2025.05.15

世界のファンを魅了するエンタメ翻訳にするには?

エンタメ業界では、いまや国内のみならず、海外に活路を見出す企業も多くなりました。日本のさまざまなエンタメが海外で受け入れられ、視聴者を魅了する一方で、エンタメの傾向はグローバル志向の普遍的な作品と、日本独自の文化に根ざしたニッチな作品という二極化が進んでいます。しかし、避けて通れない言語の壁をどうクリアするのかは、どちらのエンタメにおいても共通する問題です。

本稿では、言葉の壁を越えて世界のファンへエンタメを届けるために欠かせない、エンタメ翻訳について解説していきます。

エンタメ翻訳の特徴とグローバル化

エンタメ翻訳は一般的に、制作国・地域の文化・習慣が大きく反映されています。例えば、日本のマンガやアニメ、ゲームなどは、日本人なら誰でもわかる表現やジェスチャー、日本の歴史や伝統、嗜好、テーマなど、さまざまな日本らしさがあるのです。

これまでのコアなファン向けでは、その「日本らしさ」を知ること自体が醍醐味になっているところもありました。しかし近年、必ずしもコアでないファン向けかつグローバルな市場を見据えたマーケティング、つまりグローバルスタンダード向け戦略が進められる傾向にあります。日本発のコンテンツを、さまざまな地域で文化・習慣を考慮しつつ現地向けにニーズに合わせてカスタマイズすることで、ファンダムを広げていこうという動きです。

ボーダレスなエンタメコンテンツへの翻訳の難しさ

これまでの日本市場向けからターゲットを変更し、ボーダレスなグローバルな市場向けに世界のトレンドを作り上げていくためには、コンテンツのこれまでとは異なる作り方、発信方法を模索する必要があります。

また、日本市場向けのみの戦略からの脱出と世界に向けた発信には、魅力的な翻訳が欠かせません。

例えば、映画やドラマにおいて、コアなファンには日本語音声での字幕を好む傾向がありますが、吹き替えが好まれる地域もあります。子供向け、ライトファン向けでは、吹き替えなど、求められる翻訳形態も異なります。

このように、地域、ターッゲット顧客層に合わせて、最適な翻訳形態や手法を選択し、自然かつ理解されやすい翻訳をしていくのは簡単ではありません。

世界のファンを魅了するエンタメ翻訳とは?

エンタメ翻訳においてよい翻訳というのは、原文に忠実、という意味ではありません。いくら正確でも、わかりにくくては困りますし、エンタメというからには、楽しめなければ意味がありません。文化・習慣が違う言語を翻訳すると、時にわかりにくかったり、説明的になったりすることもありますが、エンタメでは避けなければなりません。

翻訳の言語と対象地域に合わせ、コンテンツに合わせた翻訳、現地の嗜好やトレンドも考慮した翻訳は魅力的です。また、コンテンツの世界観が伝わる翻訳も、消費行動へとつなげられる訴求効果が期待できます。

このように、エンタメ翻訳においては翻訳次第でマーケティング効果が変わるといえるでしょう。

なぜエンタメ翻訳にトランスクリエーションが効果的なのか?

近年では、生成AIや自動翻訳ツールなどを使った翻訳が増えています。しかし、状況に応じた柔軟な翻訳、文化・習慣を考慮した翻訳にするには、人手による翻訳が必要です。

トランスクリエーションは、元の文章にとらわれず、自然かつ魅力的な表現を使える自由な表現が可能な翻訳です。ターゲット顧客向けに、どのような翻訳がよいのかを考え、コンテンツやファン層に合わせて最適な訳文を作り上げられるのは、トランスクリエーションの最大の強みといえるでしょう。

トランスクリエーションを使えば、楽しめるエンタメのためのわかりやすい表現、訴求効果の高い表現が可能になります。速くて便利な機械翻訳とは異なるメリットがあるからこそ、エンタメ翻訳にトランスクリエーションが最適ともいえるのでしょう。

十印のエンタメ向けトランスクリエーション

十印では、常にお客様にベストな翻訳を目指しており、エンタメに特化した翻訳サービス、トランスクリエーションサービスを提供しています。ヒアリングでお客様の伝えたいメッセージをしっかりと受け止め、十印のノウハウと技術力で、高品質で魅力的なエンタメ翻訳をご提案します。

十印のトランスクリエーションを使ったエンタメ翻訳は、エンタメの世界観を伝えるのに最適です。ターゲット顧客向けに特化した情報でファンの心を掴んで訴求力を高め、グローバルなエンタメビジネスを成功へと導きます。

効果的なエンタメ翻訳なら、ぜひ十印のトランスクリエーションをご検討ください。

まとめ

十印では、半世紀にわたる翻訳に関するノウハウをもとに、作品特徴やコンテンツのイメージをアップさせ、言葉や文化の壁を乗り越えられる翻訳を行っています。お客様のご要望に合わせ、原文に忠実な翻訳から、地域向け最適化であるローカリゼーション、バックグラウンドを考慮してメッセージを伝えるトランスクリエーションなど、幅広い翻訳技術で、世界を舞台にしたビジネスでの成功をお手伝いします。

ターゲット顧客やエリア・商材に合わせた翻訳はもちろん、現地向けに最適化された理解されやすいローカリゼーション、魅力的で印象に残るトランスクリエーション等、顧客満足度を高める翻訳は、経験豊富で技術力のある十印だからこそです。

トランスクリエーションをはじめとする顧客満足度の高い翻訳をお考えなら、どうぞお気軽に十印にお問い合わせください。

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▶著者紹介

株式会社十印 マーケティング部
石川弘美

1990年に株式会社十印に入社し、マニュアル制作に従事。日本語原稿の書き起こしから、多言語マニュアル制作のディレクションまで、幅広い業務を担当。
2002年より、ローカリゼーション・プロジェクトのマネジメントを中心業務とし、同社の数々の大型プロジェクトの進行管理を担当。2009年よりはマーケティング部にて宣伝広報活動とともにマーケティング活動を行う。2018年より一般社団法人日本翻訳連盟理事、アジア太平洋機械翻訳協会理事。

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