動画翻訳でインバウンド向けに伝わる情報を
インバウンドの急激な増加と共に、インバウンド向け動画を活用する企業、自治体、団体が増えています。
インバウンド向け動画というと、観光地や商品・サービスの魅力を伝えるプロモーション動画のイメージが強いかもしれませんが、言語、文化・習慣の違いからのトラブルを避けるため、災害などから身を守るためなどの情報も欠かせません。
本稿では、インバウンド集客に動画を活用するメリット、動画を最大限に活用するために最適な翻訳とは何かについて解説していきます。
インバウンドの翻訳の必要性が増えている
2023年は「インバウンド再生元年」ともいわれ、訪日観光は本格的に回復してきました。2024年2月は、同月過去最高*を記録するなど、今後もインバウンド数の伸びが期待されます。最近の傾向として、これまでの団体旅行ではなく、個人旅行のインバウンドが増えています。
個人旅行では、移動から宿泊、観光とすべてにおいて情報が必要であり、日本語が不自由であれば翻訳がないと困るのです。
また、体験型を重要視するインバウンドが多くなっているのも特徴です。近年では、観光地や店舗をアピールする動画が増えています。動画を見て疑似体験をした後、実際に現地で体験してみたいと思うケースが多いため、臨場感を持ってもらいやすい動画の利用は効果があります。また、SNSを見て情報収集をするインバウンドが多いため、SNSと親和性の高い動画は最適です。
他にも、病気やケガ、災害などのトラブルでも、個人旅行では自分で対処する必要があるため、適切な情報を的確に動画で伝える必要性は高いといえるでしょう。
*参照:訪日外客数(2024年2月推計値)|報道発表|JNTO(日本政府観光局)
インバウンドの困りごとを動画翻訳で解決
動画を用いてインバウンド客に安全かつ快適に日本旅行を楽しんでもらうには、動画翻訳が欠かせません。
日本語のわからないインバウンド客にとって、情報が母語または使い慣れた言語であることは安心へとつながります。文化・習慣、移動手段、観光情報を深く理解すればトラブルも減り、インバウンド客の満足度も上がるでしょう。
また、台風や地震など災害そのもののリスクがわからないと、どう対処すればよいのかがわからず、自身または周りの人々を危険にさらしてしまう可能性もあります。危機管理対応には、不測の事態に対応できるよう知識が必要です。情報量も多く、より的確にメッセージを伝達でき、手軽に見られる動画を翻訳したコンテンツは、インバウンドの困りごとの解決策として最適な方法だといえるでしょう。
インバウンド向け動画翻訳は何が違う?
動画はテキストでは伝わりにくい情報でも伝えられるため、多くの情報が伝わります。また、ナレーション、字幕、テロップなどの翻訳で、多言語化も可能です。しかし、インバウンド向け動画翻訳は、文書の翻訳とは異なるスキルが必要です。
近年では、無料翻訳ツールで動画の翻訳もできるようになりました。しかし、無料翻訳ツールでは、言語ごとに最適化するローカリゼーションはできません。そのため、無料のツールではメッセージが適切に伝わりにくい、または全く伝わらない可能性があり、誤った情報が伝わってしまう可能性もあります。
魅力を伝えるプロモーション動画であれば、そこまで問題にはならないかもしれませんが、危機管理対応の動画では的確な情報提供・理解が必要です。そのため、対象言語の翻訳、かつ映像翻訳に精通した翻訳サービスの利用で、インバウンド向けに適切な動画翻訳を行うことが望ましいでしょう。
十印の動画翻訳
十印では、お客様の目的やご希望にぴったりな動画の翻訳・作成を行います。映像のスクリプト翻訳、字幕・テロップ入れ、ナレーターによる吹き替え、最終ファイルの作成など動画編集まで、映像翻訳全般にわたる柔軟なサービスが強みです。
ご予算に合わせて、ナレーターによる吹き替えよりも低コストの、機械音声による吹き替えもお選びいただけるなど、お客様に寄り添ったサービスを提供しています。吹き替え後の動画編集などの映像翻訳だけでなく、動画の企画・撮影・編集など、翻訳の枠を越えた多言語での動画作成全般に関するご相談も承ります。
目的やインバウンドの特徴に合わせて、テロップや資料・ターゲット顧客に合わせた映像の差し替えなどの一部修正、映像・音声のコンテンツや内容のローカライズ、BGMや専門性の高いCGの作成など、お客様のご要望に合わせた動画作成・編集全般に対応可能です。
動画翻訳、多言語動画への翻訳サービスなど、十印の動画サービスの詳細に関しては、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
十印では、半世紀にわたる翻訳に関するノウハウをもとに、製品特徴や企業・ブランドのイメージを余すところなく伝える翻訳を行っています。地域や地方、商品やサービスのストーリーを伝えるため、字幕翻訳、吹き替え、動画編集・映像作成など、動画に関するすべての作業で、グローバルなビジネスでの訴求を成功させるお手伝いをします。
インバウンド向けに最適化された内容、ターゲット顧客に理解されやすい映像翻訳など、対象言語へのローカライズで、動画再生回数が上がるグローバルな訴求へと導きます。
最適な動画翻訳で動画マーケティングをお考えなら、是非、十印にご相談ください。
▶著者紹介
株式会社十印 マーケティング部
石川弘美
1990年に株式会社十印に入社し、マニュアル制作に従事。日本語原稿の書き起こしから、多言語マニュアル制作のディレクションまで、幅広い業務を担当。
2002年より、ローカリゼーション・プロジェクトのマネジメントを中心業務とし、同社の数々の大型プロジェクトの進行管理を担当。2009年よりはマーケティング部にて宣伝広報活動とともにマーケティング活動を行う。2018年より一般社団法人日本翻訳連盟理事、アジア太平洋機械翻訳協会理事。