2024.04.15

機械翻訳をビジネスに導入する際の注意点

AIを使った機械翻訳が、急速に進化しています。インターネット上で気軽に翻訳ができるようになり、もはや言語の壁はなくなったようにも思えます。しかし、ビジネスなど正確性が重要なシーンで機械翻訳のみに頼るのはリスクがあります。

本稿では、これからのビジネスでは欠かせなくなる翻訳で、どのようにすれば機械翻訳を安全に効果的に活用できるのか、ビジネスに導入する際の注意点について解説します。

機械翻訳は日本語には向いていない?

機械翻訳は、日本では2016年より総務省所管であるNICT(情報通信研究機構)が着手しており、日本語のデータを集めています。

多くの無料機械翻訳ツールは英語や欧州言語をメインとしているため、文法構造も文化も全く異なる日本語では翻訳精度が低くなりがちだと言われています。構造が似ている欧州言語間と違い、これまで日本語の翻訳精度向上はなかなか難しかったのです。ニューラルネットワークが自然な日本語へと翻訳するには、大量のデータが必要です。しかも、学習データの質は高くなければなりません。そのため、様々な分野の翻訳データを蓄積する「翻訳バンク」で、機械翻訳の精度を上げ、他分野に対応できるようにする必要があったのです。

「『言葉の壁』をなくし、日本を『世界で最も多言語コミュニケーションが容易な国』にすることで、日本の経済・社会の活性化に貢献する」との総務省とNICTのコメントからもわかるように、日本語の翻訳には日本語に特化したデータを用いることが重要です。

参照:総務省|報道資料|『翻訳バンク』の運用開始 (soumu.go.jp)

機械翻訳をビジネスに導入するメリット

翻訳業務は、いわゆる言語間の翻訳以外にも、書類の作成・共有、メール、レポート作成など、日常業務の中にも翻訳能力が必要とされる機会が増えています。

機械翻訳ツールを使えば手軽に翻訳ができるために、翻訳業務へのハードルが下がります。人力による翻訳と比べて圧倒的な速さが機械翻訳の特徴であるため、急ぎの翻訳にも短時間で対応できるところがメリットです。そのため、メールなどすぐに対応する必要がある際や、大量の資料の大意の理解、外国語ソースのウェブ情報収集などに機械翻訳は最適です。

また、有料版の機械翻訳では、セキュリティ面の不安もありません。さらに、PDFなどのファイルから直接翻訳が可能であり、コピー&ペーストやレイアウトのやり直しの手間がないため、翻訳業務がさらにスムーズになります。

このように、機械翻訳をビジネスに導入すると、翻訳業務時間の短縮・効率化ができます。また、翻訳者の人数を増やす必要がない、グローバル人材を翻訳作業以外の業務に活用できるようになるなどのメリットもあります。

機械翻訳をビジネスに導入する際の注意点

機械翻訳では、比喩表現や情緒的な表現の翻訳がうまくいかないことが多くなります。そのため、小説や詩などが苦手とされています。また、現在の機械翻訳では文化・習慣の違いやコンテクストごとの適切な使い分けはできないため、ビジネスでの利用の際はローカリゼーションで現地向けの最適化を行い、専門用語や法律の違いなどへの注意・配慮が必要です。

翻訳結果のチェックをせずに誤訳された翻訳結果を使ったために、意図せず誤解を与えて企業の信用を失ったり、契約書で不利な条件となり甚大な損害を引き起こしたりしては取り返しがつきません。そのため、機械翻訳を利用する際は、専門用語や独特の言い回しに対応できる専門分野に特化した専用エンジンの利用や、ポストエディットと呼ばれるチェック体制を整える必要があります。

機械翻訳をビジネスに導入する際は、安全性と精度の高い機械翻訳ツールを使う、専門分野の特化エンジンを利用する、ポストエディットを行う、という3点に注意し、信頼できる翻訳会社のツールを利用するなどの工夫を上手に取り入れるとよいでしょう。

十印のAI機械翻訳「T-tact AN-ZIN®」

十印のAI翻訳「T-tact AN-ZIN®」は、大量の文書をスピーディーに翻訳できる機械翻訳ツールです。国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT)の国家プロジェクトで作成した、TOEIC960点相当の精度の高いAI翻訳エンジンで、高品質な翻訳が可能です。

「T-tact AN-ZIN®」は、セキュリティ面でも安心してご利用いただける機械翻訳ツールです。暗号化通信でIPアドレス制限機能があるため、情報漏洩リスクもありません。
また、PDFファイルをはじめ、マイクロソフト社のオフィス製品上でも直接翻訳できるプラグイン機能により、翻訳業務の効率化が図れます。

安全で高精度のAI機械翻訳導入をお考えなら、お気軽に十印までお問い合わせください。

まとめ

十印のAI翻訳「T-tact AN-ZIN®」の導入をお考えなら、計画から効率的な運用方法まで丁寧なサポートをお約束します。

また、機械翻訳サービス以外でも、ポストエディット、ご希望の翻訳のレベルに合わせてローカリゼーションとトランスクリエーションもしております。ビジネスにおける様々なシーンでの翻訳の内容に合わせ、豊富なライティング経験のある十印に、是非ご相談ください。

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▶著者紹介

株式会社十印 マーケティング部
石川弘美

1990年に株式会社十印に入社し、マニュアル制作に従事。日本語原稿の書き起こしから、多言語マニュアル制作のディレクションまで、幅広い業務を担当。                   
2002年より、ローカリゼーション・プロジェクトのマネジメントを中心業務とし、同社の数々の大型プロジェクトの進行管理を担当。2009年よりはマーケティング部にて宣伝広報活動とともにマーケティング活動を行う。2018年より一般社団法人日本翻訳連盟理事、アジア太平洋機械翻訳協会理事。

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