2024.04.15

動画翻訳の選び方は目的別が正解

近年動画閲覧は日常の一部となり、動画市場が拡大しています。いつでもどこでも視聴できる動画は企業にとってもメリットが多く、今後も動画を取り入れる企業は増えると考えられます。

動画は届けられる情報量が多いのみならず、多言語化しやすいため、グローバル展開を考えている企業にとってはメリットが多い手法です。しかし、翻訳が必要なケースでは、動画の利用目的に合わせて動画の種類を選ぶだけでは不十分で、動画の翻訳方法を目的別に選択する必要もあります。

本稿では、動画の種類に合わせた目的別翻訳方法について解説します。

動画の種類と手法:エンタメ系とビジネス系

動画の種類はエンタメ系とビジネス系の大きく2つに分けられます。それぞれのカテゴリーの中でも動画の種類は様々で、例えばエンタメ系では、音楽、映画、ゲーム、アニメ、マンガなどが挙げられます。ビジネス系の例としては、商品・サービス紹介、ブランディング、プロモーション、インタビュー、採用、研修などです。

動画に使われる手法も、企業イメージやコンテンツの内容、ターゲットに合わせた選択が大切です。例としては、スライドショー、モーショングラフィックス、アニメーション、ストップモーションなどの絵やイラスト、オブジェクトを使ったものから、実写、または複数の手法を組み合わせたものなどが挙げられます

動画翻訳の種類:目的別に使い分け

多言語化される機会の多い動画翻訳ですが、エンタメ系とビジネス系では目的が異なるなど、求められる翻訳スタイルも変わります。

エンタメ系動画翻訳といえば、映画、テレビ、YouTubeなどのオンライン動画、DVD、ゲームなど多岐にわたります。エンタメ系翻訳の特徴は、限られた字数の中でできるだけ作品の世界観を伝えて楽しんでもらえるよう、多くの情報を音声や映像と共にコンパクトかつ効果的に伝えることです。個人で楽しむ場合などでは、必ずしも高い精度が求められないケースもあります。

ビジネス系動画翻訳では、自社PR動画、ブランドや商品・サービスのプロモーション動画、社員研修やマニュアル動画、セミナーや展示会・営業資料用動画などが例として挙げられます。ビジネス系では、ノウハウや特徴・性能といったテキストのみでは伝わりにくい情報をわかりやすく、的確に伝えられる翻訳にします。また、会社やブランドのイメージや信頼感を損なわないよう、正確な翻訳が求められるのも特徴です。

動画翻訳方法の上手な選び方

動画の翻訳では、字幕、吹き替え、ボイスオーバーなどの異なる翻訳方法のみならず、テロップ、ローカリゼーションなど、いわゆる翻訳作業以外の翻訳が必要になる場合もあります。

また、同じ動画翻訳でも、エンタメ系では正確さよりも世界観を伝える、ビジネス系では正確に情報やノウハウなどを伝えるなど、目的が異なります。そのため、動画翻訳を成功させるには、翻訳するコンテンツの特徴を理解し、利用目的に合った適切な方法で翻訳することが大切です。

近年では、自動翻訳機能で字幕をつけるという選択肢もありますが、自動翻訳では目的別に翻訳方法を使い分けることはできません。一方、目的に合わせて最適な翻訳方法で対応してくれる翻訳会社に依頼すれば、効果的な翻訳が期待できます。

動画翻訳を依頼する際は、希望する翻訳の種類に対応しているか、翻訳だけでなくローカリゼーションにも対応しているかなども大切なポイントです。そのため、動画翻訳と動画編集に対応している翻訳会社に依頼するとよいでしょう。

十印の動画翻訳

十印では、動画の翻訳・作成が可能です。映像のスクリプト翻訳、字幕・テロップ入れ、ナレーターによる吹き替え、最終ファイルの作成などの動画編集まで、映像翻訳全般にわたるサービスに対応いたします。ご予算に合わせて、ナレーターによる吹き替えよりも低コストの、機械音声による吹き替えもお選びいただけます。吹き替え後の動画編集から動画の企画・撮影・編集など、翻訳の枠を越えた動画作成全般への対応が可能なのも、十印の特徴です。

研修・学習のeラーニングに使われる映像・音声コンテンツや、問題集の内容のローカライズ、テロップや資料・現地に合わせた映像の差し替えなどの一部修正、コンテンツのBGMや専門性の高いCGの作成など、お客様の目的・ご要望に合わせた動画作成・編集全般に関してご相談を承ります。

動画翻訳、多言語動画への翻訳サービスなど、十印の動画サービスの詳細に関しては、どうぞお気軽にお問い合わせください。

まとめ

十印では、半世紀にわたる翻訳に関するノウハウをもとに、製品特徴や企業・ブランドのイメージを世界の顧客に伝える翻訳を行っています。商品やブランドのストーリーを伝えられる、字幕翻訳、吹き替え、動画編集・映像作成など、動画に関するすべての作業において、グローバルなビジネスで訴求効果を上げる動画に、多言語での対応が可能です。

現地向けに最適化された内容、理解されやすい翻訳、対象言語へのローカライズでわかりやすい動画翻訳を行い、動画マーケティングを成功へと導くお手伝いをします。

最適な動画翻訳で動画マーケティングをお考えなら、是非、十印にご相談ください。

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▶著者紹介

株式会社十印 マーケティング部
石川弘美

1990年に株式会社十印に入社し、マニュアル制作に従事。日本語原稿の書き起こしから、多言語マニュアル制作のディレクションまで、幅広い業務を担当。                   
2002年より、ローカリゼーション・プロジェクトのマネジメントを中心業務とし、同社の数々の大型プロジェクトの進行管理を担当。2009年よりはマーケティング部にて宣伝広報活動とともにマーケティング活動を行う。2018年より一般社団法人日本翻訳連盟理事、アジア太平洋機械翻訳協会理事。

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