2024.07.04

ターゲット顧客に合わせた動画翻訳で動画の離脱率を下げる

通信機器の発達や5G通信の普及に伴い、ビジネスにおいて動画コンテンツを利用する機会が多くなりました。動画は情報量が多く、広告をはじめとし、求人や研修などにも利用できるため、今後ますます多くの企業で取り入れられると考えられます。しかし、グローバル化が進む中、多言語動画を作成しても思うような効果が得られないとお悩みのご担当者様も多いのではないでしょうか。

本稿では、ターゲット顧客向けに絞り込んだコンテンツで訴求効果を高めるために、動画の離脱率を下げ、動画翻訳を成功させるカギについて解説していきます。

動画の離脱率が高い理由を知る

離脱率が高い動画とは、視聴者が動画に興味を持てず、コンテンツが魅力的でないと判断した動画です。平均的には最初の10秒で2割、90秒で半数が離脱してしまうと言われています。長い動画は視聴者の集中力が続かないため、動画はできるだけ短いほうがよいと言われており、近年では5秒でスキップできるものも多くあります。

動画コンテンツは、クリックしてもらえるかどうかだけではなく、最後まで見てもらうことが大切です。しかし、クリックしたくなる動画が必ずしも最後まで見てもらえるとは限りませんし、短ければ見てもらえるとも限りません。つまり、長い時間再生された動画は、コンテンツが魅力的だと判断されている証になります。

せっかく動画を作っても、見てもらえなければ意味がありません。そのため、動画の離脱率が高い理由を知り、改善していく必要があります。

離脱率が高いのは動画翻訳の精度が原因?

動画コンテンツの離脱率の高さは、長さ、ターゲティングの失敗などにも影響されます。しかし、特に動画翻訳の場合は、高い離脱率の原因が一般的な動画コンテンツとは異なる点に注意しなければなりません。それは、言語、文化・習慣などの違いも影響するからです。
動画翻訳での離脱率が高いコンテンツの特徴として、次のようなケースが挙げられます。

・翻訳が不自然・通じない
動画翻訳されている場合、使用されている言語がカタコト、または表現が不自然で意味が分かりにくいなどの動画は離脱率が高くなります。

・コンテンツが理解しにくい
元のコンテンツは明確でも、翻訳になると文化、習慣、嗜好の違いなどの理由で自分事として捉えにくくなることがあります。その場合、コンテンツの内容が理解しにくくなり、離脱につながりやすくなります。

・ターゲット地域の利用デバイスに合っていない
地域による傾向を読み誤り、コンテンツがPC用にしか作られていない、もしくはスマートフォン向けのみの場合、ターゲット層の利用デバイスと異なると、コンテンツが適切に表示されない、見にくいといった理由で離脱率が上がります。

このように、動画翻訳コンテンツの離脱の理由は、一般的な動画での離脱理由とは異なる場合があります。動画翻訳を適切に行うためには、翻訳方法、文化・習慣、ターゲット地域の特性への理解が重要になります。

動画翻訳方法選びの重要性

近年では、動画の自動翻訳機能が一般化し、無料で翻訳できるツールもあります。しかし、自動翻訳ツールでは、動画の離脱率を下げるための対応はできません。

動画翻訳を行い、最初の5秒でもっと見たいと思わせ、続きを見てもらえる動画にするためには、現地向けへの最適化であるローカリゼーション、時にクリエイティブな翻訳であるトランスクリエーションを用いながら、視聴者の注意を引き付けるための魅力的な動画翻訳を行う必要があります。
また、目的に合わせて動画の一部のコンテンツやBGMなどの差し替えを行い、ターゲット顧客向けへ最適化するには、専門の知識を持ったスタッフのいる翻訳サービスの利用が欠かせません。

このように、動画翻訳の適切な方法を知り、高品質な動画翻訳を行えば、翻訳動画の離脱率を下げることができるでしょう。

十印の動画翻訳

十印では、高品質な動画翻訳サービスでお客様の目的やご希望にぴったりな動画の翻訳・作成を行います。十印の「動画まるごとOne-Stopサービス」は、映像のスクリプト翻訳から字幕・テロップ入れ、ナレーターによる吹き替え、最終ファイルの作成など動画編集まで可能な、映像翻訳全般にわたる柔軟なサービスです。

ご予算に合わせて、ナレーターによる吹き替えよりも低コストの、機械音声による吹き替えもお選びいただけるなど、お客様に寄り添ったサービスを提供しています。吹き替え後の動画編集などの映像翻訳だけでなく、動画の企画・撮影・編集など、翻訳の枠を越えた多言語での動画作成全般に関するご相談も承ります。

目的やターゲット顧客に合わせて、テロップや資料・現地に合わせた映像の差し替えなどの一部修正、研修・学習のeラーニングに使われる映像・音声のコンテンツや問題集の内容のローカライズ、コンテンツのBGMや専門性の高いCGの作成など、お客様のご要望に沿った動画作成・編集全般に対応し、離脱率を下げる動画翻訳を可能にします。

動画翻訳、多言語動画への翻訳サービスなど、十印の動画サービスの詳細に関しては、どうぞお気軽にお問い合わせください。

まとめ

十印では、半世紀にわたる翻訳に関するノウハウを基に、製品特徴や企業・ブランドのイメージを余すところなく伝える翻訳を行っています。商品やブランドのストーリーを伝えられる、字幕翻訳、吹き替え、動画編集・映像作成など、動画に関するすべての作業で、グローバルなビジネスでの訴求を成功させるお手伝いをします。

現地向けに最適化された内容、ターゲット顧客に理解されやすい映像翻訳など、対象言語へのローカライズで、動画再生回数が上がるグローバルな訴求へと導きます。

最適な動画翻訳で動画マーケティングをお考えなら、ぜひ、十印にご相談ください。

十印の動画(映像)翻訳/制作、
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▶著者紹介

株式会社十印 マーケティング部
石川弘美

1990年に株式会社十印に入社し、マニュアル制作に従事。日本語原稿の書き起こしから、多言語マニュアル制作のディレクションまで、幅広い業務を担当。                   
2002年より、ローカリゼーション・プロジェクトのマネジメントを中心業務とし、同社の数々の大型プロジェクトの進行管理を担当。2009年よりはマーケティング部にて宣伝広報活動とともにマーケティング活動を行う。2018年より一般社団法人日本翻訳連盟理事、アジア太平洋機械翻訳協会理事。

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