2025.05.15

エンタメ翻訳はコピーライティング?トランスクリエーションで魅力的なコンテンツに

エンタメのグローバル化で、近年ではどこで作られたものか気にせずエンタメを楽しめるようになりました。エンタメの国際化、多言語化は進んでおり、今後ますます進むと考えられます。エンタメをグローバル展開するには、翻訳が欠かせません。しかし、どのような翻訳をするのかによって、売り上げが左右されるため、翻訳方法の選択は慎重になる必要があります。

本稿では、エンタメを文化・習慣の異なる地域で楽しむために欠かせない翻訳の最適化の方法であるトランスクリエーションで、より魅力的なコンテンツに変える方法について解説していきます。

エンタメ翻訳の特徴とは?

エンタメ翻訳は、正確さが必要な技術翻訳やビジネスなどの翻訳とは少し異なります。「正確なだけではつまらない、ウケるが勝ち」と、エンタメ翻訳で活躍されている田口俊樹氏が言っているように、元の表現とはかけはなれていても、どれだけ興味が持てる内容にできるのか、伝えるべきメッセージが伝わるかがカギです。

エンターテインメントは、楽しむためのものですから、やはりどれだけ楽しんでもらえるかを考えなければなりません。そのためには、文化・習慣の異なる国の言語を、説明的でない文章で表現し、時に翻訳言語の地域文化に当てはまるように置き換えて、より楽しめるようにする必要があります。

このようにエンタメ翻訳は、エンタメを世界中のファンから愛される作品に仕上げ、元の言語に関わらず楽しんでもらうための方法なのです。

エンタメ翻訳にトランスクリエーションを使う理由

エンタメ翻訳では、理解しやすく、話の流れについていきやすいかどうかが大切です。そのため、説明的な文章やメッセージの伝わりにくい直訳は避けるようにします。また、現地の文化・習慣に合わせたローカリゼーション、トレンドやターゲット層の嗜好に合わせたトランスクリエーションは、翻訳言語にない概念も伝えられるというメリットがあります。

時代遅れ感のある表現、ターゲット層が使わない表現などは、ユーザーの満足度が低くなるため避けた方がよいでしょう。より自然にエンタメを楽しんでもらうためには、新しい表現でリズムよく、容易に内容理解ができ、コンテンツを楽しめる翻訳にすることが大切です。

このように、トランスクリエーションは、エンタメの元の表現を正確に翻訳するというよりも、世界観や翻訳言語に存在しない概念などを伝えられる、魅力的な表現を可能にしてくれます。

トランスクリエーションはなぜ魅力的なのか?

エンタメ翻訳に限らず、トランスクリエーションは、魅力的な翻訳が可能になります。それは、一つには、人手による作業で、その都度最適な翻訳ができるからです。

エンタメを楽しんでもらうためには、まず、手に取ってもらえるかどうか、内容を目にしてもらえるかどうかです。そのためには、トランスクリエーションで、興味をひくタイトル、ユーザーのニーズを満たすコンテンツを提供する必要があります。

ターゲット顧客層向けに最適化された文章は、理解が容易になります。内容理解が簡単になるとエンタメの世界観が理解しやすくなり、ファンになってもらいやすくなるのです。

AIが進化した現在でも、キャッチコピーのような翻訳は人手によって行う必要があります。トランスクリエーションがエンタメのコンテンツをより魅力的に変えられるのは、言語の壁だけでなく文化の壁をも乗り越え、心に届くメッセージを紡ぎ出すからでしょう。

十印のエンタメ向けトランスクリエーション

常にお客様に最適な翻訳を目指す十印では、エンタメに特化した翻訳サービス、トランスクリエーションサービスをご提案しています。お客様からのヒアリングで受け止めたメッセージを、十印のノウハウと技術力で、最適で魅力的な翻訳へと変えていきます。

十印のトランスクリエーションによるエンタメ翻訳は、マーケティング効果を高め、ターゲット顧客向けに特化した情報で心を掴み、グローバルなエンタメビジネスの成功へと導きます。効果的なエンタメ翻訳なら、是非、十印のトランスクリエーションをご検討ください。

まとめ

十印では、半世紀にわたる翻訳に関するノウハウをもとに、製品特徴や企業・ブランドのイメージ向上のために、言葉や文化の壁を乗り越えた翻訳を行っています。お客様のご要望に合わせ、原文に忠実な翻訳から、ローカリゼーションによる最適化、商品や企業のストーリーを伝えるトランスクリエーションなど、幅広い翻訳技術で、グローバルなビジネスの成功をお手伝いします。

ビジネスからエンタメまで、ターゲット顧客やエリア・商材に合わせた翻訳はもちろん、現地向けに最適化された理解されやすいローカリゼーション、印象に残るトランスクリエーションで、顧客満足度を高める翻訳は、技術力のある十印だからこそです。

グローバルな舞台で、トランスクリエーションを始めとする顧客満足度の高い翻訳をお考えなら、どうぞお気軽に十印にお問い合わせください。

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▶著者紹介

株式会社十印 マーケティング部
石川弘美

1990年に株式会社十印に入社し、マニュアル制作に従事。日本語原稿の書き起こしから、多言語マニュアル制作のディレクションまで、幅広い業務を担当。
2002年より、ローカリゼーション・プロジェクトのマネジメントを中心業務とし、同社の数々の大型プロジェクトの進行管理を担当。2009年よりはマーケティング部にて宣伝広報活動とともにマーケティング活動を行う。2018年より一般社団法人日本翻訳連盟理事、アジア太平洋機械翻訳協会理事。

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