動画翻訳とは?単なる文字起こしではない翻訳の価値

近年、動画に字幕を入れるケースが増えているようですが、これと共に動画翻訳にも注目が集まってきています。文字起こしされている翻訳を無料で翻訳できるツールも出回り、翻訳会社に依頼する必要はないと考える人も多いのではないでしょうか。しかし、無料の翻訳ツールで簡単に翻訳ができるようになると共に、誤訳も多くなり、動画翻訳の信憑性が下がるというマイナス効果もあります。
本稿では、動画翻訳を敢えて人力で行うことに価値を見出せるのかどうかに焦点を当て、動画翻訳について解説していきます。
動画と字幕:字幕の役割とは?
近年、動画の数は増え続けており、動画に字幕をつける機会も増えています。字幕と言えば、かつては映画につけるものでしたが、今ではさまざまなコンテンツに字幕がつけられるようになりました。
字幕はバリアフリーとしての役割だけでなく、電車内など音が出せない場所での動画視聴でも内容理解ができるというメリットがあります。また、常に集中して内容を聞かなくても、字幕で要点を理解できます。そのため、万が一聞き漏らした言葉があってもすぐフォローできることは字幕の強みです。
また、外国語から翻訳されたコンテンツの字幕であれば、日本語話者が理解できるような内容に置き換えてあるなど、ローカリゼーションがあれば、直訳よりも理解が深まります。
このように、高品質な字幕のつけられたコンテンツは、ただ単に文字起こしをされたコンテンツ以上の価値があるのです。
動画翻訳の需要拡大と2つの手法
近年、YouTubeなどをはじめとした動画サイトが、自動字幕生成機能、自動翻訳機能などを兼ね備えるようになりました。設定さえすれば、希望の言語に自動で翻訳されるツールは便利なので、よく利用されています。しかし、ほとんどの字幕はAI翻訳であるため、内容に合った翻訳ができているかは保証されていません。
一方、人力による翻訳は、文化・習慣の違い、状況にあった表現選び、資料に基づく内容などを考慮した翻訳にすることができます。そのため、翻訳結果はAIを利用した場合と大きく異なる可能性があります。
動画翻訳の手法による違い
自動翻訳ツールによる翻訳は、文字起こしという、動画内の音声をテキストにするところから自動で行い、自動翻訳機能で翻訳します。中には、文字起こしができず、自動翻訳しかできないケースもあります。また、自動生成された翻訳が正しいかどうかの保証はされていません。そのため、文章の翻訳としては正しくても、状況に即していない翻訳になっている可能性もあります。
人が翻訳する場合、次の2種類が考えられます。すべてを人力でする方法と、自動文字起こしツールを使って元の言語を機械が文字起こしした後に人が翻訳する方法です。自動文字起こしツールの利用は、文字起こしをすべて人手で行う場合と比べて、文字起こしにかかる時間が大幅に短縮されることがメリットです。ただし、元のセリフに忠実かどうかは、映像を見て確認しなければなりません。
動画翻訳の手法が視聴者に与える影響
動画翻訳がすべて自動で行われた場合、視聴者に内容が理解しにくい、訳文が不自然であるといった印象を与えてしまうおそれがあります。また、誤訳であった場合は意味の取り違いが起き、コンテンツ全体が理解できなくなってしまうかもしれません。
一方、手動で動画翻訳を行った場合、状況に応じた訳し分けが行われているため、理解しやすくなります。また、正確な内容であるだけでなく、文化・習慣によりわかりにくい内容や表現も考慮してローカライズしてあれば、さらに理解が深まります。
このように、時間と予算、わかりやすさ、動画の利用目的に応じて、最善の動画翻訳方法の選択が望ましいでしょう。
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まとめ
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▶著者紹介
株式会社十印 マーケティング部
石川弘美
1990年に株式会社十印に入社し、マニュアル制作に従事。日本語原稿の書き起こしから、多言語マニュアル制作のディレクションまで、幅広い業務を担当。
2002年より、ローカリゼーション・プロジェクトのマネジメントを中心業務とし、同社の数々の大型プロジェクトの進行管理を担当。2009年よりはマーケティング部にて宣伝広報活動とともにマーケティング活動を行う。2018年より一般社団法人日本翻訳連盟理事、アジア太平洋機械翻訳協会理事。


