2025.04.04

エンタメ翻訳でジェンダー問題に対応するトランスクリエーションとは?

時代の流れと共に、使われる言葉も変化しています。同時に、同じ言葉に対する受け止め方も異なっていきます。エンタメ翻訳にも、ジェンダーに配慮した表現を使う動きが見られるなど、確実に言葉に対する見方は変わってきています。エンタメ翻訳をしていくうえで、視聴者の言語の違いによる環境の違いや、言葉の受け止め方の違いに配慮した表現の選択は簡単ではありません。

本稿では、エンタメ翻訳に今や欠かせなくなったジェンダーフリーやLGBTQをはじめとしたダイバーシティに対応するために、トランスクリエーションを使う方法について解説していきます。

翻訳におけるジェンダー

ジェンダーは、社会的属性や機会や関係性によって構築されますが、時代の流れと共に変化するものです。翻訳においてのジェンダーは、話者の属性によって翻訳の表現の使い分けがされてきました。日本語であれば、男性言葉なら「~だぜ」、女性言葉なら「~だわ」が使われるなどが挙げられます。LGBTQ話者の翻訳も、同じように使い分けがされる場合もありますが、翻訳だからと割り切っても、どこか不自然に感じる方も多いかもしれません。

多くの先進国では、速度の差こそあれジェンダー問題に敏感になっており、問題意識を持って取り組んでいます。日本でも、JALの機内アナウンスがこれまでの「ladies and gentlemen」から性差のない「everyone」や「passengers」に代わるなど、日常のちょっとしたところで少しずつ変化が見られます。

近年、LGBTQであることをオープンにしているエンタメ界の人も増え、LGBTQを扱う作品も多くなりました。今後もジェンダー問題は、エンタメにおいて重要なテーマであるという傾向は変わらないでしょう。

エンタメ翻訳におけるダイバーシティとジェンダーフリーの翻訳

近年では日本でも、中立な性差のない翻訳、ジェンダーフリーな表現を希望するクライアントが増えています。「看護婦」を「看護師」に、男性言葉や女性言葉を減らすなどがその例です。

日常生活でも、性別の選択欄にも、男女の2択ではなく、選択肢が以前より多くなったり、どちらの性も選択しないという欄が増えたり、色で男女の区別をしないなど、個々の性自認や指向に合わせた選択肢が増えています。このようなジェンダーフリー、ダイバーシティの流れは、エンタメ翻訳にも影響を与えています。

エンタメ翻訳では、男性言葉・女性言葉は多く使われる傾向がありました。しかし、近年性別の多様性の流れは広がり、エンタメ翻訳をしていくうえでもきちんと考慮し、適切な表現を選ぶ必要があります。

エンタメ翻訳でジェンダー問題への対応

ジェンダー問題はセンシティブな問題であり、かつ、対象者の認識を確認しないとわからない問題でもあります。ところが、エンタメ翻訳をしていくうえで、映画監督や原作者、監修者に確認できるとは限りません。そのため翻訳者は、時代の流れをくみ取り、コンテンツやシーン、キャラクターの個性に合わせて、翻訳言語で最適と思われる翻訳をしなければなりません。近年、ジェンダーフリーな翻訳を依頼する傾向も見られます。

翻訳者のLGBTQに関する知識は不可欠ですし、偏った考えや誤った知識で傷つく人が出ることは避けなければなりません。そのため、常に情報をアップデートし、翻訳言語において配慮した翻訳が求められています。

エンタメ翻訳のジェンダー問題をトランスクリエーションで解決

一般的に翻訳で難しいと言われるジェンダーダイバーシティに対応した翻訳も、トランスクリエーションを使えば可能です。トランスクリエーションなら、ひとつひとつの表現を精査し、文化・習慣を考慮したうえで、状況に合わせた翻訳ができます。

注意点としては、トランスクリエーションのスキルを持った翻訳者でないと、一般的な翻訳技術での対応は難しいというところです。また、LGBTQの報道ガイドラインに沿った用語の利用と、対象言語への深い理解が欠かせません。そのため、依頼の際はこの2点を確認すると、間違いないでしょう。

十印のトランスクリエーション

十印では、ヒアリングでお客様の伝えたいメッセージをしっかり受け止め、十印のノウハウと技術力で、時代の流れに合わせ、各作品にベストなトランスクリエーションをご提案します。

十印のトランスクリエーションは、LGBTQ問題をはじめとした多様性に配慮し、ターゲット顧客の心を掴み、愛されるコンテンツでグローバルなビジネスの成功へと導きます。世界観の共有、キャラクターへの共感、ナチュラルな表現かつ楽しめるエンタメ翻訳には、是非、十印のトランスクリエーションをご検討ください。

まとめ

十印では、半世紀にわたる翻訳に関するノウハウをもとに、製品特徴や企業・ブランドのイメージを、言葉や文化の壁を乗り越えて伝える翻訳を行っています。お客様のご要望に合わせ、ローカリゼーションによる最適化、コンテンツのストーリーを伝えられるトランスクリエーションまで幅広い翻訳技術で、言語の違いを気にせず楽しめるエンタメをグローバルな舞台で成功させるお手伝いをします。

ターゲット顧客やエリア・商材に合わせた翻訳はもちろん、現地向けに最適化された内容へのローカリゼーション、わかりやすい表現やインパクトあるトランスクリエーションで、マーケティング力向上へと導く翻訳は、技術力のある十印だからこそです。

時代の流れに乗り、グローバルなビジネスでマーケティング効果の高い翻訳をお考えなら、どうぞお気軽に十印にお問い合わせください。

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▶著者紹介

株式会社十印 マーケティング部
石川弘美

1990年に株式会社十印に入社し、マニュアル制作に従事。日本語原稿の書き起こしから、多言語マニュアル制作のディレクションまで、幅広い業務を担当。
2002年より、ローカリゼーション・プロジェクトのマネジメントを中心業務とし、同社の数々の大型プロジェクトの進行管理を担当。2009年よりはマーケティング部にて宣伝広報活動とともにマーケティング活動を行う。2018年より一般社団法人日本翻訳連盟理事、アジア太平洋機械翻訳協会理事。

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