2018.05.30

マニュアル翻訳において重要な”DTP”とは

現在、あらゆる紙媒体のドキュメントは「DTP」を経て出版されています。マニュアルの多言語化においても、DTPは重要な工程です。こちらでは、DTPの概要や翻訳会社にDTPを依頼するメリットについてお話します。

DTPとは

「DTP」とは「Desktop Publishing」の略であり、日本語では「机上出版」「卓上出版」を意味します。具体的には、紙媒体として印刷するドキュメントの原稿、デザイン、レイアウト、編集などの作業をコンピュータ上で行うことです。「Photoshop」「Illustrator」「InDesign」など、扱うファイルや作業に応じて複数のDTPツールが存在します。

以前はそれぞれの工程に複数のデザイナーや専門家が関わり、紙のドキュメント制作は非常に煩雑でした。DTPにより作業効率が上昇し、スピーディーに紙媒体を制作することが可能となっています。

現在では、多くのドキュメントがDTP編集を経て制作されています。複数の情報を限られた文字数に収めなければならない新聞の製作は、DTPにより効率化された作業の代表例です。また、テキストと写真やイラストを組み合わせた雑誌の制作もDTPによってスピーディーになっています。社内外に配布するマニュアルにもDTPが活用されています。

翻訳会社がDTP編集を行うメリット

特にマニュアルの翻訳では翻訳会社がDTP編集を担当することも少なくありません。翻訳会社がDTP編集を行うメリットをご紹介します。

■増減する文字数への対応
文章を翻訳すると、文字数が大きく変わります。とりわけ日本語から多言語への翻訳では、文字数が増加することが少なくありません。言語が変わっても同じレイアウトを維持するためには、各言語での調整が必要です。翻訳会社であれば翻訳で増減する文字数に対応し、DTP編集を行えます。

■ハイフネーション
単語の途中で改行を行う場合、「-(ハイフン)」と挿入することでひとつの単語であることを示す、「ハイフネーション」が実施されます。マニュアルでは単語間のスペースを均一化して読みやすくするために、ハイフネーションを行うのが一般的です。長い単語が多いドイツ語・ロシア後では、とりわけハイフネーションのノウハウが蓄積された翻訳会社にDTP編集を依頼することが大切です。

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多言語のマニュアル展開を行う際には、翻訳作業からDTP編集まで翻訳会社に依頼するのがおすすめです。株式会社十印は多くのお客さまのマニュアル翻訳をお手伝いさせていただくなかで、ローカライズやDTPのノウハウを蓄積してまいりました。大規模なマニュアルの多言語化から、コストが低い簡易DTPのサービスにも対応していますので、マニュアル翻訳をご検討中の事業者様はお気軽にご相談ください。

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