機械翻訳で一般的なクラウド型・オンプレミス型の違い
機械翻訳のシステムとしては現在、「クラウド型」「オンプレミス型」が主流です。こちらでは、翻訳以外のフィールドでも活用されている「クラウド型」「オンプレミス型」それぞれの一般的な特徴についてお話します。
クラウド型システム
「クラウド」とは、インターネット上の外部サーバーにシステムを構築する手法です。システムだけではなく、インターネットを通じて外部サーバーにデータを保存する「クラウドストレージ」も普及しています。近年の機械翻訳では、クラウド型で提供される翻訳エンジンや翻訳システムが人気です。
クラウド型システムのメリットとしては、導入に時間とコストがかからないことがあげられます。自社にシステムを構えず、インターネット上の既存システムを利用するため、長い調達期間はかかりません。また、クラウド型システムの多くが月額数千円の費用で提供されているので、大きな初期投資をしなくても利用開始できます。
データを外部に移して処理を行う性質上、クラウド型システムはセキュリティーの問題が懸念されていました。そうした声を受け、クラウドシステムを提供する事業者は以前よりもセキュリティーポリシーを強め、リスク管理につとめています。現在は、機密情報や個人情報を移管し、処理するシステムとしても積極的に活用されています。
オンプレミス型システム
「オンプレミス」とは、自社の建物内に物理的なサーバーを設け、システムを構築する手法です。「自社運用型」とも呼ばれます。クラウド型システムが普及する以前から、システムを構築する手法として広く普及しています。機械翻訳のシステムを構築する方法としてもかねてより一般的です。
オンプレミスの最もたる魅力と言えるのは、セキュリティーが強固な点です。外部にデータを移さず、自社内のシステムで処理を完了させるため、安全に運用できます。今日ではクラウド型システムのセキュリティーが信頼できるレベルに達していますが、依然としてオンプレミスの安全性を高く評価している事業者は少なくありません。
一方で、オンプレミス型システムの導入には、費用と時間を伴います。数年間の使用を見越して導入計画を立てなければならないほど、初期投資は高額です。こうしたオンプレミス型のデメリットを解決したことも、クラウド型システムが普及した要因のひとつです。
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クラウド型、オンプレミス型のシステムには、それぞれ強みがあります。十印は機械翻訳のサービスをお求めのお客様に、クラウド型、オンプレミス型双方のソリューションを提示します。機械翻訳システムの導入をお考えの事業者様は、お気軽にお問い合わせください。