティ対策がきちんと取られている翻訳サービスを利用する、ISO27001(ISMS)認証取得が確認できるサービスを選ぶなどの対策をすると安心です。
十印のAI機械翻訳「T-tact AN-ZIN®」
十印のAI翻訳「T-tact AN-ZIN®」は、大量の文書でも短時間に翻訳のできる機械翻訳ツールです。国家プロジェクトで作成した、TOEIC960点相当の精度の高いAI翻訳エンジンが、高品質な翻訳を可能にします。
「T-tact AN-ZIN®」は、セキュリティ面でも安心してご利用いただける機械翻訳ツールです。暗号化通信でIPアドレス制限機能があるため、情報漏洩リスクもありません。
また、PDFファイルをはじめ、マイクロソフト社のオフィス製品上でも直接翻訳できるプラグイン機能により、業務の効率化が図れます。さらに、逆翻訳機能を使えば、翻訳が正しくできているか素早く確認できます。
安全で高精度のAI機械翻訳導入をお考えなら、お気軽に十印までお問い合わせください。
まとめ
十印では、1980年代より機械翻訳の研究に寄与してきました。ISO27001(ISMS)認証取得でよりお客様の安全を考えた十印のAI翻訳「T-tact AN-ZIN®」の導入をお考えなら、初期計画から効率的な運用方法まで丁寧なサポートをいたします。
また、機械翻訳サービス以外でも、ご希望の翻訳のレベルに合わせてローカリゼーションとトランスクリエーションもしております。様々なシーンで最適な翻訳なら、豊富なライティング経験のある十印に是非ご相談ください。