2024.08.19

AI翻訳で業務効率アップ:語学の苦手な人だけではもったいない

情報のグローバル化と共に、様々な言語を翻訳して活用する機会が増えています。ビジネスにおける外国語の利用は、顧客とのコミュニケーションや文書など多岐にわたります。英語をはじめとした外国語への翻訳、または日本語への翻訳はいまや珍しくありません。しかし、翻訳作業が増えると共に、外注と社内で行う翻訳量も増え、これまで翻訳担当をしていた社員もスムーズな進行が困難になっているというケースも見受けられます。

本稿では、業務効率アップをめざすために、AI翻訳ツールを利用して翻訳する方法について解説します。

AI翻訳ツールは語学の苦手な人のため?

AI翻訳は、これまで語学が苦手で、自分では翻訳ができない人が利用するというイメージがあったのではないでしょうか。しかし最近では、語学に問題のないはずのバイリンガルでも、日常的にAI翻訳ツールを使う機会が増えているようです。一見意外に思うかもしれませんが、バイリンガルであれば簡単に翻訳ができるのかというとそうでもなく、書類作成は問題なくても、翻訳には時間がかかるというケースも多いものです。そのため、スピーディーに翻訳してくれるAI翻訳ツールは強い味方となってくれます。

また、AI翻訳ツールの驚異的な翻訳スピードを活かして内容の概要を把握したり、訳出された文章をたたき台として、必要な個所を修正または意訳したりするなどすれば、大幅な翻訳作業効率アップが図れます。このように、AI翻訳ツールは語学の苦手な人のみに限定されたものではなく、バイリンガル社員にも有益なツールなのです。

AI翻訳ツールはビジネスには向いていない?

AI翻訳ツールは完璧ではないため、ビジネスの場では使えないという声も聞かれます。たしかに、AI翻訳ツールでは誤訳や訳抜けなど独特の問題が起きる可能性もあり、現時点では完璧ではありません。しかし、誤訳や訳抜けがあるという前提で利用すれば、翻訳会社に依頼する際にも用語集や参考資料などの準備が必要であることを考えると、それほど手間がかかるとも言えないのではないでしょうか。

万が一翻訳精度に不安がある場合は、AI翻訳ツールによって訳出された文章をポストエディットすることにより、翻訳内容の改善が図れます。

このように、活用方法次第では翻訳作業の効率化が図れるAI翻訳ツールは、ビジネスにおいても問題なく利用できます。スピードが必要とされている昨今、AI翻訳ツールの迅速な翻訳は、翻訳作業時間を大きく節約でき、翻訳作業の効率化と業務全体の生産性向上に貢献するでしょう。

AI機械翻訳を上手に選ぶには?

近年のAI翻訳ツールには様々な種類があります。コストという面では無料ツールは魅力的ですが、精度の面ではツールによって大きな開きがあります。また、ツールによって書き言葉のほうが得意であったり、砕けた表現が得意であったりするため、ビジネスに最適なAI翻訳ツール選びから始めなければなりません。

専門分野であれば、特化エンジンを使えるかどうかは需要なポイントです。なぜなら、専門用語に対応していないツールを使って翻訳しても、意味をなさない結果になりかねず、ポストエディットに時間がかかり過ぎてしまうからです。訳出される翻訳の精度が高ければ、ポストエディットにかかる時間の短縮となり、業務効率アップにつながります。

また、AI翻訳ツールでは、安全性が非常に重要なポイントです。特に、機密情報を扱う際は注意が必要です。無料ツールの場合、無料で利用できる条件として情報収集を挙げていることが多いため、情報収集に同意しない利用が可能かどうかをチェックし、情報漏洩対策ができないツールは避けたほうがよいでしょう。無料だからと安易に飛びつくのではなく、情報収集ポリシーがどうなっているのかをきちんと読んでから利用するようにしたいものです。

十印のAI機械翻訳「T-tact AN-ZIN®」

十印のAI翻訳「T-tact AN-ZIN®」は、大量の文書でもあっという間に翻訳できる機械翻訳ツールです。国家プロジェクトによる、TOEIC960点相当の精度の高いAI翻訳エンジンで、高品質な翻訳が可能となりました。

特許・金融をはじめとする専門分野の特化エンジンでは、総務省と共に翻訳データを収集し、AI翻訳エンジンの精度を高めて品質向上を実現しました。

セキュリティ面でも「T-tact AN-ZIN®」なら暗号化通信でIPアドレス制限機能があるため、情報漏洩リスクもありません。

また、PDFファイルをはじめ、マイクロソフト社のオフィス製品上でも直接翻訳できるプラグイン機能は、業務効率アップに貢献します。

安全で高精度のAI翻訳ツール導入をご検討中なら、きめ細かなサポートの十印まで、どうぞお気軽にお問い合わせください。

まとめ

十印では、1980年代より機械翻訳の研究に寄与してきました。AI翻訳「T-tact AN-ZIN®」の導入をお考えなら、ご利用計画から効率的な運用方法まで、お客様に寄り添ったビジネスのサポートで業務の効率化に貢献します。

また、AI翻訳サービス以外でも、ご希望の翻訳のレベルに合わせてローカリゼーションとトランスクリエーションもご提案しております。様々なシーンでの翻訳なら、経験豊富な十印に、是非ご相談ください。

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▶著者紹介

株式会社十印 マーケティング部
石川弘美

1990年に株式会社十印に入社し、マニュアル制作に従事。日本語原稿の書き起こしから、多言語マニュアル制作のディレクションまで、幅広い業務を担当。                   
2002年より、ローカリゼーション・プロジェクトのマネジメントを中心業務とし、同社の数々の大型プロジェクトの進行管理を担当。2009年よりはマーケティング部にて宣伝広報活動とともにマーケティング活動を行う。2018年より一般社団法人日本翻訳連盟理事、アジア太平洋機械翻訳協会理事。

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