動画翻訳をするべきチャンネルとは?
動画利用率が増えると共に、動画が翻訳される機会も増えています。YouTubeの月間アクティブユーザー数が世界で25億人と言われる今、動画を翻訳せずして訴求効果を期待するのは難しいとも言えるでしょう。しかし、一体どのような動画チャンネルを翻訳すればよいのか、どのように翻訳したらよいのかお困りのご担当者様も多いのではないでしょうか。
本稿では、動画翻訳とは何か、動画翻訳のメリット、動画翻訳が効果的なチャンネルについて解説していきます。
動画翻訳の特徴とは?普通の翻訳と何がちがう?
動画翻訳とは、動画を翻訳することですが、スクリプトの字幕翻訳、吹き替えが全てではありません。動画翻訳では、映像以外にもタイトル、テロップなどがあり、全てを翻訳しなければなりません。さらに、視聴者が映像内容を容易に理解できるよう簡潔な表現、かつ映像が切り替わるまでの間に読めるよう表示できる長さにする必要があります。
また、言語独自の表現や分野独特の表現をわかりやすい表現を使って翻訳したり、文化・宗教などに配慮した表現に置き換えたりする必要もあります。場合によっては、映像内テキストの置き換えなどのローカリゼーションを行い、違和感なく視聴できるように変更します。このように、動画の翻訳には、ノウハウと高い技術が必要です。
動画翻訳の種類:エンタメ系とビジネス系
動画翻訳には、大きく分けて、エンタメ系とビジネス系の2種類があります。
エンタメ系動画翻訳では、映画、DVD、アニメ、テレビ、ゲーム、YouTubeなどのオンライン配信などが挙げられます。近年では、エンタメ系の需要が高まり、言語の壁がなくなったことにより、多くの情報が世界に広まりやすくなりました。
ビジネス系の動画翻訳では、プロモーション動画、マニュアル、企業研修、セミナー、展示会などが挙げられます。
いずれも、動画翻訳の需要は伸びていますが、動画の視聴者を意識した翻訳は容易ではありません。動画翻訳で多くの視聴者に届けたい情報を届けられるようにするには、まずエンタメ系とビジネス系それぞれの方向性が異なると理解しなければなりません。そのうえで、求める方向性に見合った最適な動画翻訳をしてくれるサービスを見つけることが大切です。
どのようなチャンネルを翻訳するのが正解?
翻訳をしない動画は、日本国内以外からの反応はほぼないでしょう。それにもかかわらず、海外からのコメントがあるチャンネルは、動画翻訳で伸びる可能性が高くなります。
日本独自の文化、観光地、アニメやゲーム、コスプレなども動画として伸びる率が高い傾向にあります。そのため、企業として伝えたい内容が日本について知れる内容や、日本文化としておもしろそうな内容とうまくリンクすれば、再生数上昇のための動画翻訳が成功する確率が高くなるでしょう。
また、動画翻訳で字幕をつければVSEO効果も期待できます。そのため、再生率アップにつなげるためには、吹き替えにさらに字幕をつけるという工夫も大切です。その際は、チャンネルの方向性、企業またはブランドイメージに合わせた動画翻訳が重要になります。
動画翻訳の傾向と気をつけるポイント
近年の動画翻訳の傾向としては、吹き替えに字幕やテロップをプラスする方法が挙げられます。より多くの視聴者に動画を見てもらえるようにとの配慮から、バリアフリーへの対応、音が出せない場所での利用を想定するなど、視聴環境の多様化に対応するため、吹き替えと字幕を同時に使う方法がとられるようになっています。
また、動画翻訳では音声翻訳と字幕以外にも、習慣・宗教など考慮するべきポイントがあるため、翻訳言語の知識はもちろん、地域の文化・習慣への知見がないと難しい分野でもあります。そのため、実績があり、可能であれば文字起こしから字幕の挿入、編集まで一括して依頼できるサービスの利用が安心です。
十印の動画翻訳
十印では、お客様の動画の翻訳・作成のお悩みを解決します。映像のスクリプト翻訳、字幕・テロップ入れ、ナレーターによる吹き替え、最終ファイル作成などの動画編集まで、映像翻訳全般にわたる柔軟な総括的サービスが強みです。
ご予算に合わせて、ナレーターによる吹き替えよりも低コストの機械音声による吹き替えなど、お客様に寄り添ったサービスがモットーです。吹き替え後の動画編集といった映像翻訳だけでなく、動画の企画・撮影・編集など、翻訳の枠を越えた多言語での動画作成全般に関するご相談も承ります。
目的やターゲット顧客に合わせて、テロップや資料・現地に合わせた映像の差し替えなどの一部修正、使われる映像・音声コンテンツのローカライズ、コンテンツ内のBGMや専門性の高いCGの作成など、動画作成・編集全般をお任せいただけます。
動画翻訳、多言語への動画翻訳サービスなど、十印の動画サービスの詳細に関しては、どうぞお気軽にお問い合わせください。
まとめ
十印では、半世紀にわたる翻訳に関するノウハウをもとに、丁寧かつ時代の波に乗った翻訳を行っています。地域や商品・ブランドのストーリーを伝えられる字幕翻訳、吹き替え、動画編集・映像作成など、動画に関する全ての作業で、グローバルなビジネス展開での訴求を成功させるお手伝いをします。
現地向けに最適化された内容、ターゲット顧客に理解されやすく見てもらえる映像翻訳など、対象言語へのローカライズで、動画再生回数が上がるグローバルな訴求へと導きます。
最適な動画翻訳で動画マーケティングをお考えなら、是非、十印にご相談ください。
▶著者紹介
株式会社十印 マーケティング部
石川弘美
1990年に株式会社十印に入社し、マニュアル制作に従事。日本語原稿の書き起こしから、多言語マニュアル制作のディレクションまで、幅広い業務を担当。
2002年より、ローカリゼーション・プロジェクトのマネジメントを中心業務とし、同社の数々の大型プロジェクトの進行管理を担当。2009年よりはマーケティング部にて宣伝広報活動とともにマーケティング活動を行う。2018年より一般社団法人日本翻訳連盟理事、アジア太平洋機械翻訳協会理事。