2018.01.31

海外展開を見据えたときに日本語から翻訳しておくべき言語

グローバルな展開を視野に入れている場合、ホームページの多言語化は必須です。日本語から翻訳すべき言語は業種や、ターゲットによって異なります。こちらでは、日本企業の多言語化の傾向についてお話します。

企業サイトの英語翻訳はほぼマスト

翻訳先の言語としてまず検討しなければいけないのは、国際語である英語です。「日経225」と呼称される国内株式市場を代表する225社の企業は、2015年7月の時点で98.2%が英語の企業サイトを開設しています。そのうち、英語以外の言語に対応しているのは約半数です。
海外展開を見据える以上、英語への対応だけで競合他社との差別化を図ることはできません。すでに、英語の企業サイト保有は必須と言える状況です。

英語以外にはアジア圏の言語が選ばれている

上述したように、多言語化対応において英語への対応はマストと言える状況です。他の言語としては、何語が選ばれているのでしょうか。以下のデータをご覧ください。

1位:英語……98.2%
2位:簡体字……51.6%
3位:繁体字……23.1%
4位:韓国語……20.9%
5位:フランス語……15.6%
6位:ロシア語……13.3%
その他…18.2%

(出典:国内主要企業サイト225社の多言語対応状況調査結果(2015年7月版) | コラム | Web制作 株式会社ワンゴジュウゴ WAN55 (東京・千代田区):https://www.wan55.co.jp/column/detail/id=352)

このように、英語以外の多言語化対応はアジア圏の言語に集中しています。アジア圏の国々をマーケットとしている、もしくはアジア圏の企業をビジネスパートナーとしている日本企業が多いということです。

業種別の多言語対応状況

上述したのは国内の全体的な多言語化傾向です。以下に業種ごとの多言語対応についてピックアップしてご紹介します。

■国内自動車産業企業は多くの言語に対応している
英語以外の多言語化に最も積極的なのは、自動車産業です。上述したランキングに登場した言語以外にも多くの言語に対応しています。日本の自動車メーカーが今なお全世界で高いブランド力を保持している証かもしれません。

■電気機器、医薬品産業の多言語化も積極的
自動車産業に次いで多言語化が進んでいるのは、電気機器、医薬品産業です。どちらもアジア圏だけでなく、ヨーロッパ圏の言語にも対応しています。

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「海外に進出できる市場はない」と考えている企業様は多いかもしれません。しかし、日本産業の海外における信頼性は高く、そのサービスや製品は多くの国々から求められています。競合他社に先んじて多言語化対応を進めることで、強力なビジネスパートナーやマーケットを獲得できるかもしれません。

今回お話したように、英語への企業サイト翻訳は海外展開を見据えたうえでは必須といる状況です。その他の言語は、ターゲットや競合他社の進出状況に応じて総合的にご判断ください。

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