オノマトペで変わるマンガ翻訳の質

マンガが世界の言語に翻訳される機会が増えると共に、マンガ翻訳者の数も多くなっています。同時に、マンガ翻訳の質にばらつきが出るようになってきました。世界中で使われている様々な言語に翻訳されるときに、翻訳技術によって作品の価値が変わってしまうというのは避けたいものです。現実には、翻訳技術、写植のクオリティなど、マンガ翻訳には様々な要素が関わってきます。
本稿では、マンガによく使われるオノマトペにスポットを当て、マンガ翻訳の質に与える影響について解説していきます。
オノマトペとは?マンガとの関係
オノマトペとは、擬音語と擬態語のことです。擬音語は物音や動物の鳴き声などを表し、擬態語は状態などを表すのに使われます。
日本語にはオノマトペが多く、4,500語ほどあると言われています。英語は日本語の約3分の1、フランス語はその半分とも言われています。このように、日本語の多彩なオノマトペは、他の言語と比較して圧倒的に多いのです。
マンガでは、限られた字数の中での表現方法としてオノマトペが多用される傾向があり、効果音、ニュアンスの表現方法としてオノマトペはマンガに欠かせない要素となっています。
マンガの臨場感を高めるオノマトペ
もしもオノマトペが全くないマンガがあれば、そのマンガはあまりマンガらしくないと言えるかもしれません。それほど、日本語のオノマトペは、マンガにおいて日本人らしい感覚や感情の動きを伝えるツールでもあります。
マンガの中のオノマトペは、セリフの一部として書かれている場合もあれば、背景の一部となっていたり、動きを表していたりと様々な形で表記されています。
オノマトペはマンガの中で重要な位置を占め、静止画であるイラストに命を吹き込み、絵を動き出させる要素となっているのです。オノマトペのおかげで単なるイラストが映像のように色づき、動きと共に臨場感を高め、セリフ以外の説明の代わりとなっていきます。このように、オノマトペは、マンガには欠かせない重要な役割を担っています。
オノマトペで決まるマンガ翻訳の質
豊かな日本語のオノマトペを別の言語へ翻訳するのは難しく、多言語化においてはさらに難しくなります。
同じシーンでも、オノマトペが変わればイラストの意味が変わるほど、マンガにおいてオノマトペの影響力は絶大です。それだけに、翻訳に際しては、細心の注意を払う必要があります。
オノマトペはすべての言語で同じように使われているわけではないため、当てはまるオノマトペがないことも珍しくはありません。そのためマンガの翻訳では、相対するオノマトペがない場合、別の表現で状況を表すなどの工夫が必要になります。翻訳の質が悪ければ、不自然な表現となり、理解の妨げとなる可能性もあります。
このように、マンガ翻訳ではオノマトペが上手に翻訳されているかどうかで、翻訳の品質が左右されるといっても過言ではありません。
マンガ翻訳の質をアップさせるには?
オノマトペがマンガ翻訳のすべてではありませんが、大きな影響力を与えるということは事実です。オノマトペは翻訳以外にも、出版社の意向に従い、背景の一部であれば写植によって違和感なくイラストに馴染むように翻訳したオノマトペを配置する、日本語のオノマトペを残し小さく翻訳を付け加える、そのまま残すなどの方法が考えられます。
このように、マンガ翻訳を依頼する際はオノマトペを含めて、希望に沿って柔軟に対応してくれる翻訳サービスを選ぶとよいでしょう。
また、希望言語でのマンガ翻訳の経験豊富な翻訳者、高品質な写植サービスを提供している翻訳サービスが安心です。
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まとめ
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▶著者紹介
株式会社十印 マーケティング部
石川弘美
1990年に株式会社十印に入社し、マニュアル制作に従事。日本語原稿の書き起こしから、多言語マニュアル制作のディレクションまで、幅広い業務を担当。
2002年より、ローカリゼーション・プロジェクトのマネジメントを中心業務とし、同社の数々の大型プロジェクトの進行管理を担当。2009年よりはマーケティング部にて宣伝広報活動とともにマーケティング活動を行う。2018年より一般社団法人日本翻訳連盟理事、アジア太平洋機械翻訳協会理事。


