2024.04.15

AI翻訳で本格的なインバウンド回帰に備える

新型コロナウィルス感染症が第5類となり、インバウンドが本格的に戻ってきました。2022年の水際対策緩和から徐々に回復していたインバウンド数は、昨今の円安も後押して大幅に増加しており、今後も訪日する外国人は増えると予想されます。

ビジネスチャンスを逃さないようにするためには、急激に回復しているインバウンド向けにどのような戦略が必要なのかを知り、早急に対策を立てる必要があります。

本稿では、海外からの旅行者のニーズに合わせた最適な施策を行い、簡単に使えるAI翻訳でインバウンドの本格的な回復・拡大に向けて準備を行うための方法について解説していきます。

インバウンドの動向と変化

政府観光局によれば、2023年6月時点でコロナ前の7割程度まで回復しています。2022年の水際対策の緩和だけでなく、昨今の円安も後押しし、インバウンド一人当たりの消費額が高水準になっています。観光地や飲食店では、施設案内やメニューなどの翻訳をして対応しているでしょう。

近年では、あらかじめ体験したいことが明確で特定の目的がある旅行者も多く、インバウンドの必要としている情報にも個人差が大きくなっています。訪日前に情報検索をしたり、SNSの口コミをたよりに情報収集したりするのも特徴です。そのため、まずはお店や事業によっての立ち位置を見極め、集客のためにSNSなどを使い、傾向を掴むことが大切になります。

インバウンド観光再始動に向けて

観光庁の観光再始動プロジェクト*では、国・地方公共団体、登録観光地域づくり法人(DMO)、民間事業者等の特別な体験コンテンツやイベント等の支援のための公募をするなど、新たな取り組みを行っています。

また、コロナ以前と比べ、インバウンドの層や消費の形も変わるなど、従来と同じ方法ではうまくいかない可能性もあります。集客したい外国人観光客が何を求めているかを知り、最適な方法でアプローチできるよう、最新の情報を入手するところから始めたいものです。

参照:「観光再始動事業」の2次公募を開始します~ | 2023年 | 公募情報 | 観光庁 (mlit.go.jp)

インバウンド向け対策は翻訳がカギ

インバウンド向け対策として、ウェブ情報対策は欠かせません。自社ホームページがあれば翻訳をしましょう。AI翻訳ツールを使えば簡単に翻訳ができます。インバウンドの多様化に合わせ、英語のみよりも、多言語サイトの作成により、より広い層への訴求が可能になります。近年では、情報収集手段としてSNSが使われる機会が増えているため、SNSでの情報発信も効果的です。

飲食店など実店舗がある場合、店内では全てを細かく翻訳しなくても、人気商品、予約や注文のためのタブレット端末の使い方の簡単な説明、QRコードで得られる情報の内容など、インバウンド向けの基本情報がわかりやすく手に入れられるようにすることが大切です。

英語ができないから日本語のわかる人にしか来てもらえないという悩みがあるなら、少しでもお店や施設、商品の良さを知ってもらえるよう、簡単に翻訳ができるAI翻訳ツールを利用するなど、外国語表示の工夫ができるとよいでしょう。

AI翻訳を上手に活用するコツ

簡単に翻訳できるツールとして、近年AI翻訳ツールが活用されています。AI翻訳の利用により翻訳の大幅な時間短縮が可能になり、翻訳作業の負担が軽くなります。しかし、機械翻訳の精度が気になるという声があるのも事実です。

機械翻訳の精度を上げたい場合は、2つの方法が考えられます。1つ目はポストエディットです。機械翻訳の後に訳抜けがないか、日本語として正確か、自然な表現であるかなどを専門家にチェックしてもらう方法です。もう1つは逆翻訳です。逆翻訳機能のある機械翻訳ツールで翻訳した文章を、元の言語に翻訳し直し、正しく翻訳されているかどうかを確認します。

また、多言語サイト構築を検討するのであれば、最初から多言語対応を意識したサイト作りをするとよいでしょう。日本語からの翻訳を基本とするよりも、機械翻訳を使った多言語への翻訳において、翻訳精度を高めやすくなります。

十印のAI機械翻訳「T-tact AN-ZIN®」

十印のAI翻訳「T-tact AN-ZIN®」は、大量の文書でも短時間に翻訳のできる機械翻訳ツールです。国家プロジェクトで作成した、TOEIC960点相当の精度の高いAI翻訳エンジンで、今までの機械翻訳と比べて高品質な翻訳がスピーディーにできるようになりました。

セキュリティ面でも安心してご利用いただける「T-tact AN-ZIN®」は、暗号化通信でIPアドレス制限機能があり、情報漏洩リスクもありません。

PDFファイルをはじめ、マイクロソフト社のオフィス製品上でも直接翻訳できるプラグイン機能により、業務の効率化に最適です。逆翻訳機能を使えば、正しく翻訳できているかの確認も素早くできます。
安全で高精度のAI機械翻訳導入をお考えなら、お気軽に十印までお問い合わせください。

まとめ

十印では、1980年代より機械翻訳の研究に寄与してきました。AI翻訳「T-tact AN-ZIN®」の導入をお考えなら、計画から効率的な運用方法まで、十印が丁寧にサポートをいたします。

また、AI翻訳サービス以外でも、ポストエディットをはじめ、ご希望の翻訳のレベルに合わせてより現地向けに最適化されたローカリゼーショントランスクリエーションにも対応しております。インバウンド向け翻訳なら、トータルサービスの十印に、是非ご相談ください。

▶著者紹介

株式会社十印 マーケティング部
石川弘美

1990年に株式会社十印に入社し、マニュアル制作に従事。日本語原稿の書き起こしから、多言語マニュアル制作のディレクションまで、幅広い業務を担当。                   
2002年より、ローカリゼーション・プロジェクトのマネジメントを中心業務とし、同社の数々の大型プロジェクトの進行管理を担当。2009年よりはマーケティング部にて宣伝広報活動とともにマーケティング活動を行う。2018年より一般社団法人日本翻訳連盟理事、アジア太平洋機械翻訳協会理事。

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