2024.08.19

動画翻訳とマーケティング戦略のポイント

訪日外国人、いわゆるインバウンドが増え、企業のグローバル化が高まると共に、動画の多言語化へ多くの関心が寄せられています。しかし、多言語動画を制作しても期待した通りには成果が得られないと、お困りのご担当者も多いのではないでしょうか。

本記事では、動画翻訳をはじめとした多言語動画を使い、効果的にマーケティング戦略に活かす方法について解説します。

動画によるマーケティング戦略:圧倒的な情報量を持つ動画

動画をマーケティングに利用する施策は、多くの企業で使われています。動画は静止画と比べて圧倒的な情報量があり、1分間に静止画3,600ページ分相当の情報を伝えられるとも言われています。

また、動画は視覚情報と聴覚情報を同時に伝えるため、より情報量が多くなるだけでなく、動くものを目で追うという人間の習性により記憶にも残りやすくなります。

そのため、動画を使えば視聴者の国にはない日本独自の商品・サービスなどでも、文章のみと比較して理解しやすくなるのです。

このように動画は、国内外のマーケティング戦略において効果的なアプローチ方法であるにもかかわらず、多言語動画となると効果が出ないというのは不思議に思われるかもしれません。効果が出にくい多言語動画は、多言語化をどのように行って動画を作成しているのか、動画翻訳の方法を見直す必要があります。

多言語動画の2つの翻訳方法:メリットとデメリット

動画を翻訳、多言語化するには、まず大きく分けて2つの方法があります。

1つ目は、日本語で日本人向けに作成された動画を各言語に翻訳して多言語化する方法です。この方法は、既存の動画を活用できるため、新たに動画作成をする必要がないところがメリットです。しかし、字幕の場合日本語と比べて文章が長くなりすぎる、翻訳言語に該当する概念がないので翻訳が理解しづらいなどのデメリットがあります。

2つ目は、外国語に翻訳するべく新たな動画を作成する方法です。日本人向けとは異なる目線で動画を作成するため、日本人にとっては素通りしてしまうポイントもしっかり押さえてくれるところがメリットです。デメリットとしては、国や地域によって嗜好が異なるため、あまりに1つの地域に寄せた動画にしてしまうと、別の地域の人にとっては自国での日本のイメージから遠ざかってしまい、感情移入がしにくくなってしまうところが挙げられます。

多言語動画翻訳とローカリゼーション

多言語動画に翻訳する際、大切なのがローカリゼーションと呼ばれる現地への最適化です。ローカリゼーションは、文化や習慣、嗜好の異なる国や地域の顧客向けに理解されるよう、現地事情に即した翻訳で、理解を深めてもらえる効果があります。

ローカリゼーションを行わないままの翻訳では、苦労して動画を多言語化してもメッセージが伝わりにくく、誤解を招く内容となってしまう可能性もあります。つまり、思うようなマーケティング効果が得られない原因ともなりかねないのです。そのため、動画翻訳を行う際は現地事情に詳しい翻訳サービスを利用し、多言語化の場合は各地域に合わせた翻訳を行うようにすると、マーケティング効果が期待できます。

このように、多言語動画でマーケティング効果を高めるには、各地域向けにローカライズした動画翻訳で、ターゲット顧客向けに最適化した多言語翻訳ができるかどうかがカギとなります。

十印の動画翻訳

十印では、お客様の目的やご希望に合わせて最適な動画の翻訳・作成を行います。映像のスクリプト翻訳、字幕・テロップ入れ、ナレーターによる吹き替え、最終ファイルの作成など動画編集まで、映像翻訳全般にわたる柔軟なサービスで、ターゲット顧客向けに最適化した翻訳で多言語化にも対応します。

ご予算に合わせて、低コストの機械音声による吹き替えもお選びいただけるなど、お客様に寄り添ったサービスを提供しています。吹き替え後の動画編集などの映像翻訳だけでなく、動画の企画・撮影・編集など、翻訳の枠を越えた多言語での動画作成全般に関するご相談も承ります。
目的やターゲット顧客に合わせて、テロップや資料・現地に合わせた映像の差し替えなどの一部修正、研修・学習のeラーニングに使われる映像・音声のコンテンツや問題集の内容のローカライズ、コンテンツのBGMや専門性の高いCGの作成など、お客様のご要望にそった動画作成・編集全般に対応可能です。

動画翻訳、動画の多言語翻訳サービスなど、十印の動画サービスの詳細に関しては、どうぞお気軽にお問い合わせください。

まとめ

十印では、半世紀にわたる翻訳に関するノウハウをもとに、製品特徴やサービスをはじめとし、地域・ブランドのイメージを顧客へと届ける翻訳を行っています。地域やブランドのストーリーを伝えられるような字幕翻訳、吹き替え、動画編集・映像作成など、動画に関するすべての作業で、これからの時代に必要なグローバルなビジネスでの訴求を成功させるお手伝いをします。

ターゲット顧客に理解されやすく共感してもらえる映像翻訳、対象言語・地域へのローカライズで、動画再生回数が上がるグローバルな訴求へと導きます。

動画翻訳でグローバルな動画マーケティングをお考えなら、ぜひ十印にご相談ください。

十印の動画(映像)翻訳/制作、
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▶著者紹介

株式会社十印 マーケティング部
石川弘美

1990年に株式会社十印に入社し、マニュアル制作に従事。日本語原稿の書き起こしから、多言語マニュアル制作のディレクションまで、幅広い業務を担当。                   
2002年より、ローカリゼーション・プロジェクトのマネジメントを中心業務とし、同社の数々の大型プロジェクトの進行管理を担当。2009年よりはマーケティング部にて宣伝広報活動とともにマーケティング活動を行う。2018年より一般社団法人日本翻訳連盟理事、アジア太平洋機械翻訳協会理事。

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